桂枝加竜骨牡蛎湯の過去問 1/3/2023年度 中国・四国ブロック
Q:
以下の記述にあてはまる神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤として、最も適するものはどれか。
体力中等度以下で疲れやすく、神経過敏で、興奮しやすいものの神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、眼精疲労、神経症に適すとされる。
1 釣藤散(ちょうとうさん)
2 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
3 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
4 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
正答
1 釣藤散(ちょうとうさん) あなたの解答
2 疎経活血湯(そけいかっけつとう) あなたの解答
3 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう) あなたの解答
4 桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう) あなたの解答 正答
解説
×1 釣藤散は、体力中等度で、慢性に経過する頭痛、めまい、肩こりなどがある者の慢性頭痛、神経症、高血圧の傾向のあるものに適すとされる。
×2 疎経活血湯(そけいかっけつとう)は、体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがある者の関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛に適すとされる。
×3 柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)は、体力中等度以上で、精神不安があって、動悸、不眠、便秘などを伴う高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき、便秘に適すとされる。
◯4 正しい。
基本事項
漢方処方製剤
・神経質、精神不安、不眠等の症状の改善を目的とした漢方処方製剤として、以下のものがある。
・ これらの漢方処方製剤は症状の原因となる体質の改善を主眼としているため、いずれの処方も比較的長期間(1カ月位)服用されることが多い。
・ これらの漢方処方製剤は症状の原因となる体質の改善を主眼としているため、いずれの処方も比較的長期間(1カ月位)服用されることが多い。
睡眠に関するトラブルと影響
・はっきりした原因がなくても、日常生活における人間関係のストレスや生活環境の変化等の様々な要因によって自律神経系のバランスが崩れ、寝つきが悪い、眠りが浅い、いらいら感、緊張感、精神興奮、精神不安といった精神神経症状を生じることがある。また、それらの症状のために十分な休息が取れず、疲労倦怠(けんたい)感、寝不足感、頭重等の身体症状を伴う場合もある。
代表的な配合成分等、主な副作用
・眠気を促す薬には、抗ヒスタミン成分とブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素が主に配合される。その他、生薬成分や漢方処方製剤も用いられる。 
妊娠中や15歳未満への使用は避ける
・妊娠中にしばしば生じる睡眠障害は、ホルモンのバランスや体型の変化等が原因であり、睡眠改善薬の適用対象ではない。妊婦又は妊娠していると思われる女性には、睡眠改善薬の使用は避ける。
・小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。特に15歳未満の小児ではそうした副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。
・他の医薬品の場合も、抗ヒスタミン成分を含有するもの(抗アレルギー薬など)には注意する。
・小児及び若年者では、抗ヒスタミン成分により眠気とは反対の神経過敏や中枢興奮などが現れることがある。特に15歳未満の小児ではそうした副作用が起きやすいため、抗ヒスタミン成分を含有する睡眠改善薬の使用は避ける。
生薬成分
・神経の興奮・緊張緩和を期待してチョウトウコウ、サンソウニン、カノコソウ、チャボトケイソウ、ホップなどの生薬成分が複数配合される製品がある。
・生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避けるべきである。
・カノコソウ、サンソウニン、チャボトケイソウ、ホップ等を含む製品は、医薬品的な効能効果が標榜または暗示されていなければ食品(ハーブ等)として流通可能な点に注意が必要である。
・また、生薬成分のみからなる鎮静薬や漢方処方製剤の場合、飲酒を避けることとはなっていないが、アルコールが睡眠の質を低下させ、医薬品の効果を妨げることがある。
・生薬成分のみからなる鎮静薬であっても、複数の鎮静薬の併用や、長期連用は避けるべきである。
・カノコソウ、サンソウニン、チャボトケイソウ、ホップ等を含む製品は、医薬品的な効能効果が標榜または暗示されていなければ食品(ハーブ等)として流通可能な点に注意が必要である。
・また、生薬成分のみからなる鎮静薬や漢方処方製剤の場合、飲酒を避けることとはなっていないが、アルコールが睡眠の質を低下させ、医薬品の効果を妨げることがある。
サンソウニン(酸棗仁)
・クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子を基原とする生薬で、神経の興奮・緊張緩和を期待して用いられる。
・サンソウニンやチャボトケイソウが配合された医薬品は、それらの成分または体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすい者の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。
・サンソウニンやチャボトケイソウが配合された医薬品は、それらの成分または体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすい者の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。
チャボトケイソウ(別名パッシフローラ)
・南米原産のトケイソウ科の植物で、その開花期における茎および葉が薬用部位となる。神経の興奮・緊張緩和を期待して用いられる。
▼ チャボトケイソウ
・チャボトケイソウやサンソウニンが配合された医薬品は、それらの成分または体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすい者の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。
▼ チャボトケイソウ
・チャボトケイソウやサンソウニンが配合された医薬品は、それらの成分または体力中等度以下で疲れやすく、興奮しやすい者の神経質、不眠症、小児夜なき、夜尿症、他の鎮静作用があるとされるハーブ(セントジョーンズワート等)を含む食品を併せて摂取すると、医薬品の薬効が増強、減弱したり、副作用のリスクが高まったりすることがある。催眠鎮静薬の役割
・催眠鎮静薬とは、睡眠に関するトラブルが生じたときに睡眠を促したり、精神のたかぶりを鎮めたりすることを目的に使用される医薬品である。
・医療用医薬品で不眠改善のために処方されるものを「催眠鎮静薬」、一般用医薬品では「睡眠改善薬」または「睡眠補助薬」と呼ぶ。
▼ 眠気を促す薬の分類
・医療用医薬品で不眠改善のために処方されるものを「催眠鎮静薬」、一般用医薬品では「睡眠改善薬」または「睡眠補助薬」と呼ぶ。
▼ 眠気を促す薬の分類
ヒスタミンと覚醒の維持
・ヒスタミンは、脳の下部にある睡眠・覚醒(かくせい)に関与する部位で神経細胞の刺激を介して、覚醒の維持や調節を行う働きを担う生体内情報伝達物質である。
・ヒスタミンと受容体が結合すると、中枢神経系の覚醒、興奮が起こる。
・ヒスタミンと受容体が結合すると、中枢神経系の覚醒、興奮が起こる。
ヒスタミンの作用が弱まると、眠気が起こる
・眠気を促す薬に配合されるジフェンヒドラミン塩酸塩【語句解説】は、ヒスタミンによる刺激の発生を抑える作用がある。ヒスタミンによる刺激が減ると、脳の覚醒(かくせい)が妨げられ、眠気が促される。
【語句解説】ジフェンヒドラミン塩酸塩
・抗ヒスタミン成分の中でも特に中枢作用が強い。脳内におけるヒスタミンによる刺激の発生を抑えるため、眠気が促される。
・抗ヒスタミン成分の中でも特に中枢作用が強い。脳内におけるヒスタミンによる刺激の発生を抑えるため、眠気が促される。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。