2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/2 高コレステロール改善薬
高コレステロール改善薬に関する以下の記述のうち、誤っているものを一つ選びなさい。
1 ソイステロールは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。
2 パンテチンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。
3 リボフラビン酪酸エステルは、コレステロールの生合成抑制と排泄(はいせつ)・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。
4 トコフェロール酢酸エステルは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺(しび)れ)の緩和を目的として用いられる。
正答
1 ソイステロールは、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがあるとされる。 あなたの解答
2 パンテチンは、コレステロールと結合して、代謝されやすいコレステロールエステルを形成するとされ、肝臓におけるコレステロールの代謝を促す効果を期待して用いられる。 あなたの解答 正答
3 リボフラビン酪酸エステルは、コレステロールの生合成抑制と排泄(はいせつ)・異化促進作用、中性脂肪抑制作用、過酸化脂質分解作用を有すると言われている。 あなたの解答
4 トコフェロール酢酸エステルは、コレステロールからの過酸化脂質の生成を抑えるほか、末梢血管における血行を促進する作用があるとされ、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、痺(しび)れ)の緩和を目的として用いられる。 あなたの解答
解説
○1 正しい。
×2 パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)等の異化排泄(はいせつ)を促進し、リポタンパクリパーゼ活性を高めて、高密度リポタンパク質(HDL)産生を高める作用があるとされる。選択肢2の内容は、リノール酸の説明となっている。
○3 正しい。
○4 正しい。
基本事項
②ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)
・ビタミンEは、血中コレステロール以上に伴う末梢血行障害の緩和等を目的として配合される。詳しく見ていこう。

高コレステロール改善薬の特徴
・高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、しびれ)の緩和等を目的として使用される医薬品である。

生活習慣改善へのアドバイス、受診勧奨等
・脂質異常症の治療でまず取り組むべきは生活習慣の改善である。高コレステロール改善薬はその補助的な位置づけとすべきである。
・目安としてウエスト周囲径が男性では85cm、女性では90cm以上だと生活習慣病を生じるリスクが高まるとされており、いわゆるメタボリックシンドロームの予防では、血中コレステロール値に留意する必要がある。ただし、以下の点には注意したい。

リポたんぱく質の種類
・リポたんぱく質は、比重によっていくつかの種類に分類される。試験でよく問われるLDLとHDLの役割については知っておく必要がある。

・コレステロールを末梢組織に運ぶLDLコレステロールのことを「悪玉コレステロール」、一方でコレステロールを肝臓に運ぶHDLコレステロールを「善玉コレステロール」と呼ぶことがある。
血液中にLDLが多く、HDLが少ないと問題
・血液中のLDLが多く、HDLが少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。

コレステロール
・コレステロールは細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質でもあるなど、生体に不可欠な物質である。

①ビタミンB2
・ビタミンB2は、活性化することで糖質や脂質、コレステロールの代謝にかかわると考えられている。詳しく見ていこう。

コレステロールは水中ではリポたんぱく質として存在する
・コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿(けっしょう)たんぱく質と結合したリポたんぱく質となって存在する。

代表的な配合成分、主な副作用
・高コレステロール改善薬に含まれる主な成分は以下の通り。詳細は各項目で説明する。

ビタミン成分を配合する目的
・高コレステロール改善薬には、ビタミンB2、ビタミンE等が配合されることがある。それぞれの成分がなぜ有効なのか確認しておこう。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。