半夏厚朴湯の過去問 3/3/2023年度 関西広域連合
Q:
咳止めや痰を出しやすくする目的で用いられる漢方処方製剤として、次の記述にあてはまる最も適切なものを一つ選べ。
体力中程度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に適すとされる。
1 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)
2 響声破笛丸(きょうせいはてきがん)
3 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
4 五虎湯(ごことう)
5 甘草湯(かんぞうとう)
正答
1 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう) あなたの解答
2 響声破笛丸(きょうせいはてきがん) あなたの解答
3 半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう) あなたの解答 正答
4 五虎湯(ごことう) あなたの解答
5 甘草湯(かんぞうとう) あなたの解答
解説
×1 選択肢3が正しい。
×2 選択肢3が正しい。
◯3 正しい。
×4 選択肢3が正しい。
×5 選択肢3が正しい。
基本事項
甘草湯(かんぞうとう)
・甘草湯は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、体力に関わらず広く応用でき、激しい咳(せき)、口内炎、しわがれ声に、外用では痔(じ)・脱肛(だっこう)の痛みに用いられる。日本薬局方収載のカンゾウも、煎薬として同様の目的で用いられる。
・いずれについても、短期間の服用にとどめ、連用しないこととされており、5〜6回使用しても咳や喉の痛みが鎮まらない場合には、漫然と継続せず、いったん使用を中止し、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
・なお、甘草湯(かんぞうとう)のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある。
・いずれについても、短期間の服用にとどめ、連用しないこととされており、5〜6回使用しても咳や喉の痛みが鎮まらない場合には、漫然と継続せず、いったん使用を中止し、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
・なお、甘草湯(かんぞうとう)のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある。
漢方処方製剤
漢方処方製剤 

カンゾウの特徴
・カンゾウは、マメ科のGlycyrrhiza uralensis FischerまたはGlycyrrhiza glabra Linné の根及びストロンで、ときには周皮を除いたもの(皮去りカンゾウ)を基原とする生薬である。・カンゾウは、グリチルリチン酸による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液分泌を促す等の作用も期待される。
・用途は幅広く、多くの漢方処方製剤に配合されるほか、小児鎮静薬や鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬、かぜ薬、内服アレルギー用薬や痔疾用薬などでも用いられることがある。
▼ カンゾウ
▼ 甘草湯
・甘草湯(かんぞうとう)は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、体力に関わらず使用でき、激しい咳(せき)、咽喉痛、口内炎、しわがれ声に、外用では痔(じ)・脱肛(だっこう)の痛みに用いられる。日本薬局方収載のカンゾウも、煎薬として同様の目的で用いられる。
・いずれについても、短期間の服用にとどめ、連用しないこととされており、5〜6回使用しても咳や喉の痛みが鎮まらない場合には、漫然と継続せず、いったん使用を中止し、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。・なお、甘草湯(かんぞうとう)のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある。
▼ カンゾウの注意点
■ 偽アルドステロン症・カンゾウを大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を起こすおそれがある。・むくみ、心臓病、腎臓病または高血圧のある人や高齢者では、偽アルドステロン症を生じるリスクが高いため、それらの人に1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上の製品を使用する場合は、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談する等、事前にその適否を十分考慮するとともに、偽アルドステロン症の初期症状に常に留意する等、慎重に使用する必要がある。なお、どのような人が対象であっても、1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上となる製品は、長期連用を避ける。
■ カンゾウの摂取総量に注意・カンゾウは、かぜ薬や鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬以外の医薬品にも配合されていることが少なくない。また、甘味料として一般食品等にも広く用いられるため、医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要である。
・用途は幅広く、多くの漢方処方製剤に配合されるほか、小児鎮静薬や鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬、かぜ薬、内服アレルギー用薬や痔疾用薬などでも用いられることがある。
▼ カンゾウ

▼ 甘草湯
・甘草湯(かんぞうとう)は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、体力に関わらず使用でき、激しい咳(せき)、咽喉痛、口内炎、しわがれ声に、外用では痔(じ)・脱肛(だっこう)の痛みに用いられる。日本薬局方収載のカンゾウも、煎薬として同様の目的で用いられる。
・いずれについても、短期間の服用にとどめ、連用しないこととされており、5〜6回使用しても咳や喉の痛みが鎮まらない場合には、漫然と継続せず、いったん使用を中止し、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。・なお、甘草湯(かんぞうとう)のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある。
▼ カンゾウの注意点
■ 偽アルドステロン症・カンゾウを大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を起こすおそれがある。・むくみ、心臓病、腎臓病または高血圧のある人や高齢者では、偽アルドステロン症を生じるリスクが高いため、それらの人に1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上の製品を使用する場合は、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談する等、事前にその適否を十分考慮するとともに、偽アルドステロン症の初期症状に常に留意する等、慎重に使用する必要がある。なお、どのような人が対象であっても、1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上となる製品は、長期連用を避ける。
■ カンゾウの摂取総量に注意・カンゾウは、かぜ薬や鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬以外の医薬品にも配合されていることが少なくない。また、甘味料として一般食品等にも広く用いられるため、医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要である。
心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の人の症状を悪化させるおそれ
・アドレナリン作動成分及びマオウ(構成生薬にマオウを含む漢方処方製剤も同様。)については、気管支に対する作用のほか、交感神経系への刺激作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。
▼ アドレナリン作動成分の特徴と、症状が悪化する可能性があるもの
▼ アドレナリン作動成分の特徴と、症状が悪化する可能性があるもの
咳(せき)とは
・咳は、気管や気管支に何らかの異変が起こった時に、その刺激が中枢神経系に伝わり、延髄(えんずい)にある咳嗽(がいそう)中枢のはたらきにより引き起こされる反応である。 
咳の原因
・咳が発生する原因についてみていこう。 
咳と喘息
・気道粘膜に炎症を生じたときにも咳が誘発され、また、炎症に伴って気管や気管支が収縮して喘息(ぜんそく)(息が切れて、喉がゼーゼーと鳴る状態)を生じることもある。
痰(たん)とは
・呼吸器官に感染を起こしたときや、空気が汚れた環境で過ごしたり、タバコを吸いすぎたときなどには、気道粘膜からの粘液分泌が増える。その粘液に、気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰(たん)となる。
・痰が気道粘膜上に滞留すると呼吸の妨げとなるため、反射的に咳が生じて痰を排除しようとする。
鎮咳去痰薬とは
・鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬は、咳(せき)を鎮める、痰(たん)の切れを良くする、また、喘息(ぜんそく)症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。
▼ 鎮咳去痰薬の作用
▼ 鎮咳去痰薬の作用
代表的な配合成分等、主な副作用
・鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬には、咳を鎮める成分、気管支を拡げる成分、痰の切れを良くする成分、気道の炎症を和らげる成分等を組み合わせて配合されている。 
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。