2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/ガイドライン203
Q:
血球とその性質等に関する以下の組み合わせについて、正しいものを一つ選びなさい。
血球 性質等
1 赤血球 リンパ節、脾臓(ひぞう)等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識したり、それらに対する抗体を産生したりする。
2 好中球 血液を凝固させる酵素を放出する。
3 血小板 体内に侵入した細菌やウイルス等の異物に対する防御を受け持つ。
4 リンパ球 白血球の中で最も数が多く、白血球の約60%を占める。
5 単球 血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、強い食作用を持つ。
正答
血球 性質等
1 赤血球 リンパ節、脾臓(ひぞう)等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識したり、それらに対する抗体を産生したりする。 あなたの解答
2 好中球 血液を凝固させる酵素を放出する。 あなたの解答
3 血小板 体内に侵入した細菌やウイルス等の異物に対する防御を受け持つ。 あなたの解答
4 リンパ球 白血球の中で最も数が多く、白血球の約60%を占める。 あなたの解答
5 単球 血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、強い食作用を持つ。 あなたの解答 正答
解説
×1 赤血球は骨髄で産生され、赤血球に含まれるヘモグロビンによって、肺で取り込まれた酸素が全身の組織へ供給される。なお、リンパ球は、白血球の約1/3を占め、リンパ節、脾臓(ひぞう)等のリンパ組織で増殖し、細菌、ウイルス等の異物を認識したり、それらに対する抗体を産生する。
×2 選択肢2の内容は、血小板の説明となっている。好中球は、白血球の中で最も数が多く、白血球の約60%を占めている。血管壁を通り抜けて組織の中に入り込むことができ、感染が起きた組織に遊走して集まり、細菌やウイルス等を食作用によって取り込んで分解する。
×3 選択肢3の内容は、免疫グロブリンの説明となっている。血小板は、損傷した血管から血液の流出を抑えるための生体内の機構に重要な役割を果たしている。
×4 選択肢4の内容は、好中球の説明となっている。好中球は白血球の中で最も数が多く、白血球の約60%を占める。リンパ球は白血球の約1/3を占め、リンパ節や脾臓等で増殖し、抗体の産生等を担う。
○5 正しい組み合わせ。
基本事項
d 脾臓
・脾臓(ひぞう)は、握りこぶし大のスポンジ状臓器で、胃の後方の左上腹部に位置する。主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾(こ)し取って処理することである。健康な赤血球には柔軟性があるので脾臓内の網目構造をすり抜けられるが、古くなって柔軟性が失われた赤血球は引っかかり、脾臓(ひぞう)の組織に存在するマクロファージ(貪食(どんしょく)細胞)によって壊される。
・また、脾臓(ひぞう)にはリンパ球が増殖、密集する組織(リンパ組織)があり、血流中の細菌やウイルス等の異物に対する免疫応答に関与する。
リンパ管、リンパ節
・組織液は、組織中の細胞に酸素や栄養分を供給して二酸化炭素や老廃物を回収したのち、そのほとんどは毛細血管で吸収されて血液に還元されるが、一部はリンパ管に入ってリンパ液となる。その際、組織中に侵入した細菌、ウイルス等の異物もリンパ管に取り込まれる。
・リンパ管には逆流防止のための弁があって、リンパ液は一定の方向に流れている。リンパ管は互いに合流して次第に太くなり、最終的に鎖骨の下にある静脈につながるが、途中にリンパ節と呼ばれる結節がある【語句解説】。リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食(どんしょく)細胞)が密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、ここで免疫反応によって排除される。
・リンパ管には逆流防止のための弁があって、リンパ液は一定の方向に流れている。リンパ管は互いに合流して次第に太くなり、最終的に鎖骨の下にある静脈につながるが、途中にリンパ節と呼ばれる結節がある【語句解説】。リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食(どんしょく)細胞)が密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、ここで免疫反応によって排除される。
白血球
・体内に侵入した細菌やウイルス等の異物に対する防御を受け持つ細胞である。形態や機能等の違いにより、数種類に細分類される。以下に挙げたもののほか、アレルギーに関与する白血球もある。これら種々の白血球が協働して、生体の免疫機能が発揮される。感染や炎症などが起きると全体の数が増加するとともに、種類ごとの割合も変化する。
▼ 白血球の種類(好中球、リンパ球、単球)
▼ 白血球の種類(好中球、リンパ球、単球)
3)循環器系
・循環器系は、体液(血液やリンパ液)を体内に循環させ、酸素、栄養分等を全身の組織へ送り、老廃物を排泄(はいせつ)器官へ運ぶための器官系で、心臓、血管系、血液、脾臓(ひぞう)、リンパ系からなる。
・血管系が心臓を中心とする閉じた管(閉鎖循環系)であるのに対して、リンパ系は末端がリンパ毛細管となって組織の中に開いている開放循環系である。
・血管系が心臓を中心とする閉じた管(閉鎖循環系)であるのに対して、リンパ系は末端がリンパ毛細管となって組織の中に開いている開放循環系である。
e リンパ系(リンパ液、リンパ管、リンパ節)
・リンパ液が循環するリンパ系は、血管系とは半ば独立した循環系として存在する。リンパ系には心臓のようにポンプの働きをする器官がなく、リンパ液の流れは主に骨格筋の収縮によるものであり、流速は血流に比べて緩やかである。
【語句解説】リンパ節は、首筋、脇の下、もものつけ根に多く集まっている。
リンパ液
・リンパ液は、血漿(けっしょう)の一部が毛細血管から組織の中へ滲(にじ)み出て組織液(組織中の細胞と細胞の間に存在する体液)となったもので、血漿とほとんど同じ成分からなるが、タンパク質が少なく、リンパ球を含む。
血漿中のグロブリンの役割
・グロブリンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担うため、そういったものは免疫グロブリンとも呼ばれる。
心臓の役割
・心臓は、血液を循環させるポンプの役目を果たしている。心房で血液を集めて心室に送り、心室から血液を拍出する。このような心臓の動きを拍動という。拍出された血液は、全身に送り出される。
・拍動の際に血液が確実に一方向に流れるよう、心室には血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり、拍動と協調して交互に開閉する。
・心臓の右側部分(右心房、右心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の左側部分(左心房、左心室)に入り、そこから全身に送り出される。一連の動きを確認しておこう。
▼ 心臓での血液の流れ
・拍動の際に血液が確実に一方向に流れるよう、心室には血液を取り込む側と送り出す側にそれぞれ弁があり、拍動と協調して交互に開閉する。
・心臓の右側部分(右心房、右心室)は、全身から集まってきた血液を肺へ送り出す。肺でのガス交換が行われた血液は、心臓の左側部分(左心房、左心室)に入り、そこから全身に送り出される。一連の動きを確認しておこう。
▼ 心臓での血液の流れ
静脈の特徴
・静脈は皮膚表面近くを通っている部分が多く、皮膚の上から透けて見える。静脈にかかる圧力は比較的低いため、血管壁は動脈よりも薄い。四肢を通る静脈では血流が重力の影響を受けやすいため、一定の間隔で存在する内腔(ないくう)に向かう薄い帆状のひだ(静脈弁)が発達しており、血液の逆流を防いでいる。
①血漿
・血漿(けっしょう)は、その90%以上が水分からなり、アルブミン、グロブリン等のタンパク質のほか、微量の脂質、糖質、電解質を含む。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。