2025年度 関西広域連合 登録販売者試験 過去問/痒み、腫れ、痛み等を抑える配合成分
痒(かゆ)み、腫れ、痛み等を抑える配合成分に関する記述の正誤について、正しい組合せを選べ。
a デキサメタゾンは、ステロイド骨格を持つ抗炎症成分の一つである。
b ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を増強させる作用を示すため、みずむし、たむし、にきび等に用いられる。
c ケトプロフェンを主薬とする外皮用薬では、紫外線により、使用中又は使用後しばらくしてから重篤な光線過敏症が現れることがある。
d ジクロフェナクナトリウムを主薬とする外皮用薬は、皮膚感染症に対して効果がなく、痛みや腫れを鎮めることでかえって皮膚感染が自覚されにくくなるおそれがある。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 誤
4 誤 正 正 正
5 誤 正 誤 正
正答
a b c d
1 正 誤 正 誤 あなたの解答
2 正 誤 正 正 あなたの解答 正答
3 正 正 誤 誤 あなたの解答
4 誤 正 正 正 あなたの解答
5 誤 正 誤 正 あなたの解答
解説
○a 正しい。
×b ステロイド性抗炎症成分は、末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示すので、水痘(すいとう。水疱瘡(みずぼうそう))、みずむし、たむしまたは化膿(かのう)している患部について、症状を悪化させるおそれがあるので使用を避ける必要がある。
○c 正しい。
○d 正しい。
基本事項
ステロイド性抗炎症成分
・ステロイド性抗炎症成分は、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造(ステロイド骨格)を持つ化合物が人工的に合成され、抗炎症成分(ステロイド性抗炎症成分)として用いられる。

①皮膚の炎症によるほてりや痒(かゆ)み等の緩和を目的として用いられる成分
・ステロイド性抗炎症成分は、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造を持つ化合物が人工的に合成され、抗炎症成分(ステロイド性抗炎症成分)として用いられる。

ステロイド性抗炎症成分の注意事項
・ステロイド性抗炎症成分の好ましくない作用として、末梢組織の免疫機能低下作用がある。免疫低下により皮膚感染などのリスクが上がるので注意したい。

・ステロイド性抗炎症成分は、使用する量にも注意が必要である。また、長期連用も避ける必要がある。

③その他
・かゆみ、腫れ、痛み等を抑える配合成分として、ステロイド性抗炎症成分、非ステロイド性抗炎症成分のほかに、以下の成分も用いられる。

非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)
・分子内にステロイド骨格を持たず、プロスタグランジンの産生を抑える作用(抗炎症作用)を示す成分を非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)という。様々な種類があるが、以下挙げるものはおさえておこう。
②筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる成分
・非ステロイド性抗炎症成分のうち、以下の成分は皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。

鎮痛等を目的として用いられる成分の注意点/副作用
・これらの成分は、注意すべき点や使用を避けるべき人がいるのでよく確認しておこう。特に、インドメタシン、ケトプロフェン、ピロキシカムは注意点や副作用が多い。

アルニカ
・キク科のアルニカを基原とする生薬。抗炎症、血行促進等の作用を期待して外皮用薬に配合される。

その他の抗炎症成分
・比較的穏やかな抗炎症作用を示す成分として、以下の成分が配合されることがある。 グリチルレチン酸 グリチルリチン酸二カリウム グリチルリチン酸モノアンモニウム
漢方処方製剤、生薬成分
・外皮用薬では、漢方処方製剤として紫雲膏(しうんこう)と中黄膏(ちゅうおうこう)が用いられることがある。その他、生薬成分が配合されることもある。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。