加味帰脾湯の過去問 2/3/2022年度 関西広域連合
Q:
次の記述にあてはまる漢方処方製剤として、最も適切なものを一つ選べ。
体力中等度以下で、心身が疲れ、血色が悪く、ときに熱感を伴うものの貧血、不眠症、精神不安、神経症に適すとされる。
1 加味帰脾湯(かみきひとう)
2 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
3 抑肝散(よくかんさん)
4 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
5 小建中湯(しょうけんちゅうとう)
正答
1 加味帰脾湯(かみきひとう) あなたの解答 正答
2 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう) あなたの解答
3 抑肝散(よくかんさん) あなたの解答
4 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) あなたの解答
5 小建中湯(しょうけんちゅうとう) あなたの解答
解説
○1 正しい。
×2 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)は、体力中等度以下で疲れやすく、神経過敏で、興奮しやすい者の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、眼精疲労、神経症に適すとされる。
×3 抑肝散(よくかんさん)は、体力中等度を目安として、神経がたかぶり、怒りやすい、イライラなどがある者の神経症、不眠症、小児夜なき、小児疳(かん)症(神経過敏)などにも適すとされる。
×4 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされる。
×5 小建中湯(しょうけんちゅうとう)は、体質虚弱で疲労しやすく腹痛があり、血色がすぐれず、ときに動悸、手足のほてり、冷え、ねあせ、鼻血、頻尿及び多尿などを伴う者の小児虚弱体質、疲労倦怠、慢性胃腸炎、腹痛、神経質、小児夜尿症、夜泣きなどに適するとされる。
基本事項
漢方処方製剤
・神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤として、以下のものがある。
・ これらの漢方処方製剤は症状の原因となる体質の改善を主眼としているため、いずれの処方も比較的長期間(1カ月位)服用されることが多い。
・ これらの漢方処方製剤は症状の原因となる体質の改善を主眼としているため、いずれの処方も比較的長期間(1カ月位)服用されることが多い。
睡眠に関するトラブルと影響
・はっきりした原因がなくても、日常生活における人間関係のストレスや生活環境の変化等の様々な要因によって自律神経系のバランスが崩れ、寝つきが悪い、眠りが浅い、いらいら感、緊張感、精神興奮、精神不安といった精神神経症状を生じることがある。また、それらの症状のために十分な休息が取れず、疲労倦怠(けんたい)感、寝不足感、頭重等の身体症状を伴う場合もある。
代表的な配合成分等、主な副作用
・眠気を促す薬には、抗ヒスタミン成分とブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素が主に配合される。その他、生薬成分や漢方処方製剤も用いられる。 
生薬成分
・神経の興奮・緊張緩和を期待してチョウトウコウ、サンソウニン、カノコソウ、チャボトケイソウ、ホップなどの生薬成分が複数配合される製品がある。
・生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避けるべきである。
・カノコソウ、サンソウニン、チャボトケイソウ、ホップ等を含む製品は、医薬品的な効能効果が標榜または暗示されていなければ食品(ハーブ等)として流通可能な点に注意が必要である。
・また、生薬成分のみからなる鎮静薬や漢方処方製剤の場合、飲酒を避けることとはなっていないが、アルコールが睡眠の質を低下させ、医薬品の効果を妨げることがある。
・生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避けるべきである。
・カノコソウ、サンソウニン、チャボトケイソウ、ホップ等を含む製品は、医薬品的な効能効果が標榜または暗示されていなければ食品(ハーブ等)として流通可能な点に注意が必要である。
・また、生薬成分のみからなる鎮静薬や漢方処方製剤の場合、飲酒を避けることとはなっていないが、アルコールが睡眠の質を低下させ、医薬品の効果を妨げることがある。
サンソウニン(酸棗仁)
・クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬で、神経の興奮・緊張緩和を期待して用いられる。
・サンソウニンやチャボトケイソウが配合された医薬品は、それらの成分または体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすい者の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。
・サンソウニンやチャボトケイソウが配合された医薬品は、それらの成分または体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすい者の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。
チャボトケイソウ(別名パッシフローラ)
・南米原産のトケイソウ科の植物で、その開花期における茎および葉が薬用部位となる。神経の興奮・緊張緩和を期待して用いられる。
▼ チャボトケイソウ
・チャボトケイソウやサンソウニンが配合された医薬品は、それらの成分または体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすい者の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。
▼ チャボトケイソウ
・チャボトケイソウやサンソウニンが配合された医薬品は、それらの成分または体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすい者の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。催眠鎮静薬の役割
・催眠鎮静薬とは、睡眠に関するトラブルが生じたときに睡眠を促したり、精神のたかぶりを鎮めたりすることを目的に使用される医薬品である。
・医療用医薬品で不眠改善のために処方されるものを「催眠鎮静薬」、一般用医薬品では「睡眠改善薬」または「睡眠補助薬」と呼ぶ。
▼ 眠気を促す薬の分類
・医療用医薬品で不眠改善のために処方されるものを「催眠鎮静薬」、一般用医薬品では「睡眠改善薬」または「睡眠補助薬」と呼ぶ。
▼ 眠気を促す薬の分類
ヒスタミンと覚醒の維持
・ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒(かくせい)に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担う生体内情報伝達物質である。
・ヒスタミンと受容体が結合すると、中枢神経系の覚醒、興奮が起こる。
・ヒスタミンと受容体が結合すると、中枢神経系の覚醒、興奮が起こる。
ヒスタミンの作用が弱まると、眠気が起こる
・眠気を促す薬に配合されるジフェンヒドラミン塩酸塩【語句解説】は、ヒスタミンによる刺激の発生を抑える作用がある。ヒスタミンによる刺激が減ると、脳の覚醒(かくせい)が妨げられ、眠気が促される。
【語句解説】ジフェンヒドラミン塩酸塩
・抗ヒスタミン成分の中でも特に中枢作用が強い。脳内におけるヒスタミンによる刺激の発生を抑えるため、眠気が促される。
・抗ヒスタミン成分の中でも特に中枢作用が強い。脳内におけるヒスタミンによる刺激の発生を抑えるため、眠気が促される。
抗ヒスタミン成分の使用における注意
・抗ヒスタミン成分は、眠気を促す成分であるため、服用に注意すべき人や服用後に避けるべき行動がある。確認しておこう。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。