2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/XIII 滋養強壮保健薬
次の表は、ある滋養強壮保健薬に含まれている成分の一覧である。
2錠中
成分 分量
リボフラビン 30mg
ピリドキサールリン酸エステル水和物 60mg
アスコルビン酸 80mg
ニコチン酸アミド 40mg
ビオチン 0.2mg
L-システイン 60mg
ヨクイニンエキス 105mg
この滋養強壮保健薬及びその成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア ピリドキサールリン酸エステル水和物は、ビタミンB6として、タンパク質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康を維持する。
イ ビタミンB12が含まれている。
ウ 服用により、尿が黄色くなることがある。
エ アスコルビン酸は、腸管でのカルシウム吸収及び尿細管でのカルシウム再吸収を促して、骨の形成を助ける。
1(ア、イ)
2(ア、ウ)
3(イ、エ)
4(ウ、エ)
正答
1(ア、イ) あなたの解答
2(ア、ウ) あなたの解答 正答
3(イ、エ) あなたの解答
4(ウ、エ) あなたの解答
解説
○ア 正しい。
×イ ビタミンB12(シアノコバラミンなど)は含まれていない。
○ウ 正しい。この薬に含まれるリボフラビンの摂取によって尿が黄色くなることがあるが、これは使用の中止を要する副作用等の異常ではない。
×エ 選択肢エの内容はビタミンDの説明となっている。この薬には配合されていない。アスコルビン酸(ビタミンC)は、体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を示し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要である。
基本事項
滋養強壮保健薬の特徴
・滋養強壮保健薬は、体調不良を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善または予防等を目的として、ビタミン成分、カルシウム、アミノ酸、生薬成分等が配合された医薬品である。医薬品と医薬部外品とで、効能・効果の範囲が異なるなど、特徴に違いがある点に注意しておこう。

ビタミン、カルシウム、アミノ酸等の働き、主な副作用
・滋養強壮保健薬には、主にビタミンやカルシウム、アミノ酸成分が用いられる。詳細は各項目で説明する。
▼ 滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分、カルシウム、アミノ酸成分など

その他のビタミン
・皮膚や粘膜などの機能低下を助ける栄養素として、ナイアシン(ニコチン酸アミド、ニコチン酸)、パントテン酸カルシウム、ビオチンなどが用いられる。
その他の成分
・滋養強壮保健薬には、ビタミンなどの他にも様々な成分が配合される。ここでは、滋養強壮保健薬に配合されることがあるヘスペリジン、コンドロイチン硫酸、グルクロノラクトン、ガンマ-オリザノール、カルニチン塩化物について説明する。

アミノ酸成分等
・滋養強壮保健薬には、アミノ酸成分等として、システインやタウリン(アミノエチルスルホン酸)、アスパラギン酸ナトリウム等が配合されることがある。

ビタミン主薬製剤
・滋養強壮保健薬のうち、1種類以上のビタミンを主薬とし、そのビタミンの有効性が期待される症状及びその補給に用いられることを目的とする内服薬を、ビタミン主薬製剤(いわゆるビタミン剤)という。

・ビタミン成分等は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものでなく、むしろ脂溶性ビタミンでは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。
ビタミンCとビタミンC主薬製剤
・ビタミンCは、体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を示し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。メラニンの産生を抑えるはたらきもあるとされる。
▼ ビタミンC主薬製剤の特徴

滋養強壮保健薬で用いられる主な生薬
・滋養強壮保健薬では様々な生薬が用いられるが、以下のものはおさえておこう。

ビタミンB12
・ビタミンB12は、赤血球の形成を助けるほか、神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。
・シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン塩酸塩等として、ビタミン主薬製剤、貧血用薬等に配合される。
カルシウムとカルシウム主薬製剤
・カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素であり、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与する。
▼ カルシウム主薬製剤の特徴
・カルシウム主薬製剤は、虚弱体質、腺病質における骨歯の発育促進、妊娠・授乳期の骨歯の脆弱(ぜいじゃく)予防に用いられる。重要な栄養素だが、過剰症には気をつけておきたい。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。