十全大補湯の過去問 2/3/2022年度 中国・四国ブロック
滋養強壮保健薬に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲は、滋養強壮、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給、筋肉痛に限定されている。
b カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ジオウ、ロクジョウ等の生薬成分は、医薬部外品の保健薬に認められている成分である。
c 滋養強壮に用いられる漢方処方製剤として、十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)があり、いずれも構成生薬としてカンゾウが含まれる。
d ヘスペリジンはビタミン様物質のひとつで、ビタミンDの働きを助ける作用があるとされ、滋養強壮保健薬のほか、かぜ薬等にも配合されている。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 誤 誤 正 誤
3 正 正 誤 誤
4 正 誤 正 正
5 正 誤 誤 正
正答
a b c d
1 誤 正 正 誤 あなたの解答
2 誤 誤 正 誤 あなたの解答 正答
3 正 正 誤 誤 あなたの解答
4 正 誤 正 正 あなたの解答
5 正 誤 誤 正 あなたの解答
解説
×a 医薬部外品の保健薬の効能・効果の範囲は、滋養強壮、虚弱体質の改善、病中・病後の栄養補給等に限定されている。神経痛、筋肉痛、関節痛、しみ・そばかす等のような特定部位の症状に対する効能・効果については、医薬品においてのみ認められている。
×b カシュウ、ゴオウ、ゴミシ、ジオウ、ロクジョウなどの生薬成分の配合は、医薬品においてのみ認められている。
○c 正しい。
×d ヘスペリジンはビタミン様物質の一つで、ビタミンCの吸収を助ける等の作用があるとされる。滋養強壮薬やかぜ薬に配合される。
基本事項
滋養強壮保健薬の特徴
・滋養強壮保健薬は、体調不良を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善または予防等を目的として、ビタミン成分、カルシウム、アミノ酸、生薬成分等が配合された医薬品である。医薬品と医薬部外品とで、効能・効果の範囲が異なるなど、特徴に違いがある点に注意しておこう。

ビタミン、カルシウム、アミノ酸等の働き、主な副作用
・滋養強壮保健薬には、主にビタミンやカルシウム、アミノ酸成分が用いられる。詳細は各項目で説明する。
▼ 滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分、カルシウム、アミノ酸成分など

ビタミン主薬製剤
・滋養強壮保健薬のうち、1種類以上のビタミンを主薬とし、そのビタミンの有効性が期待される症状及びその補給に用いられることを目的とする内服薬を、ビタミン主薬製剤(いわゆるビタミン剤)という。

・ビタミン成分等は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものでなく、むしろ脂溶性ビタミンでは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。
漢方処方製剤
・滋養強壮に用いられる主な漢方処方製剤として、以下のものがある。

その他の成分
・滋養強壮保健薬には、ビタミンなどの他にも様々な成分が配合される。ここでは、滋養強壮保健薬に配合されることがあるヘスペリジン、コンドロイチン硫酸、グルクロノラクトン、ガンマ-オリザノール、カルニチン塩化物について説明する。

ビタミンとビタミン様物質
・ビタミンは、「微量で体内の代謝に重要な働きを担うにもかかわらず、生体が自ら産生することができない、又は産生されても不十分であるため外部から摂取する必要がある化合物」と定義される。ビタミン様物質とともに概要を確認しておこう。
▼ ビタミンとビタミン様物質

ビタミンAとビタミンA主薬製剤
・ビタミンAは、夜間の視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
▼ ビタミンA主薬製剤の特徴
・ビタミンA主薬製剤は、目の乾燥感や夜盲症の症状緩和などに用いられる。重要なビタミンであるが、妊婦や妊娠を希望する女性などでは、過剰摂取について注意する必要がある。

ビタミンDとビタミンD主薬製剤
ビタミンDとビタミンD主薬製剤

ビタミンEとビタミンE主薬製剤
・ビタミンEは、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素である。血流を改善させる作用もある。
▼ ビタミンE主薬製剤の特徴

ビタミンB1とビタミンB1主薬製剤
・ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常なはたらきを維持する作用がある。また、腸管運動を促進するはたらきもある。
▼ ビタミンB1主薬製剤の特徴

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。