2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/2 その他の生薬製剤 生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア シンイは、モクレン科のハクモクレン、タムシバ又はコブシの蕾(つぼみ)を基原とする生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待して用いられる。
イ サンザシは、バラ科のサンザシ又はオオミサンザシの偽果をそのまま、又は縦切若しくは横切したものを基原とする生薬で、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。
ウ ジオウは、ゴマノハグサ科のアカヤジオウ等の根又はそれを蒸したものを基原とする生薬で、血行を改善し、冷えの症状を緩和する作用を期待して用いられる。
エ カッコンは、マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙(ちんけい)等の作用を期待して用いられる。
ア イ ウ エ
1 正 正 正 正
2 正 誤 正 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 正 誤 正
正答
ア イ ウ エ
1 正 正 正 正 あなたの解答 正答
2 正 誤 正 正 あなたの解答
3 正 誤 誤 誤 あなたの解答
4 誤 正 正 誤 あなたの解答
5 誤 正 誤 正 あなたの解答
解説
○ア 正しい。
○イ 正しい。
○ウ 正しい。
○エ 正しい。
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基本事項
シンイ(辛夷)
・モクレン科のMagnolia biondii Pampanini、ハクモクレン、Magnolia sprengeri Pampanini、タムシバまたはコブシの蕾(つぼみ)を基原とする生薬で、鎮静、鎮痛の作用を期待して用いられる。
▼ コブシ
センキュウ(川芎)、トウキ(当帰)、ジオウ(地黄)
・センキュウ、トウキ、ジオウは、血行を改善し、血色不良や冷えの症状を緩和するほか、強壮、鎮静、鎮痛等の作用を期待して用いられる。
・センキュウは、セリ科のセンキュウの根茎を、通例、湯通ししたものを基原とする生薬である。
▼ センキュウ
・トウキは、セリ科のトウキ又はホッカイトウキの根を、通例、湯通ししたものを基原とする生薬である。
▼ トウキ
・ジオウは、ゴマノハグサ科のアカヤジオウ等の根又はそれを蒸したものを基原とする生薬である。
▼ ジオウ
サンザシ(山査子)
・バラ科のサンザシ又はオオミサンザシの偽果をそのまま、又は縦切若しくは横切したものを基原とする生薬で、健胃、消化促進等の作用を期待して用いられる。
・同属植物であるセイヨウサンザシの葉は、血行促進、強心等の作用を期待して用いられる。
▼ サンザシ
コウボク(厚朴)
・コウボクは、モクレン科のホオノキ、Magnolia officinalis Rehder et WilsonまたはMagnolia officinalis Rehder et Wilson var. biloba Rehder et Wilsonの樹皮を基原とする生薬で、香りによる健胃作用を期待して用いられる芳香性健胃生薬の一つである。
▼ ホオノキ
カッコン(葛根)
・マメ科のクズの周皮を除いた根を基原とする生薬で、解熱、鎮痙(ちんけい)等の作用を期待して用いられる。
ブシ(附子)
・キンポウゲ科のハナトリカブト又はオクトリカブトの塊根を減毒加工して製造したものを基原とする生薬である。心筋の収縮力を高めて血液循環を改善する作用を持つ。
▼ オオトリカブト
・血液循環が高まることによる利尿作用を示すほか、鎮痛作用を示すが、アスピリン等と異なり、プロスタグランジンを抑えないことから、胃腸障害等の副作用は示さない。
・なお、ブシは生のままでは毒性が高いことから、その毒性を減らし有用な作用を保持する処理を施して使用される。
ジンコウ(沈香)
・ジンチョウゲ科のジンコウ、その他同属植物の材、特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着した部分を採取したものを基原とする生薬である。
・鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。
▼ ジンコウ
ジャコウ(麝香)
・ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香(じゃこう)腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
ゴバイシ(五倍子)
・ウルシ科のヌルデの若芽や葉上にアブラムシ科のヌルデシロアブラムシが寄生し、その刺激によって葉上に生成したのう状虫こぶを基原とする生薬。
・のう状虫こぶとは葉に虫が寄生してこぶ状に膨らんだもの。ゴバイシはヌルデノミミフシアブラムシが寄生したものである。
ヨクイニン(薏苡仁)
・イネ科のハトムギの種皮を除いた種子を基原とする生薬で、肌荒れやいぼに用いられる。
・ビタミンB2主薬製剤やビタミンB6主薬製剤、瀉下(しゃげ)薬等の補助成分として配合されている場合もある。
▼ ヨクイニン
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出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。