2025年度 北海道・東北ブロック 登録販売者試験 過去問/ガイドライン204
腎臓及び副腎に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 腎臓に入る動脈は、細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成する。
b 尿細管では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過される。
c 腎臓には、内分泌腺としての機能があり、骨髄における赤血球の産生を促進するホルモンを分泌する。
d 副腎皮質では、アドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
1(a、b)
2(a、c)
3(b、d)
4(c、d)
正答
1(a、b) あなたの解答
2(a、c) あなたの解答 正答
3(b、d) あなたの解答
4(c、d) あなたの解答
解説
○a 文章通り。
×b 誤り。腎小体では、肝臓でアミノ酸が分解されて生成する尿素など、血液中の老廃物が濾過(ろか)され、原尿として尿細管へ入る。
○c 文章通り。
×d 誤り。副腎皮質ではなく副腎髄質では、自律神経系に作用するアドレナリンとノルアドレナリンが産生・分泌される。
基本事項
b 尿路(膀胱、尿道)
・左右の腎臓と膀胱(ぼうこう)は尿管でつながっており、腎臓から膀胱を経て尿道に至る尿の通り道を尿路という。

・尿のほとんどは水分で、尿素、尿酸等の老廃物、その他微量の電解質、ホルモン等を含む。尿は血液が濾過(ろか)されて作られるため、糞便(ふんべん)とは異なり、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。
副腎
・副腎は左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、皮質と髄質の2層構造からなる。

【語句解説】アルドステロン
・アルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄(はいせつ)を促すホルモンであり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。なお、アルドステロンの分泌が過剰になると、高血圧、むくみ(浮腫)、カリウム喪失などを生じる(アルドステロン症)。
腎臓の構造
・横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。

・腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成する。糸球体の外側を袋状のボウマン嚢(のう)が包み込んでおり、これを腎小体という。ボウマン嚢(のう)から1本の尿細管が伸びて、腎小体と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)を構成している。

4)泌尿器系
・泌尿器系は、血液中の老廃物を、尿として体外へ排泄(はいせつ)するための器官系である。ここでは腎臓と副腎、尿路について説明する。
・なお、泌尿器のほかに、広義の排泄器官としては、二酸化炭素を排出する呼吸器や、老廃物を汗として排出する外皮等も含まれるが、生命活動によって生じた老廃物の排出のほとんどは、泌尿器系によって行われている。
尿道
・膀胱(ぼうこう)に溜まった尿が体外に排泄(はいせつ)されるときに通る管である。女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。高齢者では、膀胱や尿道の括約筋の働きによって排尿を制御する機能が低下し、また、膀胱の容量が小さくなるため、尿失禁を起こしやすくなる。また、男性では、膀胱の真下に尿道を取り囲むように前立腺がある。加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。
腎臓の機能
・腎臓には非常に多くの機能がある。ここでは代表的な4つの機能について確認しておこう。

膀胱
・下腹部の中央に位置し、尿を一時的に溜める袋状の器官である。
・尿が膀胱(ぼうこう)に溜まってくると刺激が脳に伝わって尿意が生じる。膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。