2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/抗菌作用を有する配合成分
皮膚に用いる薬に配合される抗菌成分及び抗真菌成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
イ テルビナフィン塩酸塩は、患部を酸性にすることで、皮膚糸状菌の発育を抑える。
ウ フラジオマイシン硫酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。
エ シクロピロクスオラミンは、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 誤 誤 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 誤 誤 正 正
正答
ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤 あなたの解答
2 正 誤 誤 誤 あなたの解答 正答
3 誤 正 正 誤 あなたの解答
4 誤 正 誤 正 あなたの解答
5 誤 誤 正 正 あなたの解答
解説
○ア 正しい。
×イ テルビナフィン塩酸塩は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げることにより、その増殖を抑える。なお、患部を酸性にすることにより、皮膚糸状菌の発育を抑える作用を目的として配合されるのは、ウンデシレン酸やウンデシレン酸亜鉛である。
×ウ フラジオマイシン硫酸塩は、細菌のタンパク質合成を阻害することによる抗菌作用を目的として用いられる。なお、硝酸オキシコナゾールなどのイミダゾール系抗真菌成分は、皮膚糸状菌の細胞膜を構成する成分の産生を妨げたり、細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑える。
×エ シクロピロクスオラミンは、皮膚糸状菌の細胞膜に作用して、細胞膜の増殖・生存に必要な物質の輸送機能を妨げ、細胞膜の増殖を抑える抗真菌成分である。なお、細菌のDNA合成を阻害することによる抗菌作用を示すのは、サルファ剤である。
基本事項
代表的な抗菌成分
・抗菌作用を持つ成分として、サルファ剤やバシトラシン、フラジオマイシン硫酸塩、クロラムフェニコールなどが用いられる。
▼ 代表的な抗菌成分

主な副作用、受診勧奨
・患部が広範囲である場合、患部の湿潤やただれがひどい場合には、一般用医薬品の使用によって対処を図るよりも、医療機関を受診するなどの対応が必要である。

にきび、吹き出物の基礎的なケア
・にきびや吹き出物は、皮膚を清浄に保ち、バランスの取れた食生活や十分な睡眠をとることが基本とされる。

にきび、吹き出物等の要因
・にきび、吹き出物は、最も一般的に生じる化膿(かのう)性皮膚疾患(皮膚に細菌が感染して化膿する皮膚疾患)である。その発生要因としては、以下のものが挙げられる。
▼ にきび、吹き出物の発生要因

毛嚢炎(疔)ととびひ
・毛嚢炎(もうのうえん)は、疔(ちょう)とも呼ばれる。黄色ブドウ球菌などの化膿菌が毛穴から侵入して起こる。
・とびひは、化膿菌が体の複数箇所に感染することで起こる。小児でよくみられる。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。