十全大補湯の過去問 3/3/2022年度 奈良県
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせを1つ選びなさい。
a ビオチンは、皮膚や粘膜などの機能を維持することを助ける栄養素として配合されている。
b グルクロノラクトンは、生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す等の働きを期待して配合されている。
c タウリンは、肝臓機能を改善する働きがあるとされる。
d 十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)は、体力虚弱なものの病後・術後の体力低下、疲労倦怠、食欲不振、ねあせ、手足の冷え、貧血に適すとされる。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 誤 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正
正答
a b c d
1 誤 正 正 誤 あなたの解答
2 正 誤 誤 正 あなたの解答
3 正 誤 正 誤 あなたの解答
4 誤 正 誤 正 あなたの解答
5 正 誤 正 正 あなたの解答 正答
解説
○a 正しい。
×b グルクロノラクトンは、肝臓の働きを助け、肝血流を促進する働きがあり、全身倦怠(けんたい)感や疲労時の栄養補給を目的として配合される。なお、骨格筋に溜まった乳酸の分解を促す働きを期待して用いられるのは、アスパラギン酸ナトリウムである。
○c 正しい。
○d 正しい。
基本事項
ビタミンB1とビタミンB1主薬製剤
・ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常なはたらきを維持する作用がある。また、腸管運動を促進するはたらきもある。
▼ ビタミンB1主薬製剤の特徴

その他のビタミン
・皮膚や粘膜などの機能低下を助ける栄養素として、ナイアシン(ニコチン酸アミド、ニコチン酸)、パントテン酸カルシウム、ビオチンなどが用いられる。
アミノ酸成分等
・滋養強壮保健薬には、アミノ酸成分等として、システインやタウリン(アミノエチルスルホン酸)、アスパラギン酸ナトリウム等が配合されることがある。

その他の成分
・滋養強壮保健薬には、ビタミンなどの他にも様々な成分が配合される。ここでは、滋養強壮保健薬に配合されることがあるヘスペリジン、コンドロイチン硫酸、グルクロノラクトン、ガンマ-オリザノール、カルニチン塩化物について説明する。

滋養強壮保健薬の特徴
・滋養強壮保健薬は、体調不良を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善または予防等を目的として、ビタミン成分、カルシウム、アミノ酸、生薬成分等が配合された医薬品である。医薬品と医薬部外品とで、効能・効果の範囲が異なるなど、特徴に違いがある点に注意しておこう。

ビタミン、カルシウム、アミノ酸等の働き、主な副作用
・滋養強壮保健薬には、主にビタミンやカルシウム、アミノ酸成分が用いられる。詳細は各項目で説明する。
▼ 滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分、カルシウム、アミノ酸成分など

ビタミンとビタミン様物質
・ビタミンは、「微量で体内の代謝に重要な働きを担うにもかかわらず、生体が自ら産生することができない、又は産生されても不十分であるため外部から摂取する必要がある化合物」と定義される。ビタミン様物質とともに概要を確認しておこう。
▼ ビタミンとビタミン様物質

ビタミン主薬製剤
・滋養強壮保健薬のうち、1種類以上のビタミンを主薬とし、そのビタミンの有効性が期待される症状及びその補給に用いられることを目的とする内服薬を、ビタミン主薬製剤(いわゆるビタミン剤)という。

・ビタミン成分等は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものでなく、むしろ脂溶性ビタミンでは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。
ビタミンAとビタミンA主薬製剤
・ビタミンAは、夜間の視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
▼ ビタミンA主薬製剤の特徴
・ビタミンA主薬製剤は、目の乾燥感や夜盲症の症状緩和などに用いられる。重要なビタミンであるが、妊婦や妊娠を希望する女性などでは、過剰摂取について注意する必要がある。

ビタミンDとビタミンD主薬製剤
ビタミンDとビタミンD主薬製剤

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。