2025年度 北海道・東北ブロック 登録販売者試験 過去問/ガイドライン203
Q:
血液に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。
1 アルブミンは、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄(はいせつ)を受けやすくする。
2 免疫グロブリンは、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。
3 リンパ球は、白血球の中で最も大きく、強い食作用を持つ。
4 血小板は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、赤い血色素(ヘモグロビン)を含む。
正答
1 アルブミンは、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄(はいせつ)を受けやすくする。 あなたの解答
2 免疫グロブリンは、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担う。 あなたの解答 正答
3 リンパ球は、白血球の中で最も大きく、強い食作用を持つ。 あなたの解答
4 血小板は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、赤い血色素(ヘモグロビン)を含む。 あなたの解答
解説
×1 アルブミンは、血液の浸透圧を保持する働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄(はいせつ)を受けにくくする。
○2 文章通り。
×3 白血球の中で最も大きく、強い食作用を持つのは単球である。リンパ球は、白血球の約1/3を占め、リンパ節、脾臓等のリンパ組織で増殖し、細菌やウイルス等の異物を認識するT細胞リンパ球と、抗体(免疫グロブリン)を産生するB細胞リンパ球がある。
×4 赤血球は、中央部がくぼんだ円盤状の細胞で、血液全体の約40%を占め、ヘモグロビンを含む。
基本事項
リンパ管、リンパ節
・組織液は、組織中の細胞に酸素や栄養分を供給して二酸化炭素や老廃物を回収したのち、そのほとんどは毛細血管で吸収されて血液に還元されるが、一部はリンパ管に入ってリンパ液となる。その際、組織中に侵入した細菌、ウイルス等の異物もリンパ管に取り込まれる。
・リンパ管には逆流防止のための弁があって、リンパ液は一定の方向に流れている。リンパ管は互いに合流して次第に太くなり、最終的に鎖骨の下にある静脈につながるが、途中にリンパ節と呼ばれる結節がある【語句解説】。リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食(どんしょく)細胞)が密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、ここで免疫反応によって排除される。
・リンパ管には逆流防止のための弁があって、リンパ液は一定の方向に流れている。リンパ管は互いに合流して次第に太くなり、最終的に鎖骨の下にある静脈につながるが、途中にリンパ節と呼ばれる結節がある【語句解説】。リンパ節の内部にはリンパ球やマクロファージ(貪食(どんしょく)細胞)が密集していて、リンパ液で運ばれてきた細菌やウイルス等は、ここで免疫反応によって排除される。
c 血液
・血液は、血漿(けっしょう)と血球からなる。比率は血漿と血球で約6:4となる。血漿(けっしょう)は、その90%以上が水分からなり、アルブミン、グロブリン等のタンパク質のほか、微量の脂質、糖質、電解質を含む。なお、血球はその約99%が赤血球であり、他に白血球、血小板を含む。
▼ 血液の内訳
・血液は、酸素や栄養分を全身の組織に供給し、二酸化炭素や老廃物を肺や腎臓へ運ぶほか、ホルモンの運搬によって体内各所の器官・組織相互の連絡を図る役割もある。また、血液の循環によって、体内で発生した温熱が体表、肺、四肢の末端等に分配され、全身の温度をある程度均等に保つのに役立っている。
▼ 血液の内訳
血漿中のグロブリンの役割
・グロブリンは、その多くが、免疫反応において、体内に侵入した細菌やウイルス等の異物を特異的に認識する抗体としての役割を担うため、そういったものは免疫グロブリンとも呼ばれる。
①血漿
・血漿(けっしょう)は、その90%以上が水分からなり、アルブミン、グロブリン等のタンパク質のほか、微量の脂質、糖質、電解質を含む。
血漿中のアルブミンの役割
・アルブミンは、血液の浸透圧を保持する(血漿成分が血管から組織中に漏れ出るのを防ぐ)働きがあるほか、ホルモンや医薬品の成分等と複合体を形成して、それらが血液によって運ばれるときに代謝や排泄(はいせつ)を受けにくくする。
白血球
・体内に侵入した細菌やウイルス等の異物に対する防御を受け持つ細胞である。形態や機能等の違いにより、数種類に細分類される。以下に挙げたもののほか、アレルギーに関与する白血球もある。これら種々の白血球が協働して、生体の免疫機能が発揮される。感染や炎症などが起きると全体の数が増加するとともに、種類ごとの割合も変化する。
▼ 白血球の種類(好中球、リンパ球、単球)
▼ 白血球の種類(好中球、リンパ球、単球)
d 脾臓
・脾臓(ひぞう)は、握りこぶし大のスポンジ状臓器で、胃の後方の左上腹部に位置する。主な働きは、脾臓内を流れる血液から古くなった赤血球を濾(こ)し取って処理することである。健康な赤血球には柔軟性があるので脾臓内の網目構造をすり抜けられるが、古くなって柔軟性が失われた赤血球は引っかかり、脾臓(ひぞう)の組織に存在するマクロファージ(貪食(どんしょく)細胞)によって壊される。
・また、脾臓(ひぞう)にはリンパ球が増殖、密集する組織(リンパ組織)があり、血流中の細菌やウイルス等の異物に対する免疫応答に関与する。
リンパ液
・リンパ液は、血漿(けっしょう)の一部が毛細血管から組織の中へ滲(にじ)み出て組織液(組織中の細胞と細胞の間に存在する体液)となったもので、血漿とほとんど同じ成分からなるが、タンパク質が少なく、リンパ球を含む。
ヘモグロビンによる酸素の供給
・ヘモグロビンは、鉄分と結合したタンパク質で、酸素量の多いところ(肺胞の毛細血管)で酸素分子と結合し、酸素が少なく二酸化炭素が多いところ(末梢組織の毛細血管)で酸素分子を放出する性質がある。このようなヘモグロビンの性質によって、肺で取り込まれた酸素が、全身の組織へ供給される。なお、二酸化炭素はヘモグロビンとほとんど結合せず、血漿(けっしょう)中に溶け込んで末梢組織から肺へ運ばれる。 
3)循環器系
・循環器系は、体液(血液やリンパ液)を体内に循環させ、酸素、栄養分等を全身の組織へ送り、老廃物を排泄(はいせつ)器官へ運ぶための器官系で、心臓、血管系、血液、脾臓(ひぞう)、リンパ系からなる。
・血管系が心臓を中心とする閉じた管(閉鎖循環系)であるのに対して、リンパ系は末端がリンパ毛細管となって組織の中に開いている開放循環系である。
・血管系が心臓を中心とする閉じた管(閉鎖循環系)であるのに対して、リンパ系は末端がリンパ毛細管となって組織の中に開いている開放循環系である。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。