2025年度 北海道・東北ブロック 登録販売者試験 過去問/2 高コレステロール改善薬
次の表は、ある高コレステロール改善薬に含まれている成分の一覧である。
6カプセル中
パンテチン 375mg
大豆油不けん化物 600mg
トコフェロール酢酸エステル 100mg
次のうち、この高コレステロール改善薬を服用するにあたっての登録販売者の説明として、正しいものの組み合わせはどれか。
a 腸管におけるコレステロールの吸収を抑える働きがある成分が含まれています。
b 尿が黄色くなる成分が含まれていますが心配ありません。
c 血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害の緩和を目的とした成分が含まれています。
d 1年くらい服用を続けても症状・コレステロール値に改善が見られない時には、服用を中止し、医療機関を受診してください。
1(a、b)
2(a、c)
3(b、c)
4(b、d)
5(c、d)
正答
1(a、b) あなたの解答
2(a、c) あなたの解答 正答
3(b、c) あなたの解答
4(b、d) あなたの解答
5(c、d) あなたの解答
解説
○a 正しい。この薬に配合されている大豆油不けん化物の効能である。
×b 含まれていない。尿が黄色くなる成分としてビタミンB2(リボフラビン)があるが、この薬には配合されていない。
○c 正しい。この薬に配合されているビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)に期待される作用である。
×d 1〜3カ月程度、高コレステロール改善薬の使用を続けても検査値に改善がみられない時には、遺伝的又は内分泌的要因も疑われるため、いったん使用を中止して医師の診療を受けることが望ましい。
基本事項
②ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)
・ビタミンEは、血中コレステロール以上に伴う末梢血行障害の緩和等を目的として配合される。詳しく見ていこう。

高コレステロール改善薬の特徴
・高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、しびれ)の緩和等を目的として使用される医薬品である。

コレステロールは水中ではリポたんぱく質として存在する
・コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿(けっしょう)たんぱく質と結合したリポたんぱく質となって存在する。

ビタミン成分を配合する目的
・高コレステロール改善薬には、ビタミンB2、ビタミンE等が配合されることがある。それぞれの成分がなぜ有効なのか確認しておこう。
高コレステロール改善成分
・高コレステロール改善成分として配合されるそれぞれの成分の効能・効果と副作用は以下の通り。

※ポリエンホスファチジルコリンは、大豆から抽出・精製したレシチンの一種である。
生活習慣改善へのアドバイス、受診勧奨等
・脂質異常症の治療でまず取り組むべきは生活習慣の改善である。高コレステロール改善薬はその補助的な位置づけとすべきである。
・目安としてウエスト周囲径が男性では85cm、女性では90cm以上だと生活習慣病を生じるリスクが高まるとされており、いわゆるメタボリックシンドロームの予防では、血中コレステロール値に留意する必要がある。ただし、以下の点には注意したい。

リポたんぱく質の種類
・リポたんぱく質は、比重によっていくつかの種類に分類される。試験でよく問われるLDLとHDLの役割については知っておく必要がある。

・コレステロールを末梢組織に運ぶLDLコレステロールのことを「悪玉コレステロール」、一方でコレステロールを肝臓に運ぶHDLコレステロールを「善玉コレステロール」と呼ぶことがある。
血液中にLDLが多く、HDLが少ないと問題
・血液中のLDLが多く、HDLが少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。

コレステロール
・コレステロールは細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質でもあるなど、生体に不可欠な物質である。

①ビタミンB2
・ビタミンB2は、活性化することで糖質や脂質、コレステロールの代謝にかかわると考えられている。詳しく見ていこう。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。