白虎加人参湯の過去問 2/3/2023年度 九州・沖縄ブロック
口腔咽喉薬、含嗽(がんそう)薬及びそれらの配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア 水で用時希釈して使用する含嗽薬は、調製した濃度が濃いほど高い効果が得られる。
イ 口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、配合成分が循環血流中へ移行することにより全身的な影響が生じやすくなる。
ウ 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)は、体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛み、ときに咳がでるものの扁桃(へんとう)炎、扁桃周囲炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
エ ヨウ素は、レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると脱色を生じて殺菌作用が失われる。
1(ア、イ)
2(ア、ウ)
3(イ、エ)
4(ウ、エ)
正答
1(ア、イ) あなたの解答
2(ア、ウ) あなたの解答
3(イ、エ) あなたの解答 正答
4(ウ、エ) あなたの解答
解説
×ア 誤り。含嗽(がんそう)薬(うがい薬)は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
◯イ 正しい。
×ウ 白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)は、体力中等度以上で、熱感と口渇が強いものの喉の渇き、ほてり、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみに適すとされるが、体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)、胃腸虚弱で冷え症の人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。選択肢ウの内容は、桔梗湯(ききょうとう)の説明となっている。
◯エ 正しい。
基本事項
口腔咽喉薬・含嗽薬に関する一般的な注意事項
・口腔咽喉薬、含嗽薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるが、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある。
・特に、口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、刺激感等が現れやすいほか、循環血流中への移行による全身的な影響も生じやすくなる。
口腔咽喉薬
・口腔咽喉(こうくういんこう)薬は、口腔内または咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするものである。

・トローチ剤やドロップ剤、口腔内に噴霧または塗布して使用する外用液剤が用いられる。

医薬部外品に分類される口腔咽喉薬、含嗽薬
・以下の条件に当てはまる口腔咽喉(こうくういんこう)薬、含嗽(がんそう)薬は、医薬部外品として扱われている。 有効成分が「生薬成分」「グリチルリチン酸二カリウム」「セチルピリジニウム塩化物」等のみからなる製品で、効能・効果が「痰(たん)、喉の炎症による声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み、喉の腫れ、口腔内や喉の殺菌・消毒・洗浄または口臭の除去」の範囲に限られるもの。
抗ヒスタミン成分
・咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる喉の不快感等の症状を鎮めることを目的として、口腔咽喉薬にクロルフェニラミンマレイン酸塩のような抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。

含嗽薬使用時の注意
・含嗽薬(がんそうやく)は、水で用時希釈または溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても効果が十分得られない。
・一般的に、薬液を10〜20mL程度口に含み、顔を上向きにして咽頭の奥まで薬液が行き渡るようにガラガラを繰り返してから吐き出し、それを数回繰り返すのが効果的なうがいの仕方とされる。

・含嗽薬の使用後すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が薄れやすいので、避けるべきである。
口腔と咽喉の位置
・そもそも口腔(こうくう)は、口から喉(のど)までの部分を指す。また、咽喉(いんこう)は、口腔よりも奥の部分にある、咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)を合わせた言葉である。

口腔咽頭薬に配合されるもの/されないもの
・口腔咽頭薬には殺菌消毒成分が配合され、口腔や咽頭の殺菌・消毒等を目的とする製品もある。
・鎮咳(ちんがい)成分や気管支拡張成分、去痰(きょたん)成分は配合されていない。これらの成分が配合されている場合には、鎮咳去痰薬に分類される。

含嗽薬
・含嗽薬(がんそうやく)は、口腔及び咽頭の殺菌・消毒・洗浄、口臭の除去等を目的とする外用液剤である。
・用時水に希釈または溶解してうがいに用いる、又は患部に塗布した後、水でうがいする。

・含嗽薬には、ほかに胸部や喉の部分に適用することにより、有効成分が体温により温められて揮散し、吸入されることで鼻づまりやくしゃみ等のかぜに伴う諸症状の緩和を目的とする外用剤(塗り薬または貼り薬)があるが、現在のところ、医薬品となっている製品はなく、いずれも医薬部外品(鼻づまり改善薬)として製造販売されている。
代表的な配合成分等、主な副作用
・一般用医薬品の口腔咽喉(こうくういんこう)薬や含嗽薬(がんそうやく)に配合される主な成分は以下の通り。詳細は各項目で説明する。

炎症を和らげる成分(抗炎症成分)
・炎症を和らげる成分として、抗炎症成分(リゾチーム塩酸塩、グリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸)と、炎症部位の修復成分(アズレンスルホン酸ナトリウム)が用いられる。それぞれの特徴を確認しておこう。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。