2025年度 北海道・東北ブロック 登録販売者試験 過去問/2 目、鼻、耳などの感覚器官
Q:
目に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 涙液には、角膜に酸素や栄養分を供給する働きはない。
b ビタミンAが不足すると、夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
c 角膜と水晶体の間は、房水で満たされ、眼内に一定の圧を生じさせている。
d 遠近の焦点調節は、主に硝子体の厚みを変化させることによって行われている。
1(a、b)
2(a、d)
3(b、c)
4(c、d)
正答
1(a、b) あなたの解答
2(a、d) あなたの解答
3(b、c) あなたの解答 正答
4(c、d) あなたの解答
解説
×a 涙液は、異物や化学物質を洗い流す、角膜に酸素や栄養分を供給する、角膜や結膜で生じた老廃物を洗い流す、角膜表面をなめらかに保つ、角膜や結膜を感染からの防御する、などの機能を持つ。
○b 文章通り。
○c 文章通り。
×d 誤り。遠近の焦点調節は、主に水晶体の厚みを変化させることにより行われる。
基本事項
眼球周辺の機能
・角膜に射し込んだ光は、角膜、房水、水晶体、硝子体を透過しながら屈折して網膜に焦点を結ぶが、主に水晶体の厚みを変化させることによって、遠近の焦点調節が行われている。
・水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩(しかん)によって、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁平(へんぺい)になる。
・網膜には光を受容する細胞(視細胞)が密集していて、視細胞が受容した光の情報は、網膜内の神経細胞を介して神経線維に伝えられる。網膜の神経線維は眼球の後方で束になり、視神経となる。
・視細胞には、色を識別する細胞と、わずかな光でも敏感に反応する細胞の二種類がある。後者が光を感じる反応にはビタミンAが不可欠であるため、ビタミンAが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
・水晶体は、その周りを囲んでいる毛様体の収縮・弛緩(しかん)によって、近くの物を見るときには丸く厚みが増し、遠くの物を見るときには扁平(へんぺい)になる。
・網膜には光を受容する細胞(視細胞)が密集していて、視細胞が受容した光の情報は、網膜内の神経細胞を介して神経線維に伝えられる。網膜の神経線維は眼球の後方で束になり、視神経となる。
・視細胞には、色を識別する細胞と、わずかな光でも敏感に反応する細胞の二種類がある。後者が光を感じる反応にはビタミンAが不可欠であるため、ビタミンAが不足すると夜間視力の低下(夜盲症)を生じる。
眼筋
・眼球を上下左右斜めの各方向に向けるため、6本の眼筋が眼球側面の強膜につながっている。眼球の動きが少なく、眼球を同じ位置に長時間支持していると眼筋が疲労する。
・目を使う作業を続けると、眼筋の疲労のほか、遠近の焦点調節を行っている毛様体の疲労や、周期的まばたきが少なくなって涙液の供給不足等を生じ、目のかすみや充血、痛み等の症状(疲れ目)が起こる。こうした生理的な目の疲れではなく、メガネやコンタクトレンズが合っていなかったり、神経性の疲労(ストレス)、睡眠不足、栄養不良等が要因となって、慢性的な目の疲れに肩こり、頭痛等の全身症状を伴う場合を眼精疲労という。
涙器
・涙液を分泌する涙腺と、涙液を鼻腔(びくう)に導出する涙道からなる。涙腺は上眼瞼(がんけん)の裏側にある分泌腺で、血漿(けっしょう)から涙液を産生する。 
眼瞼
・眼瞼(がんけん。まぶた)は、眼球の前面を覆う薄い皮膚のひだで、物理的・化学的刺激から目を防護するほか、まぶしいとき目に射し込む光の量を低減させたり、まばたきによって目の表面を涙液で潤して清浄に保つなどの機能がある。
・上下の眼瞼の縁には睫毛(しょうもう。まつげ)があり、ゴミや埃(ほこり)等の異物をはじいて目に入らないようにするとともに、物が触れると反射的に目を閉じる触毛としての機能がある。
・眼瞼(がんけん)は、素早くまばたき運動ができるよう、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。また、むくみ(浮腫)等、全身的な体調不良(薬の副作用を含む)の症状が現れやすい部位である。
・眼瞼(がんけん)は、素早くまばたき運動ができるよう、皮下組織が少なく薄くできているため、内出血や裂傷を生じやすい。また、むくみ(浮腫)等、全身的な体調不良(薬の副作用を含む)の症状が現れやすい部位である。
