竜胆瀉肝湯の過去問 1/3/2023年度 中国・四国ブロック
以下の漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 六味丸(ろくみがん)は、体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、しびれ等に適すとされる。
2 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は、体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの排尿困難、頻尿、むくみ等に適すとされる。
3 八味地黄丸(はちみじおうがん)は、体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの排尿困難、夜間尿、軽い尿漏れ等に適すとされる。
4 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。
正答
1 六味丸(ろくみがん)は、体力中等度以下で、疲れやすくて尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてり、口渇があるものの排尿困難、残尿感、しびれ等に適すとされる。 あなたの解答
2 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は、体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの排尿困難、頻尿、むくみ等に適すとされる。 あなたの解答
3 八味地黄丸(はちみじおうがん)は、体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく、尿量減少又は多尿でときに口渇があるものの排尿困難、夜間尿、軽い尿漏れ等に適すとされる。 あなたの解答
4 竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は、体力に関わらず使用でき、排尿異常があり、ときに口が渇くものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみに適すとされる。 あなたの解答 正答
解説
◯1 正しい。
◯2 正しい。
◯3 正しい。
×4 選択肢dの内容は、猪苓湯(ちょれいとう)の説明となっている。竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがある者の排尿痛、残尿感、尿の濁り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、胃部不快感、下痢等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
基本事項
漢方処方製剤
・以下の5つの漢方処方製剤についてはおさえておこう。なお、以下の漢方処方製剤は、いずれも1カ月くらいの比較的長期間使用されることがある。

その他の泌尿器用薬の目的
・痔疾用薬以外の泌尿器用薬は、残尿感や排尿に際して不快感のあるもの、尿量減少、多尿などの改善に用いられる。
ソウハクヒ(桑白皮 )
・クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬で、尿量増加(利尿)作用を期待して配合される。
▼ マグワ

・日本薬局方収載のキササゲ、サンキライ、ソウハクヒは、煎薬として尿量減少に用いられる。
受診勧奨
・残尿感や尿量減少は一時的な体調不良等によるもののほかに、泌尿器系の疾患における自覚症状としても現れるので、注意したい。

代表的な配合成分等、主な副作用
・以下で挙げられている成分は、すべて生薬成分である。

尿路消毒成分(ウワウルシ)
・ウワウルシは、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬である。利尿作用と、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。
・日本薬局方収載のウワウルシは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。
▼ ウワウルシ

利尿成分
・利尿作用を期待して、以下のような生薬成分が配合されている場合がある。
カゴソウ(夏枯草)
・シソ科のウツボグサの花穂を基原とする生薬で、尿量増加(利尿)作用を期待して配合される。
・日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。
▼ カゴソウ

キササゲ
・ノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実を基原とする生薬で、尿量増加(利尿)作用を期待して配合される。
▼ キササゲ

サンキライ(山帰来)
・ユリ科のケナシサルトリイバラの塊茎(かいけい)を基原とする生薬で、尿量増加(利尿)作用を期待して配合される。
▼ サルトリイバラ

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。