紫雲膏の過去問 2/2/2025年度 北陸・東海ブロック
外皮用薬及びその配合成分に関する記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a インドメタシンは、非ステロイド性抗炎症成分であり、好ましくない作用として末梢組織の免疫機能を低下させる作用も示す。
b ケトプロフェンが配合された外皮用薬を使用している間及び使用後も当分の間は、天候にかかわらず、戸外活動を避ける等、紫外線に当たるのを避ける必要がある。
c 紫雲膏(しうんこう)は、急性化膿(かのう)性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫、湿潤、ただれ、火傷又は外傷のひどい場合に適すとされるが、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされる。
d サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。併せて抗菌、抗真菌、抗炎症作用も期待され、にきび用薬等に配合されている場合もある。
a b c d
1 誤 正 正 誤
2 正 正 誤 正
3 正 誤 正 誤
4 誤 正 誤 正
5 正 誤 正 正
正答
a b c d
1 誤 正 正 誤 あなたの解答
2 正 正 誤 正 あなたの解答
3 正 誤 正 誤 あなたの解答
4 誤 正 誤 正 あなたの解答 正答
5 正 誤 正 正 あなたの解答
解説
×a インドメタシンは、皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑制し、筋肉痛、関節痛などに用いられる非ステロイド性抗炎症成分である。なお、ヒドロコルチゾンなどのステロイド性抗炎症成分は、副作用として末梢組織の免疫機能を低下させる作用を示す。
○b 正しい。
×c 選択肢cの内容は、中黄膏(ちゅうおうこう)の説明となっている。紫雲膏(しうんこう)は、ひび、あかぎれ、しもやけ、うおのめ、あせも、ただれ、外傷、火傷、痔核による疼痛(とうつう)、肛門裂傷、湿疹(しっしん)・皮膚炎に適すとされる。
○d 正しい。
基本事項
外皮用薬
・外皮用薬は、皮膚表面に生じた創傷や症状、または皮膚の下にある毛根、血管、筋組織、関節等の症状を改善・緩和するため、外用局所に直接適用される医薬品である。
▼ 外皮用薬使用のポイント

ステロイド性抗炎症成分の注意事項
・ステロイド性抗炎症成分の好ましくない作用として、末梢組織の免疫機能低下作用がある。免疫低下により皮膚感染などのリスクが上がるので注意したい。

・ステロイド性抗炎症成分は、使用する量にも注意が必要である。また、長期連用も避ける必要がある。

ステロイド性抗炎症成分
・ステロイド性抗炎症成分は、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造(ステロイド骨格)を持つ化合物が人工的に合成され、抗炎症成分(ステロイド性抗炎症成分)として用いられる。

非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)
・分子内にステロイド骨格を持たず、プロスタグランジンの産生を抑える作用(抗炎症作用)を示す成分を非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)という。様々な種類があるが、以下挙げるものはおさえておこう。
剤形による取扱い上の注意
・外皮用薬の剤形は、塗り薬(軟膏(なんこう)剤、クリーム剤)、貼付(ちょうふ)剤(テープ剤、パップ剤)、スプレー剤、エアゾール剤に分けられる。
・それぞれの剤形の使用時のポイントや注意点をおさえ、効果的に使用できるようにしよう。

外皮用薬の配合成分
・外皮用薬は、使用目的が多岐にわたるため、薬によって様々な配合成分が用いられる。種類が多いので、一つずつ確認していこう。

①皮膚の炎症によるほてりや痒(かゆ)み等の緩和を目的として用いられる成分
・ステロイド性抗炎症成分は、副腎皮質ホルモン(ステロイドホルモン)の持つ抗炎症作用に着目し、それと共通する化学構造を持つ化合物が人工的に合成され、抗炎症成分(ステロイド性抗炎症成分)として用いられる。

②筋肉痛、関節痛、打撲、捻挫等による鎮痛等を目的として用いられる成分
・非ステロイド性抗炎症成分のうち、以下の成分は皮膚の下層にある骨格筋や関節部まで浸透してプロスタグランジンの産生を抑える作用を示す。

鎮痛等を目的として用いられる成分の注意点/副作用
・これらの成分は、注意すべき点や使用を避けるべき人がいるのでよく確認しておこう。特に、インドメタシン、ケトプロフェン、ピロキシカムは注意点や副作用が多い。

③その他
・かゆみ、腫れ、痛み等を抑える配合成分として、ステロイド性抗炎症成分、非ステロイド性抗炎症成分のほかに、以下の成分も用いられる。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。