2025年度 北海道・東北ブロック 登録販売者試験 過去問/3 貧血用薬(鉄製剤)
貧血、鉄製剤及びその副作用に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 鉄製剤は、ビタミン欠乏性貧血に対して鉄分を補充することにより、造血機能の回復を図る医薬品である。
b 複数の鉄製剤を併用すると、鉄分の過剰摂取となり、胃腸障害や便秘の副作用が起こりやすくなる。
c 鉄分の摂取不足が生じると、初期に貯蔵鉄や血清鉄が減少するため、ただちに貧血の症状が現れる。
d 鉄製剤の消化器系への副作用を軽減するには、食後に服用することが望ましい。
1(a、b)
2(a、c)
3(b、c)
4(b、d)
5(c、d)
正答
1(a、b) あなたの解答
2(a、c) あなたの解答
3(b、c) あなたの解答
4(b、d) あなたの解答 正答
5(c、d) あなたの解答
解説
×a 鉄製剤は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充し、造血機能の回復を図る医薬品である。
○b 正しい。
×c 鉄分の摂取不足が生じても、初期には貯蔵鉄や血清鉄が減少するのみで、ただちに貧血の症状は現れない。
○d 正しい。
基本事項
貧血のタイプ
・貧血は、その原因により様々なタイプがあるが、以下挙げる巨赤芽球性貧血(ビタミン欠乏性貧血、悪性貧血)と鉄欠乏性貧血はおさえておきたい。

貧血用薬(鉄製剤)に配合される成分
・貧血用薬に含まれる主な成分は以下の通り。鉄分を中心に、他の金属成分やビタミン成分が配合される。

貧血用薬(鉄製剤)の役割
・貧血用薬(鉄製剤)は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充することにより、造血機能の回復を図る医薬品である。
ビタミン成分
・ビタミン成分として、ビタミンB6やビタミンB12、葉酸、ビタミンCが配合される。それぞれ、配合される理由をおさえておこう。

赤血球とヘモグロビン
・血中には赤血球がたくさん存在しているが、その約9割はヘモグロビンでできている。
・鉄分は、ヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。

鉄分
・鉄分は、不足した鉄分の補充を目的として配合される。具体的に、以下の成分が配合される。
▼ 貧血用薬に配合される主な鉄分
・フマル酸第一鉄
・溶性ピロリン酸第二鉄
・可溶性含糖酸化鉄
・クエン酸鉄アンモニウム
受診勧奨等
・貧血用薬(鉄製剤)の利用においては、いくつか気をつけたいポイントがある。以下の点をおさえておこう。

貧血用薬(鉄製剤)の主な副作用
・貧血用薬では以下のような副作用が現れる。副作用を避けるために、食後の服用が望ましい。

鉄以外の金属成分
・鉄以外の金属成分として、硫酸銅や硫酸コバルト、硫酸マンガンが配合される。それぞれ、配合される理由をおさえておこう。

貧血の症状
・貧血では、一般的に疲労、動悸(どうき)、息切れ、血色不良をはじめ、以下のように様々な症状が現れる。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。