2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/XIII 滋養強壮保健薬
滋養強壮保健薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものを一つ選びなさい。
1 レチノールパルミチン酸エステルは、髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。
2 グルクロノラクトンは、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。
3 アミノエチルスルホン酸は、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。
4 ヘスペリジンは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンEと組み合わせて配合されている場合がある。
正答
1 レチノールパルミチン酸エステルは、髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。 あなたの解答
2 グルクロノラクトンは、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す等の働きを期待して用いられる。 あなたの解答
3 アミノエチルスルホン酸は、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。 あなたの解答 正答
4 ヘスペリジンは、米油及び米胚芽油から見出された抗酸化作用を示す成分で、ビタミンEと組み合わせて配合されている場合がある。 あなたの解答
解説
×1 レチノールパルミチン酸エステルは、夜間視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要である。なお、システインは、髪や爪、肌などに存在するアミノ酸の一種で、皮膚におけるメラニンの生成を抑えるとともに、皮膚の新陳代謝を活発にしてメラニンの排出を促す働きがあるとされる。
×2 グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠(けんたい)感や疲労時の栄養補給を目的として配合される。選択肢2の内容は、アスパラギン酸ナトリウムの説明となっている。
○3 正しい。
×4 ヘスペリジンはビタミン様物質の一つで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされる。滋養強壮薬やかぜ薬に配合される。なお、選択肢4の内容は、ガンマ-オリザノールの説明となっている。
基本事項
滋養強壮保健薬の特徴
・滋養強壮保健薬は、体調不良を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善または予防等を目的として、ビタミン成分、カルシウム、アミノ酸、生薬成分等が配合された医薬品である。医薬品と医薬部外品とで、効能・効果の範囲が異なるなど、特徴に違いがある点に注意しておこう。

ビタミンCとビタミンC主薬製剤
・ビタミンCは、体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を示し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。メラニンの産生を抑えるはたらきもあるとされる。
▼ ビタミンC主薬製剤の特徴

その他の成分
・滋養強壮保健薬には、ビタミンなどの他にも様々な成分が配合される。ここでは、滋養強壮保健薬に配合されることがあるヘスペリジン、コンドロイチン硫酸、グルクロノラクトン、ガンマ-オリザノール、カルニチン塩化物について説明する。

アミノ酸成分等
・滋養強壮保健薬には、アミノ酸成分等として、システインやタウリン(アミノエチルスルホン酸)、アスパラギン酸ナトリウム等が配合されることがある。

ビタミン、カルシウム、アミノ酸等の働き、主な副作用
・滋養強壮保健薬には、主にビタミンやカルシウム、アミノ酸成分が用いられる。詳細は各項目で説明する。
▼ 滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分、カルシウム、アミノ酸成分など

ビタミン主薬製剤
・滋養強壮保健薬のうち、1種類以上のビタミンを主薬とし、そのビタミンの有効性が期待される症状及びその補給に用いられることを目的とする内服薬を、ビタミン主薬製剤(いわゆるビタミン剤)という。

・ビタミン成分等は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものでなく、むしろ脂溶性ビタミンでは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。
ビタミンB1とビタミンB1主薬製剤
・ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常なはたらきを維持する作用がある。また、腸管運動を促進するはたらきもある。
▼ ビタミンB1主薬製剤の特徴

滋養強壮保健薬で用いられる主な生薬
・滋養強壮保健薬では様々な生薬が用いられるが、以下のものはおさえておこう。

ビタミンB12
・ビタミンB12は、赤血球の形成を助けるほか、神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。
・シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン塩酸塩等として、ビタミン主薬製剤、貧血用薬等に配合される。
ビタミンとビタミン様物質
・ビタミンは、「微量で体内の代謝に重要な働きを担うにもかかわらず、生体が自ら産生することができない、又は産生されても不十分であるため外部から摂取する必要がある化合物」と定義される。ビタミン様物質とともに概要を確認しておこう。
▼ ビタミンとビタミン様物質

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。