2025年度 東京都 登録販売者試験 過去問/Ⅷ 鼻に用いる薬
鼻に用いる薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 鼻粘膜が腫れてポリープ(鼻茸:はなたけ)となっている場合には、一般用医薬品の点鼻薬の使用が適当である。
b 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎並びに蓄膿(ちくのう)症である。
c セチルピリジニウム塩化物は、鼻粘膜の過敏性や痛みや痒(かゆ)みを抑えることを目的として配合されている。
d クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合される。
a b c d
1 正 誤 誤 誤
2 誤 正 誤 誤
3 誤 誤 正 誤
4 誤 誤 誤 正
5 誤 誤 誤 誤
正答
a b c d
1 正 誤 誤 誤 あなたの解答
2 誤 正 誤 誤 あなたの解答
3 誤 誤 正 誤 あなたの解答
4 誤 誤 誤 正 あなたの解答 正答
5 誤 誤 誤 誤 あなたの解答
解説
×a 鼻粘膜が腫れてポリープ(鼻茸)となっている場合には、医療機関による治療が必要となる。
×b 一般用医薬品の鼻炎用点鼻薬の対応範囲は、急性又はアレルギー性の鼻炎及びそれに伴う副鼻腔炎であり、蓄膿(ちくのう)症などの慢性のものは対象となっていない。頻出事項。
×c セチルピリジニウム塩化物は、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染の防止に用いられる殺菌消毒成分である。なお、鼻粘膜の過敏性や痛み、かゆみを抑えることを目的として配合されるのは、リドカインやリドカイン塩酸塩といった局所麻酔成分である。
○d 正しい。
基本事項
ヒスタミンの遊離を抑える成分(抗アレルギー成分のクロモグリク酸ナトリウム)
・クロモグリク酸ナトリウムは、肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑える作用を示し、花粉、ハウスダスト(室内塵(じん))等による鼻アレルギー症状の緩和を目的として、通常、抗ヒスタミン成分と組み合わせて配合される。注意点が多いので確認しておこう。

鼻炎用点鼻薬
・鼻炎用点鼻薬は、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎又は副鼻腔炎による諸症状のうち、鼻づまり、鼻みず(鼻汁過多)、くしゃみ、頭重(頭が重い)の緩和を目的として、鼻腔内に適用される外用液剤である。
▼ 鼻炎用点鼻薬の作用対象

・鼻炎用内服薬との主な違いとしては、鼻粘膜の充血を和らげる成分(アドレナリン作動成分)が主体となり、抗ヒスタミン成分や抗炎症成分を組み合わせて配合されていても、それらは鼻腔内における局所的な作用を目的としている(外用痔(じ)疾用薬や外皮用薬で配合されている場合と同様である)。

・点鼻薬は局所(鼻腔内)に適用されるものであるが、成分が鼻粘膜を通っている血管から吸収されて循環血液中に入りやすく、全身的な影響を生じることがある。
抗ヒスタミン成分
・アレルギー性鼻炎や急性鼻炎の発症にかかわるヒスタミンの働きを抑えることにより、くしゃみや鼻汁等の症状緩和を目的として、以下の抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。
・クロルフェニラミンマレイン酸塩
・ケトチフェンフマル酸塩
アレルギー性鼻炎
・アレルギー性鼻炎は、ハウスダストや花粉等のアレルゲンに対する過敏反応によって引き起こされる鼻粘膜の炎症で、スギ等の花粉がアレルゲンとなって生じるものは一般に「花粉症」と呼ばれる。
相互作用
・アドレナリン作動成分や抗ヒスタミン成分は、鼻炎用点鼻薬のほかにも様々な薬の成分として用いられることがあるので、相互作用に注意が必要である。

アドレナリン作動成分
・鼻炎には、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)がある。

鼻炎の種類
・鼻炎には、急性鼻炎、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)がある。

殺菌消毒成分
・鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止することを目的として、以下の殺菌消毒成分が配合されることがある。

急性鼻炎
・急性鼻炎は、鼻腔内に付着したウイルスや細菌が原因となって生じる鼻粘膜の炎症で、かぜの随伴症状として現れることが多い。
点鼻薬に配合される主な成分
・点鼻薬には、アドレナリン作動成分を中心に、以下の成分が配合される。詳細は各項目で説明する。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。