2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/6 小児の疳を適応症とする生薬製剤・漢方処方製剤(小児鎮静薬)
以下の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを下から一つ選びなさい。
体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸(どうき)、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸が弱く下痢しやすい人、瀉下(しゃげ)薬(下剤)を服用している人では、腹痛、激しい腹痛を伴う下痢の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
1 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
2 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
3 加味帰脾湯(かみきひとう)
4 抑肝散(よくかんさん)
5 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
正答
1 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) あなたの解答 正答
2 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう) あなたの解答
3 加味帰脾湯(かみきひとう) あなたの解答
4 抑肝散(よくかんさん) あなたの解答
5 小建中湯(しょうけんちゅうとう) あなたの解答
解説
○1 正しい。
×2 選択肢1が正しい。
×3 選択肢1が正しい。
×4 選択肢1が正しい。
×5 選択肢1が正しい。
基本事項
漢方処方製剤
・小児の疳(かん)を適応とする漢方処方製剤として、以下の5つが挙げられる。

小児鎮静薬
・小児鎮静薬は、夜泣き、ひきつけ、疳(かん)の虫といった症状を鎮めるほか、小児における虚弱体質、消化不良などの改善を目的とする医薬品(生薬製剤・漢方処方製剤)である。
▼ 小児鎮静薬の役割

小児の疳を適応症とする生薬成分
・小児の疳(かん)に適すとされる生薬は数多い。以下確認しておこう。

夜泣き、ひきつけ、疳(かん)の虫
・小児では、特段身体的な問題がなく、基本的な欲求が満たされていても、夜泣き、ひきつけ、疳(かん)の虫等の症状が現れることがある。

・これらの症状の原因として、以下のものが考えられる。

・なお、身体的な問題がなく生じる夜泣きやひきつけ、疳(かん)の虫等の症状は、成長に伴って自然に治まるのが普通である。発達段階の一時的な症状と保護者が達観することも重要であり、保護者側の安眠を図ることを優先して小児鎮静薬を使用するのは適当ではない。
カンゾウ(甘草)
・カンゾウについては、小児の疳(かん)を適応症とする生薬製剤では主として健胃作用を期待して用いられ、配合量は比較的少ないことが多いが、他の医薬品等から摂取されるグリチルリチン酸も含め、その総量が継続して多くならないよう注意されるべきである。 [リンク挿入]
リュウノウ(龍脳)
・中枢神経系の刺激作用による気つけの効果を期待して用いられる。リュウノウ中に存在する主要な物質として、ボルネオールが配合されている場合もある。
▼ リュウノウ

代表的な配合生薬等、主な副作用
・小児の疳(かん)は、乾という意味もあるとも言われ、やせて血が少ないことから生じると考えられている。そのため、小児鎮静薬には、鎮静作用のほか、血液の循環を促す作用があるとされる生薬成分を中心に配合されている。

ジャコウ(麝香)
・ジャコウは、シカ科のジャコウジカの雄の麝香(じゃこう)腺分泌物を基原とする生薬で、強心作用のほか、呼吸中枢を刺激して呼吸機能を高めたり、意識をはっきりさせる等の作用があるとされる。

ジンコウ(沈香)
・ジンチョウゲ科のジンコウ、その他同属植物の材、特にその辺材の材質中に黒色の樹脂が沈着した部分を採取したものを基原とする生薬である。
・鎮静、健胃、強壮などの作用を期待して用いられる。

レイヨウカク(羚羊角)
・ウシ科のサイカレイヨウ(高鼻レイヨウ)等の角を基原とする生薬で、緊張や興奮を鎮める作用等を期待して用いられる。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。