2025年度 北陸・東海ブロック 登録販売者試験 過去問/1 漢方処方製剤
漢方独自の病態認識である「証」と一般用医薬品であることを考慮した記載である「しばり」(使用制限)との関係の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
証 しばりでの記載
a 虚実の概念で「中間」の病態 体力中等度で
b 陰陽の概念で「陰」の病態 疲れやすく冷えやすいもの
c 五臓の概念で「肝陽上亢」の病態 のぼせぎみで顔色が赤く
d 気血水の概念で「血虚」の病態 皮膚の色つやが悪く
a b c d
1 正 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 正
4 誤 正 正 正
5 正 正 正 正
正答
a b c d
1 正 正 正 誤 あなたの解答
2 正 正 誤 正 あなたの解答 正答
3 正 誤 正 正 あなたの解答
4 誤 正 正 正 あなたの解答
5 正 正 正 正 あなたの解答
解説
○a 正しい組み合わせ。
○b 正しい組み合わせ。
×c 漢方独自の病態認識で言う「肝陽上亢(こう)」は、「いらいらいして落ち着きのないもの」と表現される。ちなみに、陰陽の概念で「陽」は「のぼせぎみで顔色が赤く」と表現される。
○d 正しい組み合わせ。
基本事項
漢方の病態認識(証。しばり)
・漢方薬を使用する場合、漢方独自の病態認識である「証」に基づいて用いることが、有効性及び安全性を確保するために重要である。漢方の病態認識には虚実、陰陽、気血水、五臓などがある。

・一般用に用いることが出来る漢方処方は、現在300処方程度であるが、平成20年の厚生労働省医薬食品局審査管理課長通知により、医薬品の効能効果の表現に、この「証」の考え方を盛り込んだ見直しが行われた。この見直しでは、一般用であることを考慮して、「証」という漢方の専門用語を使用することを避け、「しばり」(使用制限)として記載が行われている。
「五臓」の概念
・五臓の病態は、漢方で言う「脾胃(ひい)虚弱」の病態が適応となるものには「胃腸虚弱で」と記されており、「肝陽上亢」のような肝の失調状態が適応となるものには「いらいらして落ち着きのないもの」など表現されている。

漢方医学の概要
・古来に中国から伝わり、日本において発展してきた日本の伝統医学が漢方医学であり、後ほど西洋から日本に入ってきた蘭方(西洋医学)と区別するためにこの名前がつけられた。
漢方処方製剤の特徴
・漢方薬は、漢方医学で用いる薬剤全体を概念的に広く表現する時に用いる言葉で,漢方医学の考え方に沿うように、基本的に生薬を組み合わせて構成された漢方処方に基づく漢方処方製剤(漢方方剤)として存在する。
・漢方処方は、処方全体としての適用性等、その性質からみて処方自体が一つの有効成分として独立したものという見方をすべきものである。
・漢方薬は、使用する人の体質や症状その他の状態に適した処方を既成の処方の中から選択して用いられる。
▼ 漢方薬の定義

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。