2025年度 九州・沖縄ブロック 登録販売者試験 過去問/1 消毒薬
消毒薬及びその配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせを下から一つ選びなさい。
ア トリクロロイソシアヌル酸は、金属腐食性が比較的抑えられているため、プール等の大型設備の殺菌・消毒に用いられることが多い。
イ サラシ粉は、強い酸化力により一般細菌類及び真菌類に対して強い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する不活性効果はない。
ウ 消毒薬によっては、殺菌消毒効果が十分得られない微生物が存在するばかりか、生息条件が整えば消毒薬の溶液中で生存、増殖する微生物も存在する。
エ イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも高い。
1(ア、ウ)
2(ア、エ)
3(イ、ウ)
4(イ、エ)
正答
1(ア、ウ) あなたの解答 正答
2(ア、エ) あなたの解答
3(イ、ウ) あなたの解答
4(イ、エ) あなたの解答
解説
○ア 正しい。
×イ 次亜塩素酸ナトリウムやサラシ粉などの塩素系殺菌消毒成分は、強い酸化力により一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対する殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、通常人体の消毒には用いられない。
○ウ 正しい。
×エ イソプロパノールは、ウイルスに対する不活性効果がエタノールよりも低い。
基本事項
②エタノール、イソプロパノール
・エタノール、イソプロパノールは、アルコール分が微生物のたんぱく質を変性させ、それらの作用を消失させることから、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。その他、特徴を確認しておこう。
▼ エタノール、イソプロパノールの特徴

①塩素系殺菌消毒成分
・塩素系殺菌消毒成分(次亜塩素酸ナトリウム、サラシ粉など)は、強い酸化力により、一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対して殺菌消毒作用を示す。作用が強力であるため、避けるべきケースも多い。概要を確認しておこう。

①クレゾール石ケン液
・クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。その他、特徴を確認しておこう。
▼ クレゾール石ケン液の特徴

消毒薬の作用と注意
・消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、時間、消毒対象物の汚染度、微生物の種類や状態などによって異なる。
・消毒薬によっては、殺菌消毒効果が十分得られない微生物が存在し(全く殺菌消毒できない微生物もある。)、さらに、生息条件が整えば消毒薬の溶液中で生存、増殖する微生物もいる。
▼ 消毒薬の使用に適さない微生物も存在する

③クロルヘキシジングルコン酸塩
・クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。
▼ クロルヘキシジングルコン酸塩の特徴

手指・皮膚の消毒のほか、器具等の殺菌・消毒にも用いられる成分
・「手指・皮膚の消毒+器具等の殺菌・消毒にも用いられる成分」には、医薬品と医薬部外品とがある。配合成分等に違いがあるので注意しよう。

・「手指・皮膚の消毒+器具等の殺菌・消毒にも用いられる成分」として、クレゾール石ケン液、エタノール、イソプロパノール、クロルヘキシジングルコン酸塩が挙げられる。
②有機塩素系殺菌消毒成分
・有機塩素系殺菌消毒成分は、プールなどの設備の殺菌・消毒に用いられるといえば分かりやすいかもしれない。特徴を確認しておこう。

感染症の概要
・感染症は、病原性のある細菌、寄生虫やウイルスなどが体に侵入することによって起こる望ましくない反応で、日常生活で問題となるのは、飛沫(ひまつ)感染するものや経口感染するものが多い。
食中毒の発生
・特に食中毒は、手指や食品、調理器具等に付着した細菌、寄生虫やウイルスが、経口的に体内に入って増殖することで生じる。なお、一般に夏は細菌による食中毒が、冬はウイルスによる食中毒が発生することが多いと言われている。
▼ 食中毒発生の流れ

専ら器具、設備等の殺菌・消毒に用いられる成分
・「専ら器具等の殺菌・消毒に用いられる成分」は、文字通り器具等の殺菌・消毒に用いられ、通常は人体には使用されない。塩素系殺菌消毒成分と有機塩素系殺菌消毒成分に分けられるので、それぞれ概要をおさえておこう。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。