柴胡桂枝湯の過去問 1/3/2022年度 北海道・東北ブロック
第1欄の記述は、かぜ薬として使用される漢方処方製剤に関するものである。第1欄の記述に該当する漢方処方製剤として正しいものは第2欄のどれか。
体力中等度又はやや虚弱で、多くは腹痛を伴い、ときに微熱・寒気・頭痛・吐きけなどのあるものの胃腸炎、かぜの中期から後期の症状に適すとされる。
1 桂枝湯(けいしとう)
2 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
3 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)
4 麻黄湯(まおうとう)
5 香蘇散(こうそさん)
正答
1 桂枝湯(けいしとう) あなたの解答
2 小青竜湯(しょうせいりゅうとう) あなたの解答
3 柴胡桂枝湯(さいこけいしとう) あなたの解答 正答
4 麻黄湯(まおうとう) あなたの解答
5 香蘇散(こうそさん) あなたの解答
解説
×1 桂枝湯(けいしとう)は、体力虚弱で、汗が出る者のかぜの初期に適すとされる。
×2 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)は、体力中等度またはやや虚弱で、うすい水様の痰を伴う咳や鼻水が出る者の気管支炎、気管支喘息、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症に適すとされる。
○3 正しい。
×4 麻黄湯(まおうとう)は、体力充実して、かぜのひきはじめで、寒気がして発熱、頭痛があり、咳が出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていない者の感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまりに適すとされる。
×5 香蘇散(こうそさん)は、体力虚弱で、神経過敏で気分がすぐれず胃腸の弱い者のかぜの初期、血の道症に適すとされる。
基本事項
桂枝湯、香蘇散、小青竜湯
・小青竜湯はかぜの症状の緩和以外にも用いられ、比較的長期間(1カ月くらい)服用されることがある。

漢方処方成分等(9つ)
・かぜ薬に配合される漢方処方成分、または単独でかぜの症状緩和に用いられる漢方処方製剤の主なものは以下の9つである。しっかり確認しておこう。
・以下9つの漢方処方製剤のうち、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)以外はカンゾウを含む。また、麻黄湯(まおうとう)、葛根湯(かっこんとう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)にはマオウを含む。いずれも頻出事項なので覚えておきたい。
小柴胡湯、柴胡桂枝湯
・小柴胡湯、柴胡桂枝湯はかぜの症状の緩和以外にも用いられ、比較的長期間(1カ月くらい)服用されることがある。

かぜの諸症状
・かぜ(感冒)は、主にウイルスが鼻や喉などに感染して起こる上気道の急性炎症の総称である。
・「かぜ」は単一の疾患ではなく、医学的には「かぜ症候群」という。

・かぜに罹患(りかん)すると、以下のように呼吸器症状と全身症状が組み合わさって現れる。

かぜの原因(約8割はウイルス)
・かぜの原因の約8割はウイルス(ライノウイルス、コロナウイルス、アデノウイルスなど)の感染によるものである。

・残りは細菌の感染を原因とするものが多いが、冷気や乾燥、アレルギーのような非感染性の要因による場合もある。
かぜに類似した症状を起こす疾患
・以下の疾患(病気)では、かぜとよく似た症状が現れる。急激な発熱を伴う場合や、症状が4日以上続くとき、症状が重篤なときはかぜでない可能性が高い。

インフルエンザはかぜとは別
・インフルエンザ(流行性感冒)は、かぜと同じようにウイルスが呼吸器に感染して起こるものだが、感染力が強く、重症化しやすいため、かぜとは区別して扱われる。

・ただし、一般の生活者にとっては識別が必ずしも容易ではない。医薬品等の販売に従事する専門家においては、インフルエンザ流行期等には購入者に注意を促したり、解熱鎮痛成分がアセトアミノフェンや生薬成分のみからなる製品を提案する等の対応が重要となる。
かぜ薬の概要
・かぜは、生体に備わる免疫機構により、ウイルスが消滅すれば自然に治癒するので、安静にして休養し、栄養、水分を十分に摂るのが基本となる。
・かぜ薬は、かぜの諸症状の緩和を目的として使用される医薬品の総称であり、総合感冒薬とも呼ばれる。
▼ かぜ薬の効能

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。