2025年度 北海道・東北ブロック 登録販売者試験 過去問/眼科用薬の特徴 1)目の調節機能を改善する配合成分
点眼薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 点眼後は、目頭を押さえると、薬液が鼻腔内へ流れ込むので効果的とされる。
b ソフトコンタクトレンズを装着したまま点眼すると、レンズに防腐剤などの配合成分が吸着し、角膜に障害を引き起こす場合がある。
c 人工涙液には、目の痒(かゆ)み、結膜充血を抑える成分が配合されている。
d アレルギー用点眼薬には、花粉、ハウスダスト等による目のアレルギー症状の緩和を目的とした成分が配合されている。
a b c d
1 正 誤 正 正
2 誤 誤 誤 正
3 誤 正 誤 正
4 正 正 誤 誤
5 誤 誤 正 誤
正答
a b c d
1 正 誤 正 正 あなたの解答
2 誤 誤 誤 正 あなたの解答
3 誤 正 誤 正 あなたの解答 正答
4 正 正 誤 誤 あなたの解答
5 誤 誤 正 誤 あなたの解答
解説
×a 点眼後は、目頭を押さえると、薬液が鼻腔(びくう)内へ流れ込むのを防ぐことができ、効果的とされる。
○b 正しい。
×c 人工涙液は、涙液成分を補うことを目的とするもので、目の疲れや乾き、コンタクトレンズ装着時の不快感等に用いられる。選択肢cの内容は、一般点眼薬やアレルギー用点眼薬の説明となっている。
○d 正しい。
基本事項
③コンタクトレンズ使用時の点眼法
・コンタクトレンズの装着時には、「使用可能」と記載されていない限り、レンズをつけたまま眼科用薬を使用すべきではない。

抗炎症成分の注意点
▼ リゾチーム塩酸塩とショック(アナフィラキシー)
・リゾチーム塩酸塩については、点眼薬の配合成分として使用された場合であっても、まれにショック(アナフィラキシー)のような全身性の重大な副作用を生じることがある。
・リゾチーム塩酸塩が配合された医薬品や鶏卵によるアレルギー症状を起こしたことがある人では、使用を避ける必要がある。
目のかゆみを抑える配合成分
・アレルギーによる目の痒(かゆ)みの発生には、生体内の伝達物質であるヒスタミンが関与している。
・また、結膜に炎症を生じたような場合も、眼粘膜が刺激に対して敏感になり、肥満細胞からヒスタミンが遊離してかゆみの症状を生じやすくなる。
・目のかゆみを抑える配合成分としては、抗ヒスタミン成分を中心としつつ、抗アレルギー成分も用いられることが多い。以下の内容をおさえておこう。

眼科用薬に配合される成分
・ひと口に「眼科用薬」といってもその目的は様々であり、たとえば、疲れ目を改善する薬があれば、目のかゆみを抑えることを目的とするものもある。眼科用薬には、以下挙げる成分が目的に応じて配合されている。詳細は各項目で説明する。

洗眼薬
・洗眼薬は、目の洗浄、眼病予防(水泳のあとや、埃(ほこり)や汗が目に入ったとき等)に用いられる。
・主な配合成分として涙液成分のほか、抗炎症成分、抗ヒスタミン成分などが用いられる。
眼科用薬の分類
・眼科用薬は、点眼薬、洗眼薬、コンタクトレンズ装着液に大別できる。

※コンタクトレンズ装着液については、配合成分としてあらかじめ定められた以下の範囲内の成分のみを含む等の基準に当てはまる製品について、医薬部外品として認められる。 アスパラギン酸カリウム アミノエチルスルホン酸 塩化ナトリウム ヒドロキシプロピルメチルセルロース ポリビニルアルコール ポリビニルピロリドン
①点眼方法の注意
・点眼の際には、以下の4つのポイントに気をつけよう。

一般用医薬品の点眼薬では緑内障は改善できない
・一般用医薬品の点眼薬には、緑内障の症状を改善できるものはない。

アドレナリン作動成分の注意点
▼ 緑内障の人への使用は事前に適否を確認する
・緑内障と診断された人では、眼圧の上昇をまねき、緑内障を悪化させたり、その治療を妨げるおそれがあるため、使用前にその適否につき、治療を行っている医師または治療薬の調剤を行った薬剤師に相談がなされるべきである。
▼ 連用や頻回の使用に注意
・連用または頻回に使用すると、異常なまぶしさを感じたり、かえって充血を招くことがある。
▼ 充血が長引く場合は専門家に相談を
・長引く目の充血症状は、目以外の異変を含む、重大な疾患による可能性も考えられるため、5〜6日間使用して症状の改善がみられない場合には、漫然と使用を継続することなく、医療機関(眼科)を受診する必要性を含め、専門家に相談がなされるべきである。
目の不調と眼科用薬のはたらき
・眼の不調は、一般的に自覚されるものとして、目の疲れやかすみ、痒(かゆ)みなどがある。
・眼科用薬は、これらの症状の緩和を目的として、結膜嚢(のう)(結膜で覆われた眼瞼(がんけん。まぶた)の内側と眼球の間の空間)に適用する外用薬である。
▼ 眼下用薬の作用部位

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。