2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/1 かぜ薬
かぜの諸症状及びかぜ薬の働きに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 「かぜ」は、医学的にはかぜ症候群といい、主に細菌感染による上気道の急性炎症の総称で、通常は数日〜1週間程度で自然寛解し、予後は良好である。
イ 急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、又は症状が重篤なときは、かぜではない可能性が高い。
ウ 冬場に発熱や頭痛を伴って悪心・嘔吐(おうと)や、下痢等の消化器症状が現れた場合はかぜではなく、ウイルスが消化器に感染したことによるウイルス性胃腸炎である場合が多い。
エ 一般用医薬品のかぜ薬の多くは原因となるウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去したりする作用を有するため、成分や作用が重複したかぜ薬を服用しないよう注意が必要である。
ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 誤 誤
4 誤 正 正 誤
5 誤 誤 正 正
正答
ア イ ウ エ
1 正 正 正 誤 あなたの解答
2 正 正 誤 正 あなたの解答
3 正 誤 誤 誤 あなたの解答
4 誤 正 正 誤 あなたの解答 正答
5 誤 誤 正 正 あなたの解答
解説
×ア かぜは単一の疾患ではなく、医学的にはかぜ症候群という、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称で、通常は数日〜1週間程度で自然寛解し、予後は良好である。
○イ 正しい。
○ウ 正しい。
×エ かぜ薬は、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称である。ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではない。
基本事項
かぜの諸症状
・かぜ(感冒)は、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。
・「かぜ」は単一の疾患ではなく、医学的には「かぜ症候群」という。

・かぜに罹患(りかん)すると、以下のように呼吸器症状と全身症状が組み合わさって現れる。

かぜ薬はウイルスを除去「しない」
・かぜ薬は、咳で眠れなかったり、発熱で体力を消耗するなどの諸症状の緩和を図る対症療法薬である。ウイルスの増殖を抑えたり、ウイルスを体内から除去するものではない。
かぜ薬の概要
・かぜは、生体に備わる免疫機構により、ウイルスが消滅すれば自然に治癒するので、安静にして休養し、栄養、水分を十分に摂るのが基本となる。
・かぜ薬は、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称であり、総合感冒薬とも呼ばれる。
▼ かぜ薬の効能

かぜの原因(約8割はウイルス)
・かぜの原因の約8割はウイルス(ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなど)の感染によるものである。

・残りは細菌の感染を原因とするものが多いが、冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因による場合もある。
かぜに類似した症状を起こす疾患
・以下の疾患(病気)では、かぜとよく似た症状が現れる。急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、症状が重篤なときはかぜでない可能性が高い。

インフルエンザはかぜとは別
・インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜと同じようにウイルスが呼吸器に感染して起こるものだが、感染力が強く、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。

・ただし、一般の生活者にとっては識別が必ずしも容易ではない。医薬品等の販売に従事する専門家においては、インフルエンザ流行期等には購入者に注意を促したり、解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンや生薬成分のみからなる製品を提案する等の対応が重要となる。
鎮静成分
・解熱鎮痛成分の鎮痛作用を補助する目的で、以下の成分が配合されることがある。 ブロモバレリル尿素 アリルイソプロピルアセチル尿素 ※これらの鎮静成分には、いずれも依存性があることに留意する必要がある。
かぜ薬の主な配合成分等
・かぜ薬に配合される主な解熱鎮痛成分は以下の通り。詳細は各項目で説明する。

受診勧奨
・以下のケースでは、病院等を受診してもらうべきである。

桂枝湯、香蘇散、小青竜湯
・小青竜湯はかぜの症状の緩和以外にも用いられ、比較的長期間(1カ月くらい)服用されることがある。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。