2025年度 北海道・東北ブロック 登録販売者試験 過去問/1 強心薬
心臓の働き、心臓に作用する薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 強心薬は、平滑筋に作用して、その収縮力を高める成分(強心成分)を主体としている。
b ジャコウは、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高める作用があるとされる。
c 心臓は、血液を全身に循環させるポンプの働きを担っており、通常、体性神経系によって無意識のうちに調整がなされている。
d 苓桂朮甘湯は、利尿作用により、水毒(漢方の考え方で、体の水分が停滞したり偏在して、その循環が悪いことを意味する。)の排出を促すことを主眼とする。
a b c d
1 正 正 正 誤
2 誤 正 誤 正
3 正 正 誤 誤
4 正 誤 誤 正
5 誤 誤 正 正
正答
a b c d
1 正 正 正 誤 あなたの解答
2 誤 正 誤 正 あなたの解答 正答
3 正 正 誤 誤 あなたの解答
4 正 誤 誤 正 あなたの解答
5 誤 誤 正 正 あなたの解答
解説
×a 強心薬には、心筋に作用して、その収縮力を高めるとされる成分が主体として配合される。
○b 正しい。
×c 心臓は通常、体性神経系ではなく自律神経系によって調整されている。
○d 正しい。
基本事項
ジャコウ(麝香)
・ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香(じゃこう)腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
代表的な配合成分等、主な副作用
・強心薬には、強心作用を持つ「強心成分」と、強心成分のはたらきを助ける成分が配合されている。詳細は各項目で説明する。

強心成分
・心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して、以下の生薬成分が用いられる。なお、これらは強心薬のほか、小児五疳(かん)薬、滋養強壮保健薬等にも配合されている場合がある。
ロクジョウ(鹿茸)
・ロクジョウは、シカ科のマンシュウアカジカまたはマンシュウジカの雄のまだ角化していない、もしくは、わずかに角化した幼角を基原とする生薬で、強心作用の他、強壮、血行促進等の作用があるとされる。 [リンク挿入]
心臓のはたらきと調節
・心臓は、全身に血液を循環させるポンプの役割を担っている。
・運動時などで一時的に全身に多くの血液を供給する必要がある場合は心臓のはたらきも亢進(こうしん)するが、その後は自律神経などの作用により、通常時の状態に戻る。

強心成分以外の配合成分
・強心成分のはたらきを助ける効果を期待して、また、一部の強心薬では、小児五疳(かん)薬や胃腸薬、滋養強壮保健薬等の効能・効果を併せ持つものもあり、鎮静、強壮などの作用を目的とする生薬成分を組み合わせて配合されている場合が多い。
センソ(蟾酥)
・ヒキガエル科のシナヒキガエル等の毒腺の分泌物を集めたものを基原とする生薬で、微量で強い強心作用を示す。
・皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示し、センソが配合された丸薬、錠剤等の内服固形製剤は、口中で噛み砕くと舌等が麻痺することがあるため、噛まずに服用することとされている。

・有効域(参照加える)が比較的狭い成分であり、1日用量中センソ5mgを超えて含有する医薬品は劇薬に指定されている。
・一般用医薬品では、1日用量が5mg以下となるよう用法・用量が定められており、それに従って適正に使用される必要がある。 <副作用>
・通常用量においても、悪心(吐きけ)、嘔吐の副作用が現れることがある。
漢方処方製剤
・強心薬として用いられる強心薬として、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が知られている。詳細を確認しておこう。

強心薬と滋養強壮保健薬では、同じ生薬成分が配合されていることが多い
・心臓は、全身に血液を循環させるポンプの役割を担っている。
・運動時などで一時的に全身に多くの血液を供給する必要がある場合は心臓のはたらきも亢進(こうしん)するが、その後は自律神経などの作用により、通常時の状態に戻る。

ジャコウ(麝香)
・ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香(じゃこう)腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。