2025年度 中国・四国ブロック 登録販売者試験 過去問/抗真菌作用を有する配合成分
外皮用薬及びその配合成分に関する記述について、正しいものの組み合わせはどれか。
a みずむし、たむし等又は化膿(かのう)している患部の痒(かゆ)みや発赤などの皮膚症状を抑えることを目的として、ヒドロコルチゾン、ヒドロコルチゾン酪酸エステルが用いられる。
b 一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏(なんこう)が適すとされ、皮膚が厚く角質化している部分には、液剤が適している。
c ステロイド性抗炎症成分をコルチゾンに換算して1g又は1mL中0.025mgを超えて含有する製品では、特に長期連用を避ける必要がある。
d にきび、吹き出物は、最も一般的に生じる化膿性皮膚疾患であり、皮膚糸状菌(白癬(はくせん)菌)という真菌類の一種が皮膚に寄生することによって起こる疾患である。
1(a,b)
2(a,c)
3(b,c)
4(b,d)
5(c,d)
正答
1(a,b) あなたの解答
2(a,c) あなたの解答
3(b,c) あなたの解答 正答
4(b,d) あなたの解答
5(c,d) あなたの解答
解説
×a みずむし、たむし等は真菌(カビ)による感染症であり、ステロイド性抗炎症成分(ヒドロコルチゾン等)を使用すると免疫機能を低下させ、かえって症状を悪化させるおそれがある。
○b 正しい。
○c 正しい。
×d にきび、吹き出物は、最も一般的に生じる化膿性皮膚疾患である。その発生要因の一つとして、老廃物がつまった毛穴の中で皮膚常在菌であるアクネ菌が繁殖することが挙げられる。
基本事項
みずむし・たむし等の要因と基礎的なケア
・みずむし、たむし等は、皮膚糸状菌(白癬(はくせん)菌)という真菌類の一種が皮膚に寄生することによって起こる疾患(表在性真菌感染症)である。発生する部位によって呼び名が変わる。
・スリッパやタオルなどを介して、他の保菌者やペットから皮膚糸状菌が感染することも多い。
▼ みずむし、たむし、白癬

湿疹に抗真菌成分を使用するのはNG
・湿疹とみずむし等の初期症状は類似していることが多く、湿疹に抗真菌作用を有する成分を使用すると、かえって湿疹の悪化を招くことがある。

・陰嚢(いんのう)に痒(かゆ)み・ただれ等の症状がある場合は、湿疹等の他の原因による場合が多い。
・湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合に、抗真菌成分が配合された医薬品を使用することは適当でない。
代表的な抗真菌成分、主な副作用、受診勧奨
b 代表的な抗真菌成分、主な副作用、受診勧奨

・強い刺激を生じたり、症状が悪化する可能性があるので、膣(ちつ)、陰嚢(いんのう)、外陰部等、湿疹(しっしん)、湿潤、ただれ、亀裂や外傷のひどい患部、化膿(かのう)している患部には使用を避ける必要がある。
・患部が化膿している場合には、抗菌成分を含んだ外用剤を使用する等、化膿が治まってから使用することが望ましい。
剤形の選択
・一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏(なんこう)が適すとされる。また、皮膚が厚く角質化している部分には、液剤が適している。液剤は有効成分の浸透性が高いが、患部に対する刺激が強い。

みずむし等に対する基礎的なケア
・以下のように、日々の基礎的なケアが効果的といえる。
▼ みずむし等に対する基礎的なケア

受診勧奨
・以下のケースでは、皮膚科の受診を検討すべきである。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。