響声破笛丸の過去問 2/3/2025年度 東京都
口腔咽喉薬・うがい薬(含嗽(がんそう)薬)及びその配合成分等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 アズレンスルホン酸ナトリウムは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させ、その増殖を抑えることを目的として用いられる。
2 ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
3 ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植物の根を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられる。
4 響声破笛丸(きょうせいはてきがん)は、体力に関わらず使用でき、しわがれ声、咽喉不快に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
5 桔梗湯(ききょうとう)は、体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛み、ときに咳(せき)がでるものの扁桃(へんとう)炎、扁桃周囲炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
正答
1 アズレンスルホン酸ナトリウムは、口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させ、その増殖を抑えることを目的として用いられる。 あなたの解答 正答
2 ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。 あなたの解答
3 ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植物の根を基原とする生薬で、咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられる。 あなたの解答
4 響声破笛丸(きょうせいはてきがん)は、体力に関わらず使用でき、しわがれ声、咽喉不快に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 あなたの解答
5 桔梗湯(ききょうとう)は、体力に関わらず使用でき、喉が腫れて痛み、ときに咳(せき)がでるものの扁桃(へんとう)炎、扁桃周囲炎に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人では、食欲不振、胃部不快感等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。 あなたの解答
解説
×1 アズレンスルホン酸ナトリウムは、炎症を生じた粘膜組織の修復を促す作用を期待して配合されている。口腔内や喉に付着した細菌等の微生物を死滅させたり、その増殖を抑えるのはセチルピリジニウム塩化物やポビドンヨードなどの殺菌消毒成分である。
○2 正しい。
○3 正しい。
○4 正しい。
○5 正しい。
基本事項
ラタニア
・ラタニアは、クラメリア科のクラメリア・トリアンドラ及びその同属植物の根を基原とする生薬である。
・咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用により炎症の寛解を促す効果を期待して用いられる。
口腔咽喉薬
・口腔咽喉(こうくういんこう)薬は、口腔内または咽頭部の粘膜に局所的に作用して、それらの部位の炎症による痛み、腫れ等の症状の緩和を主たる目的とするものである。

・トローチ剤やドロップ剤、口腔内に噴霧または塗布して使用する外用液剤が用いられる。

代表的な配合成分等、主な副作用
・一般用医薬品の口腔咽喉(こうくういんこう)薬や含嗽薬(がんそうやく)に配合される主な成分は以下の通り。詳細は各項目で説明する。

医薬部外品に分類される口腔咽喉薬、含嗽薬
・以下の条件に当てはまる口腔咽喉(こうくういんこう)薬、含嗽(がんそう)薬は、医薬部外品として扱われている。 有効成分が「生薬成分」「グリチルリチン酸二カリウム」「セチルピリジニウム塩化物」等のみからなる製品で、効能・効果が「痰(たん)、喉の炎症による声がれ、喉の荒れ、喉の不快感、喉の痛み、喉の腫れ、口腔内や喉の殺菌・消毒・洗浄または口臭の除去」の範囲に限られるもの。
口腔咽喉薬・含嗽薬に関する一般的な注意事項
・口腔咽喉薬、含嗽薬は、口腔内や咽頭における局所的な作用を目的とする医薬品であるが、成分の一部が口腔や咽頭の粘膜から吸収されて循環血流中に入りやすく、全身的な影響を生じることがあるため、配合成分によっては注意を要する場合がある。
・特に、口内炎などにより口腔内にひどいただれがある人では、刺激感等が現れやすいほか、循環血流中への移行による全身的な影響も生じやすくなる。
炎症を和らげる成分(抗炎症成分)
・炎症を和らげる成分として、抗炎症成分(リゾチーム塩酸塩、グリチルリチン酸二カリウム、トラネキサム酸)と、炎症部位の修復成分(アズレンスルホン酸ナトリウム)が用いられる。それぞれの特徴を確認しておこう。

抗ヒスタミン成分
・咽頭の粘膜に付着したアレルゲンによる喉の不快感等の症状を鎮めることを目的として、口腔咽喉薬にクロルフェニラミンマレイン酸塩のような抗ヒスタミン成分が配合されている場合がある。

ミルラ
・ミルラは、カンラン科のミルラノキ等の植物の皮部の傷口から流出して凝固した樹脂を基原とする生薬である。
・咽頭粘膜をひきしめる(収斂)作用のほか、抗菌作用も期待して用いられる。
▼ ミルラ

口腔と咽喉の位置
・そもそも口腔(こうくう)は、口から喉(のど)までの部分を指す。また、咽喉(いんこう)は、口腔よりも奥の部分にある、咽頭(いんとう)と喉頭(こうとう)を合わせた言葉である。

口腔咽頭薬に配合されるもの/されないもの
・口腔咽頭薬には殺菌消毒成分が配合され、口腔や咽頭の殺菌・消毒等を目的とする製品もある。
・鎮咳(ちんがい)成分や気管支拡張成分、去痰(きょたん)成分は配合されていない。これらの成分が配合されている場合には、鎮咳去痰薬に分類される。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。