2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/1 強心薬
強心薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア センソは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の耳腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示し、センソが配合された内服固形製剤は、口中で噛み砕いて服用することとされている。
イ ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢(たんのう)中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の収縮による血圧上昇作用がある。
ウ 苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)は、強心作用が期待される生薬は含まれず、主に利尿作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在したりして、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。
エ シンジュは、ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイ又はクロチョウガイ等の外套膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 誤 誤 正
正答
ア イ ウ エ
1 正 正 誤 正 あなたの解答
2 正 誤 正 誤 あなたの解答
3 誤 正 正 誤 あなたの解答
4 誤 誤 正 正 あなたの解答 正答
5 誤 誤 誤 正 あなたの解答
解説
×ア センソは、ヒキガエル科のアジアヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。なお、センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。
×イ ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢(たんのう)中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、 末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
○ウ 正しい。
○エ 正しい。
基本事項
シンジュ(真珠)
・ウグイスガイ科のアコヤガイ、シンジュガイまたはクロチョウガイ等の外套(がいとう)膜組成中に病的に形成された顆粒状物質を基原とする生薬で、鎮静作用等を期待して用いられる。
▼ アコヤガイ

センソ(蟾酥)
・ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。
・皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示し、センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。

・有効域(参照加える)が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。
・一般用医薬品では、1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められており、それに従って適正に使用される必要がある。 <副作用>
・通常用量においても、悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある。
ロクジョウ(鹿茸)
・ロクジョウは、シカ科のマンシュウアカジカまたはマンシュウジカの雄のまだ角化していない、もしくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。 [リンク挿入]
ジャコウ(麝香)
・ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香(じゃこう)腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
代表的な配合成分等、主な副作用
・強心薬には、強心作用を持つ「強心成分」と、強心成分のはたらきを助ける成分が配合されている。詳細は各項目で説明する。

強心成分
・心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して、以下の生薬成分が用いられる。なお、これらは強心薬のほか、小児五疳(かん)薬、滋養強壮保健薬等にも配合されている場合がある。
漢方処方製剤
・強心薬として用いられる強心薬として、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が知られている。詳細を確認しておこう。

強心薬の働き
・強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸(どうき)や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。

ゴオウ(牛黄)
・ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢(たんのう)中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管の拡張による血圧降下、興奮を静める等の作用があるとされる。
▼ ウシ

心臓のはたらきと調節
・心臓は、全身に血液を循環させるポンプの役割を担っている。
・運動時などで一時的に全身に多くの血液を供給する必要がある場合は心臓のはたらきも亢進(こうしん)するが、その後は自律神経などの作用により、通常時の状態に戻る。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。