2025年度 北海道・東北ブロック 登録販売者試験 過去問/抗真菌作用を有する配合成分
抗真菌作用を有する配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a オキシコナゾール硝酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる。
b テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げる。
c ウンデシレン酸亜鉛は、患部をアルカリ性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
d ピロールニトリンは、菌の呼吸や代謝を妨げることで、皮膚糸状菌の増殖を抑える。
a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 正
4 正 正 正 誤
5 正 正 正 正
正答
a b c d
1 誤 正 正 正 あなたの解答
2 正 誤 正 正 あなたの解答
3 正 正 誤 正 あなたの解答 正答
4 正 正 正 誤 あなたの解答
5 正 正 正 正 あなたの解答
解説
○a 正しい。
○b 正しい。
×c ウンデシレン酸やウンデシレン酸亜鉛は、患部を酸性にすることにより、皮膚糸状菌の発育を抑える目的で配合される。
○d 正しい。
基本事項
湿疹に抗真菌成分を使用するのはNG
・湿疹とみずむし等の初期症状は類似していることが多く、湿疹に抗真菌作用を有する成分を使用すると、かえって湿疹の悪化を招くことがある。

・陰嚢(いんのう)に痒(かゆ)み・ただれ等の症状がある場合は、湿疹等の他の原因による場合が多い。
・湿疹か皮膚糸状菌による皮膚感染かはっきりしない場合に、抗真菌成分が配合された医薬品を使用することは適当でない。
みずむし・たむし等の要因と基礎的なケア
・みずむし、たむし等は、皮膚糸状菌(白癬(はくせん)菌)という真菌類の一種が皮膚に寄生することによって起こる疾患(表在性真菌感染症)である。発生する部位によって呼び名が変わる。
・スリッパやタオルなどを介して、他の保菌者やペットから皮膚糸状菌が感染することも多い。
▼ みずむし、たむし、白癬

代表的な抗真菌成分、主な副作用、受診勧奨
b 代表的な抗真菌成分、主な副作用、受診勧奨

・強い刺激を生じたり、症状が悪化する可能性があるので、膣(ちつ)、陰嚢(いんのう)、外陰部等、湿疹(しっしん)、湿潤、ただれ、亀裂や外傷のひどい患部、化膿(かのう)している患部には使用を避ける必要がある。
・患部が化膿している場合には、抗菌成分を含んだ外用剤を使用する等、化膿が治まってから使用することが望ましい。
みずむし等に対する基礎的なケア
・以下のように、日々の基礎的なケアが効果的といえる。
▼ みずむし等に対する基礎的なケア

受診勧奨
・以下のケースでは、皮膚科の受診を検討すべきである。

剤形の選択
・一般的に、じゅくじゅくと湿潤している患部には、軟膏(なんこう)が適すとされる。また、皮膚が厚く角質化している部分には、液剤が適している。液剤は有効成分の浸透性が高いが、患部に対する刺激が強い。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。