2025年度 北海道・東北ブロック 登録販売者試験 過去問/1 歯痛・歯槽膿漏薬
歯槽膿漏(しそうのうろう)薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 炎症を起こした歯周組織の修復を助け、また、毛細血管を強化して炎症による腫れや出血を抑える効果を期待して、アスコルビン酸が配合されている場合がある。
b 抗炎症、抗菌などの作用を期待して、カミツレが配合されている場合がある。
c 炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して、チモールが配合されている場合がある。
d 炎症を起こした歯周組織の修復を促す作用のほか、歯肉炎に伴う口臭を抑える効果を期待して、銅クロロフィリンナトリウムが配合されている場合がある。
a b c d
1 正 正 誤 正
2 正 誤 正 誤
3 誤 正 正 誤
4 誤 誤 正 正
5 誤 正 誤 誤
正答
a b c d
1 正 正 誤 正 あなたの解答 正答
2 正 誤 正 誤 あなたの解答
3 誤 正 正 誤 あなたの解答
4 誤 誤 正 正 あなたの解答
5 誤 正 誤 誤 あなたの解答
解説
○a 正しい。
○b 正しい。
×c チモールは、歯肉溝での細菌繁殖を抑えることを目的として用いられる殺菌消毒成分である。炎症を起こした歯周組織からの出血を抑える作用を期待して配合されるのは、フィトナジオン(ビタミンK1)やカルバゾクロムである。
○d 正しい。
基本事項
受診勧奨
・歯痛は、基本的に歯科での治療を必要とするものである。また、歯槽膿漏(しそうのうろう)についても、一般用医薬品で症状を抑えるのには限界がある。
・歯痛は放置せず早めに歯科を受診すべきであり、歯周病についても、症状が現れていたり、異常を感じるようであれば、歯科を受診すべきである。

歯肉炎と歯周炎
・歯と歯肉の境目にある溝(歯肉溝)では細菌が繁殖しやすく、歯肉に炎症を起こすことがある。
・歯肉炎が重症化して、炎症が歯周組織全体に広がると歯周炎(歯槽膿漏(しそうのうろう))となる。

相互作用
・歯槽膿漏(しそうのうろう)薬では、外用薬、内用薬とも相互作用に気をつける必要がある。

歯槽膿漏薬の特徴
・歯槽膿漏(しそうのうろう)薬は、歯肉炎、歯槽膿漏の諸症状(歯肉からの出血や膿(う)み、歯肉の腫れ、むずがゆさ、口臭、口腔内の粘り等)の緩和を目的とする医薬品である。
・患部局所に適用される外用薬と、外用薬と併せて用いると効果的な内服薬がある。
▼ 歯槽膿漏薬の役割

歯痛の原因と歯痛薬(外用)の特徴
・歯痛は、多くの場合、歯の齲蝕(うしょく。むし歯)とそれに伴う歯髄炎によって起こる。
・歯痛薬は、歯の齲蝕(うしょく)による歯痛を応急的に鎮めることを目的とする一般用医薬品であり、歯の齲蝕(うしょく)が修復されることはなく、早めに医療機関(歯科)を受診して治療を受けることが基本となる。

歯痛薬に配合される成分
・歯痛薬には、痛みを鎮める局所麻酔成分と、齲蝕(うしょく)を生じた部分における細菌増殖を抑えるための殺菌消毒成分、抗炎症作用を持つ生薬成分が用いられる。

歯槽膿漏薬(外用薬)に配合される成分
・歯槽膿漏薬(外用薬)には、殺菌消毒成分や抗炎症成分、止血成分、組織修復成分、生薬成分が配合される。それぞれの特徴をおさえておこう。
▼ 歯槽膿漏薬(外用薬)に配合される成分

歯槽膿漏薬(内服薬)に配合される成分
・歯槽膿漏薬(内服薬)は、外用薬と併せて用いるのが効果的とされる。成分としては、抗炎症成分、止血成分、組織修復成分、ビタミン成分が用いられる。詳しく確認しておこう。
▼ 歯槽膿漏薬(内服薬)に配合される成分

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。