2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分
外皮用薬として用いられる非ステロイド性抗炎症成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア ピロキシカムは、細胞膜の安定化、活性酸素の生成抑制などの作用により、抗炎症作用を示す。
イ イブプロフェンピコノールは、吹き出物(面皰:めんぽう)の拡張を抑える作用があるとされているが、外用での鎮痛作用はほとんど期待されない。
ウ サリチル酸グリコールは、局所刺激により患部の血行を促し、また、末梢の知覚神経に軽い麻痺を起こすことにより、鎮痛作用をもたらす。
エ インドメタシンは、殺菌作用があるため、皮膚感染症に対しても効果を示す。
1(ア、イ)
2(ア、エ)
3(イ、ウ)
4(ウ、エ)
正答
1(ア、イ) あなたの解答
2(ア、エ) あなたの解答
3(イ、ウ) あなたの解答 正答
4(ウ、エ) あなたの解答
解説
×ア ピロキシカムは、創傷面に薄い被膜を形成して保護する収斂(しゅうれん)、皮膚保護成分である。なお、選択肢アの内容はウフェナマートの説明となっている。
○イ 正しい。
○ウ 正しい。
×エ 非ステロイド性抗炎症成分であるインドメタシンは、鎮痛効果はあるが殺菌作用はないため皮膚感染症に対しては効果がない。
基本事項
ステロイド性抗炎症成分
・ステロイド性抗炎症成分は、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造(ステロイド骨格)を持つ化合物が人工的に合成され、抗炎症成分(ステロイド性抗炎症成分)として用いられる。

①皮膚の炎症によるほてりや痒(かゆ)み等の緩和を目的として用いられる成分
・ステロイド性抗炎症成分は、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造を持つ化合物が人工的に合成され、抗炎症成分(ステロイド性抗炎症成分)として用いられる。

非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)
・分子内にステロイド骨格を持たず、プロスタグランジンの産生を抑える作用(抗炎症作用)を示す成分を非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)という。様々な種類があるが、以下挙げるものはおさえておこう。
鎮痛等を目的として用いられる成分の注意点/副作用
・これらの成分は、注意すべき点や使用を避けるべき人がいるのでよく確認しておこう。特に、インドメタシン、ケトプロフェン、ピロキシカムは注意点や副作用が多い。

③その他
・かゆみ、腫れ、痛み等を抑える配合成分として、ステロイド性抗炎症成分、非ステロイド性抗炎症成分のほかに、以下の成分も用いられる。

ステロイド性抗炎症成分の注意事項
・ステロイド性抗炎症成分の好ましくない作用として、末梢組織の免疫機能低下作用がある。免疫低下により皮膚感染などのリスクが上がるので注意したい。

・ステロイド性抗炎症成分は、使用する量にも注意が必要である。また、長期連用も避ける必要がある。

②筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる成分
・非ステロイド性抗炎症成分のうち、以下の成分は皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。

アルニカ
・キク科のアルニカを基原とする生薬。抗炎症、血行促進等の作用を期待して外皮用薬に配合される。

その他の抗炎症成分
・比較的穏やかな抗炎症作用を示す成分として、以下の成分が配合されることがある。 グリチルレチン酸 グリチルリチン酸二カリウム グリチルリチン酸モノアンモニウム
血行促進成分
・患部局所の血行を促すことを目的として、以下の成分が配合されることがある。なお、ヘパリン類似物質は抗炎症作用や保湿作用も期待して配合される。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。