三黄瀉心湯の過去問 1/3/2024年度 北陸・東海ブロック
循環器用薬及びその配合成分に関する記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ヘプロニカートは、肝臓や心臓などの臓器に多く存在し、エネルギー代謝に関与する酵素の働きを助ける成分で、摂取された栄養素からエネルギーが産生される際にビタミンB群とともに働く。
b 三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)を使用している間は、瀉下(しゃげ)薬の使用を避ける必要がある。
c 生薬成分であるコウカには、末梢の血行を促してうっ血を除く作用があるとされる。
d ユビデカレノンは、ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の補強、強化の効果を期待して用いられる。
1(a、b)
2(b、c)
3(c、d)
4(a、d)
正答
1(a、b) あなたの解答
2(b、c) あなたの解答 正答
3(c、d) あなたの解答
4(a、d) あなたの解答
解説
×a ヘプロニカートやイノシトールヘキサニコチネートは、それぞれの成分から遊離したニコチン酸の働きによって、末梢の血液循環を改善させる。なお、選択肢aの内容は、ユビデカレノンの説明となっている。
◯b 正しい。三黄瀉心湯は構成生薬としてダイオウを含む。ダイオウは大腸を刺激して排便を促す成分であるため、本剤を使用している間は、瀉下(しゃげ)薬の使用を避ける必要がある。
◯c 正しい。
×d 選択肢dの内容は、ルチンの説明となっている。
基本事項
コウカ(紅花)
・コウカは、冷え症や血行不良に用いられる生薬成分である。
▼ コウカ(紅花)の概要

▼ コウカ(紅花)

ヘプロニカート、イノシトールヘキサニコチネート
・いずれの化合物もニコチン酸が遊離し、そのニコチン酸のはたらきによって末梢の血液循環を改善する作用を示すとされる。ビタミンEと組み合わせ用いられることが多い。
ルチン
・ビタミン様物質の一種で、高血圧等における毛細血管の増強、強化の効果を期待して用いられる。
ユビデカレノン(コエンザイムQ10)
・ユビデカレノンは「コエンザイムQ10」として一般的な知名度が高い。概要を確認しておこう。

・ユビデカレノンは、副作用として胃部不快感、食欲減退、吐きけ、下痢、発疹・痒(かゆ)みが現れることがある。注意点も多いので確認しておこう。

その他の循環器用薬とは
・その他の循環器用薬として、以下のものがある。詳細は各項目参照。

漢方処方製剤
・高血圧随伴症状に用いられる漢方処方製剤として、以下の2つをおさえておこう。

受診勧奨等
・高血圧や心疾患に伴う諸症状を改善する医薬品は、体質の改善や症状の緩和を主眼としており、高血圧や心疾患そのものの治療を目的とはしていない。高血圧や心疾患の人で、疾患の治療を行う場合は、医療機関を受診すべきである。

強心薬と滋養強壮保健薬では、同じ生薬成分が配合されていることが多い
・心臓は、全身に血液を循環させるポンプの役割を担っている。
・運動時などで一時的に全身に多くの血液を供給する必要がある場合は心臓のはたらきも亢進(こうしん)するが、その後は自律神経などの作用により、通常時の状態に戻る。

ビタミン成分を配合する目的
・高コレステロール改善薬には、ビタミンB2、ビタミンE等が配合されることがある。それぞれの成分がなぜ有効なのか確認しておこう。
①ビタミンB2
・ビタミンB2は、活性化することで糖質や脂質、コレステロールの代謝にかかわると考えられている。詳しく見ていこう。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。