滋養強壮保健薬
滋養強壮保健薬の特徴
・滋養強壮保健薬は、体調不良を生じやすい状態や体質の改善、特定の栄養素の不足による症状の改善または予防等を目的として、ビタミン成分、カルシウム、アミノ酸、生薬成分等が配合された医薬品である。医薬品と医薬部外品とで、効能・効果の範囲が異なるなど、特徴に違いがある点に注意しておこう。
2)ビタミン、カルシウム、アミノ酸等の働き、主な副作用
・滋養強壮保健薬には、主にビタミンやカルシウム、アミノ酸成分が用いられる。詳細は各項目で説明する。
滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分、カルシウム、アミノ酸成分など
ビタミンとビタミン様物質
・ビタミンは、「微量で体内の代謝に重要な働きを担うにもかかわらず、生体が自ら産生することができない、又は産生されても不十分であるため外部から摂取する必要がある化合物」と定義される。ビタミン様物質とともに概要を確認しておこう。
ビタミンとビタミン様物質
ビタミン主薬製剤
・滋養強壮保健薬のうち、1種類以上のビタミンを主薬とし、そのビタミンの有効性が期待される症状及びその補給に用いられることを目的とする内服薬を、ビタミン主薬製剤(いわゆるビタミン剤)という。
・ビタミン成分等は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものでなく、むしろ脂溶性ビタミンでは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。
ビタミンAとビタミンA主薬製剤
・ビタミンAは、夜間の視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
ビタミンA主薬製剤の特徴
・ビタミンA主薬製剤は、目の乾燥感や夜盲症の症状緩和などに用いられる。重要なビタミンであるが、妊婦や妊娠を希望する女性などでは、過剰摂取について注意する必要がある。
ビタミンDとビタミンD主薬製剤
ビタミンDとビタミンD主薬製剤
ビタミンEとビタミンE主薬製剤
・ビタミンEは、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素である。血流を改善させる作用もある。
ビタミンE主薬製剤の特徴
ビタミンB1とビタミンB1主薬製剤
・ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常なはたらきを維持する作用がある。また、腸管運動を促進するはたらきもある。
ビタミンB1主薬製剤の特徴
ビタミンB2とビタミンB2主薬製剤
・ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
ビタミンB2主薬製剤の特徴
ビタミンB6とビタミンB6主薬製剤
・ビタミンB6は、たんぱく質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
ビタミンB6主薬製剤の特徴
ビタミンB12
・ビタミンB12は、赤血球の形成を助けるほか、神経機能を正常に保つために重要な栄養素である。
・シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン塩酸塩等として、ビタミン主薬製剤、貧血用薬等に配合される。
ビタミンCとビタミンC主薬製剤
・ビタミンCは、体内の脂質を酸化から守る作用(抗酸化作用)を示し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。メラニンの産生を抑えるはたらきもあるとされる。
ビタミンC主薬製剤の特徴
その他のビタミン
・皮膚や粘膜などの機能低下を助ける栄養素として、ナイアシン(ニコチン酸アミド、ニコチン酸)、パントテン酸カルシウム、ビオチンなどが用いられる。
b カルシウムとカルシウム主薬製剤
・カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素であり、筋肉の収縮、血液凝固、神経機能にも関与する。
カルシウム主薬製剤の特徴
・カルシウム主薬製剤は、虚弱体質、腺病質における骨歯の発育促進、妊娠・授乳期の骨歯の脆弱(ぜいじゃく)予防に用いられる。重要な栄養素だが、過剰症には気をつけておきたい。
c アミノ酸成分等
・滋養強壮保健薬には、アミノ酸成分等として、システインやタウリン(アミノエチルスルホン酸)、アスパラギン酸ナトリウム等が配合されることがある。
d その他の成分
・滋養強壮保健薬には、ビタミンなどの他にも様々な成分が配合される。ここでは、滋養強壮保健薬に配合されることがあるヘスペリジン、コンドロイチン硫酸、グルクロノラクトン、ガンマ-オリザノール、カルニチン塩化物について説明する。
生薬主薬保健薬の滋養強壮作用
・ニンジン、ジオウ、トウキ、センキュウが既定値以上配合されている生薬主薬保健薬については、以下の通り滋養強壮の効能が認められている。
相互作用
受診勧奨
・体の諸症状は、疲れが原因のことも多いが、疾患等の症状である可能性もある。以下のように、症状に気になる点があれば医師の診療を受けるようアドバイスするべきである。