補中益気湯の過去問 1/3/2021年度 東京都
滋養強壮保健薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a アスパラギン酸ナトリウムは、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるとされる。
b システインは、肝臓においてアルコールを分解する酵素の働きを助け、アセトアルデヒドの代謝を促す働きがあるとされる。
c 補中益気湯(ほちゅうえっきとう)は、体力虚弱で元気がなく、胃腸の働きが衰えて、疲れやすいものの虚弱体質、疲労倦怠(けんたい)、病後・術後の衰弱、食欲不振、寝汗、感冒に適すとされる。
d ヘスペリジンは、ビタミン様物質のひとつで、ビタミンCの吸収を助ける作用があるとされる。
a b c d
1 正 誤 正 誤
2 正 正 誤 誤
3 誤 正 正 正
4 誤 正 正 誤
5 正 誤 誤 正
正答
a b c d
1 正 誤 正 誤 あなたの解答
2 正 正 誤 誤 あなたの解答
3 誤 正 正 正 あなたの解答 正答
4 誤 正 正 誤 あなたの解答
5 正 誤 誤 正 あなたの解答
解説
×a アスパラギン酸ナトリウムは、アスパラギン酸が生体におけるエネルギーの産生効率を高めるとされ、骨格筋の疲労の原因となる、乳酸分解を促す等の働きを期待して用いられる。なお、軟骨成分を形成及び修復する働きがあるのは、コンドロイチン硫酸である。
○b 正しい。
○c 正しい。
○d 正しい。
基本事項
アミノ酸成分等
・滋養強壮保健薬には、アミノ酸成分等として、システインやタウリン(アミノエチルスルホン酸)、アスパラギン酸ナトリウム等が配合されることがある。

ビタミン、カルシウム、アミノ酸等の働き、主な副作用
・滋養強壮保健薬には、主にビタミンやカルシウム、アミノ酸成分が用いられる。詳細は各項目で説明する。
▼ 滋養強壮保健薬に配合されるビタミン成分、カルシウム、アミノ酸成分など

ビタミンとビタミン様物質
・ビタミンは、「微量で体内の代謝に重要な働きを担うにもかかわらず、生体が自ら産生することができない、又は産生されても不十分であるため外部から摂取する必要がある化合物」と定義される。ビタミン様物質とともに概要を確認しておこう。
▼ ビタミンとビタミン様物質

ビタミン主薬製剤
・滋養強壮保健薬のうち、1種類以上のビタミンを主薬とし、そのビタミンの有効性が期待される症状及びその補給に用いられることを目的とする内服薬を、ビタミン主薬製剤(いわゆるビタミン剤)という。

・ビタミン成分等は、多く摂取したからといって適用となっている症状の改善が早まるものでなく、むしろ脂溶性ビタミンでは、過剰摂取により過剰症を生じるおそれがある。
ビタミンAとビタミンA主薬製剤
・ビタミンAは、夜間の視力を維持したり、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
▼ ビタミンA主薬製剤の特徴
・ビタミンA主薬製剤は、目の乾燥感や夜盲症の症状緩和などに用いられる。重要なビタミンであるが、妊婦や妊娠を希望する女性などでは、過剰摂取について注意する必要がある。

ビタミンDとビタミンD主薬製剤
ビタミンDとビタミンD主薬製剤

ビタミンEとビタミンE主薬製剤
・ビタミンEは、体内の脂質を酸化から守り、細胞の活動を助ける栄養素である。血流を改善させる作用もある。
▼ ビタミンE主薬製剤の特徴

ビタミンB1とビタミンB1主薬製剤
・ビタミンB1は、炭水化物からのエネルギー産生に不可欠な栄養素で、神経の正常なはたらきを維持する作用がある。また、腸管運動を促進するはたらきもある。
▼ ビタミンB1主薬製剤の特徴

ビタミンB2とビタミンB2主薬製剤
・ビタミンB2は、脂質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の機能を正常に保つために重要な栄養素である。
▼ ビタミンB2主薬製剤の特徴

ビタミンB6とビタミンB6主薬製剤
・ビタミンB6は、たんぱく質の代謝に関与し、皮膚や粘膜の健康維持、神経機能の維持に重要な栄養素である。
▼ ビタミンB6主薬製剤の特徴

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。