2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/1 かぜ薬
Q:
かぜ薬の配合成分とその配合目的との関係について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
成分 配合目的
ア チペピジンヒベンズ酸塩 くしゃみや鼻汁を抑える
イ メチルエフェドリン塩酸塩 鼻粘膜の充血を和らげ、気管・気管支を拡げる
ウ ブロモバレリル尿素 炎症による腫れを和らげる
エ グアヤコールスルホン酸カリウム 痰(たん)の切れを良くする
1(ア、イ)
2(ア、ウ)
3(イ、エ)
4(ウ、エ)
正答
1(ア、イ) あなたの解答
2(ア、ウ) あなたの解答
3(イ、エ) あなたの解答 正答
4(ウ、エ) あなたの解答
解説
×ア チペピジンヒベンズ酸塩は、延髄の咳嗽(がいそう)中枢に作用して咳を抑える。なお、くしゃみや鼻汁を抑える成分として、抗ヒスタミン成分(クロルフェニラミンマレイン酸塩など)や抗コリン成分(ベラドンナ総アルカロイドなど)が配合されることがある。
○イ 正しい組み合わせ。
×ウ ブロモバレリル尿素などの鎮静成分は、解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で配合される。
○エ 正しい組み合わせ。
基本事項
鎮静成分
・解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で、以下の成分が配合されることがある。 ブロモバレリル尿素 アリルイソプロピルアセチル尿素 ※これらの鎮静成分には、いずれも依存性があることに留意する必要がある。
グリチルリチン酸二カリウム
・グリチルリチン酸二カリウムの作用本体であるグリチルリチン酸は、化学構造がステロイド性抗炎症成分に類似していることから、抗炎症作用を示すと考えられている。
・グリチルリチン酸を含む生薬成分として、カンゾウが配合されることもある。
■ グリチルリチン酸は過剰摂取・長期連用に注意
・医薬品ではグリチルリチン酸として1日摂取量が200mgを超えないよう容量が定められているが、グリチルリチン酸はかぜ薬以外の医薬品に含まれていたり、甘味料として一般食品や医薬部外品に広く用いられる。登録販売者は、購入者に対してグリチルリチン酸の摂取量が継続して過剰にならないよう注意を促す必要がある。
・どのような人が対象であっても、1日最大服用量がグリチルリチン酸として40mg以上となる製品は長期連用を避ける。
■ グリチルリチン酸の大量摂取と偽アルドステロン症
・グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。むくみ、心臓病、腎臓病または高血圧の人、高齢者では偽アルドステロン症を生じるリスクが高い。そのため、それらの人に1日最大服用量が40mg以上の製品を使用する場合は、事前に医師または薬剤師に相談する。
・それとともに、偽アルドステロン症の初期症状に常に留意するなど、慎重に使用する。
・グリチルリチン酸を含む生薬成分として、カンゾウが配合されることもある。
■ グリチルリチン酸は過剰摂取・長期連用に注意
・医薬品ではグリチルリチン酸として1日摂取量が200mgを超えないよう容量が定められているが、グリチルリチン酸はかぜ薬以外の医薬品に含まれていたり、甘味料として一般食品や医薬部外品に広く用いられる。登録販売者は、購入者に対してグリチルリチン酸の摂取量が継続して過剰にならないよう注意を促す必要がある。
・どのような人が対象であっても、1日最大服用量がグリチルリチン酸として40mg以上となる製品は長期連用を避ける。
■ グリチルリチン酸の大量摂取と偽アルドステロン症
・グリチルリチン酸を大量に摂取すると、偽アルドステロン症を生じるおそれがある。むくみ、心臓病、腎臓病または高血圧の人、高齢者では偽アルドステロン症を生じるリスクが高い。そのため、それらの人に1日最大服用量が40mg以上の製品を使用する場合は、事前に医師または薬剤師に相談する。
・それとともに、偽アルドステロン症の初期症状に常に留意するなど、慎重に使用する。
かぜ薬はウイルスを除去「しない」
・かぜ薬は、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗するなどの諸症状の緩和を図る対症療法薬である。ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではない。
かぜ薬の主な配合成分等
・かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分は以下の通り。詳細は各項目で説明する。 
受診勧奨
・以下のケースでは、病院等を受診してもらうべきである。 
桂枝湯、香蘇散、小青竜湯
・小青竜湯はかぜの症状の緩和以外にも用いられ、比較的長期間(1カ月くらい)服用されることがある。 
症状がはっきりしている場合は、総合感冒薬以外を選んだ方が良い場合もある
・「かぜだからかぜ薬を選ぶ」というのは最適とは限らない。症状がはっきりしている場合は、たとえば発熱なら解熱鎮痛薬、咳なら鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬、鼻水なら鼻炎を緩和する薬を選ぶのが望ましい。症状がみられないのに不要な成分が配合されていると、無意味に副作用のリスクが高まってしまう。
くしゃみや鼻汁を抑える成分(抗ヒスタミン成分、抗コリン成分)
・くしゃみや鼻汁を抑える成分として、抗ヒスタミン成分と抗コリン成分が配合される。各成分の詳細については、リンク先の説明を確認しよう。
※「クロルフェニラミンマレイン酸塩」と「マレイン酸クロルフェニラミン」は、いずれもクロルフェニラミンとマレイン酸からなる同じ物質である。今後出てくる「塩酸塩」、「リン酸塩」等その他の物質についても同様である。
炎症による腫れを和らげる成分(抗炎症成分)
・鼻粘膜や喉の炎症による腫れを和らげることを目的に配合される。成分によっては副作用が懸念されるので、注意が必要である。 
かぜ薬の概要
・かぜは、生体に備わる免疫機構により、ウイルスが消滅すれば自然に治癒するので、安静にして休養し、栄養、水分を十分に摂るのが基本となる。
・かぜ薬は、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称であり、総合感冒薬とも呼ばれる。
▼ かぜ薬の効能
・かぜ薬は、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称であり、総合感冒薬とも呼ばれる。
▼ かぜ薬の効能
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。