目、鼻、耳などの感覚器官
・目、鼻、耳などの感覚器官は、外界における種々の現象を刺激として、脳に伝えるための器官である。可視光線【語句解説】を感じる視覚器(目)、空気中を漂う物質の刺激を感じる嗅覚器(鼻)、音を感じる聴覚器(耳)等、それぞれの感覚器は、その対象とする特定の感覚情報を捉えるため独自の機能を持っており、他の器官ではそれらを感じとれない。
・また、各感覚器は外気と直接触れる状態にあり、病原物質、アレルゲン等の様々な異物に曝(さら)されている部分でもある。 【語句解説】可視光線
・電磁波のうち、ヒトの目で知覚される波長域にあるもの。太陽光は、可視光線よりも波長の短い紫外線、波長の長い赤外線なども含んでいるが、ヒトの目はそれらを知覚することができない。
・また、各感覚器は外気と直接触れる状態にあり、病原物質、アレルゲン等の様々な異物に曝(さら)されている部分でもある。 【語句解説】可視光線
・電磁波のうち、ヒトの目で知覚される波長域にあるもの。太陽光は、可視光線よりも波長の短い紫外線、波長の長い赤外線なども含んでいるが、ヒトの目はそれらを知覚することができない。
b 中耳
・中耳(ちゅうじ)は、外耳と内耳をつなぐ部分で、鼓膜、鼓室、耳小骨、耳管からなる。
・外耳道を伝わってきた音は、鼓膜を振動させる。鼓室の内部では、互いに連結した微細な3つの耳小骨が鼓膜の振動を増幅して、内耳へ伝導する。
・鼓室は、耳管という管で鼻腔(びくう)や咽頭と通じている。急な気圧変化のため鼓膜の内外に気圧差が生じると、耳がつまったような不快感や痛みなどを感じるが、顎(あご)を動かす等の耳抜き動作によって意識的に耳管を開けると気圧の均衡が戻って回復する。
・小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔(びくう)からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。
・鼓室は、耳管という管で鼻腔(びくう)や咽頭と通じている。急な気圧変化のため鼓膜の内外に気圧差が生じると、耳がつまったような不快感や痛みなどを感じるが、顎(あご)を動かす等の耳抜き動作によって意識的に耳管を開けると気圧の均衡が戻って回復する。
・小さな子供では、耳管が太く短くて、走行が水平に近いため、鼻腔(びくう)からウイルスや細菌が侵入し感染が起こりやすい。
1)目
・視覚情報の受容器官で、明暗、色およびそれらの位置、時間的な変化(動き)を感じとる眼球と、眼瞼(がんけん)、結膜、涙器、眼筋等からなる。顔面の左右に1対あり、物体の遠近感を認識することができる。 
c 内耳
・内耳(ないじ)は、聴覚器官である蝸牛(かぎゅう)と、平衡器官である前庭の2つの部分からなる。
・空気の通り道である鼻腔と、鼻腔の周りにある空洞である副鼻腔の位置を確認しておこう。なお、副鼻腔は左右合わせて8つ存在する。
・蝸牛(かぎゅう)は渦巻き形をした器官で、内部はリンパ液で満たされ、中耳の耳小骨から伝わる振動がリンパ液を震わせ、その振動が聴細胞の小突起(感覚毛)を揺らして、聴神経が刺激される。
・前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。蝸牛(かぎゅう)と同様、内部はリンパ液で満たされており、リンパ液の動きが平衡感覚として感知される。乗り物酔い(動揺病)は、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
・空気の通り道である鼻腔と、鼻腔の周りにある空洞である副鼻腔の位置を確認しておこう。なお、副鼻腔は左右合わせて8つ存在する。
・前庭は、水平・垂直方向の加速度を感知する部分(耳石器官)と、体の回転や傾きを感知する部分(半規管)に分けられる。蝸牛(かぎゅう)と同様、内部はリンパ液で満たされており、リンパ液の動きが平衡感覚として感知される。乗り物酔い(動揺病)は、乗り物に乗っているとき反復される加速度刺激や動揺によって、平衡感覚が混乱して生じる身体の変調である。
充血
・充血には、結膜の充血と強膜の充血がある。違いをおさえておこう。 
a 外耳
・外耳(がいじ)は、側頭部から突出した耳介(じかい)と、耳介で集められた音を鼓膜まで伝導する外耳道からなる。
・耳介は軟骨組織が皮膚で覆われたもので、外耳道の軟骨部に連なっている。軟骨部には耳毛が生えていて、空気中の埃(ほこり)等が入り込むのを防いでいる。外耳道にある耳垢腺(じこうせん。汗腺の一種)や皮脂腺からの分泌物に、埃(ほこり)や外耳道上皮の老廃物などが混じって耳垢(耳あか)となる。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。