牛車腎気丸の過去問 1/3/2025年度 北陸・東海ブロック
泌尿器用薬として用いられる生薬成分及び漢方処方製剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
1 ウワウルシ(ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬)は、利尿作用のほかに、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示すため、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。
2 牛車腎気丸は、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実しているものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみ、前立腺肥大に適すとされる。
3 キササゲは、ノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実を基原とする生薬であり、利尿作用を期待して配合されている。
4 竜胆瀉肝(りゅうたんしゃかん)湯は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁(にご)り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされる。
正答
1 ウワウルシ(ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬)は、利尿作用のほかに、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示すため、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。 あなたの解答
2 牛車腎気丸は、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実しているものの排尿困難、排尿痛、残尿感、頻尿、むくみ、前立腺肥大に適すとされる。 あなたの解答 正答
3 キササゲは、ノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実を基原とする生薬であり、利尿作用を期待して配合されている。 あなたの解答
4 竜胆瀉肝(りゅうたんしゃかん)湯は、体力中等度以上で、下腹部に熱感や痛みがあるものの排尿痛、残尿感、尿の濁(にご)り、こしけ(おりもの)、頻尿に適すとされる。 あなたの解答
解説
○1 正しい。
×2 牛車腎気丸(ごしゃじんきがん)は、体力中等度以下で、疲れやすくて、四肢が冷えやすく尿量減少し、むくみがあり、ときに口渇があるものの排尿困難、頻尿、むくみ等に適すとされるが、胃腸が弱く下痢しやすい人、のぼせが強く赤ら顔で体力の充実している人では、胃部不快感、腹痛等の副作用が現れやすい等、不向きとされる。
○3 正しい。
○4 正しい。
基本事項
尿路消毒成分(ウワウルシ)
・ウワウルシは、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬である。利尿作用と、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。
・日本薬局方収載のウワウルシは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。
▼ ウワウルシ

キササゲ
・ノウゼンカズラ科のキササゲ等の果実を基原とする生薬で、尿量増加(利尿)作用を期待して配合される。
▼ キササゲ

その他の泌尿器用薬の目的
・痔疾用薬以外の泌尿器用薬は、残尿感や排尿に際して不快感のあるもの、尿量減少、多尿などの改善に用いられる。
漢方処方製剤
・以下の5つの漢方処方製剤についてはおさえておこう。なお、以下の漢方処方製剤は、いずれも1カ月くらいの比較的長期間使用されることがある。

利尿成分
・利尿作用を期待して、以下のような生薬成分が配合されている場合がある。
ソウハクヒ(桑白皮 )
・クワ科のマグワの根皮を基原とする生薬で、尿量増加(利尿)作用を期待して配合される。
▼ マグワ

・日本薬局方収載のキササゲ、サンキライ、ソウハクヒは、煎薬として尿量減少に用いられる。
ウワウルシ
・ウワウルシは、ツツジ科のクマコケモモの葉を基原とする生薬である。利尿作用と、経口的に摂取した後、尿中に排出される分解代謝物が抗菌作用を示し、尿路の殺菌消毒効果を期待して用いられる。
・日本薬局方収載のウワウルシは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。
▼ ウワウルシ

代表的な配合成分等、主な副作用
・以下で挙げられている成分は、すべて生薬成分である。

カゴソウ(夏枯草)
・シソ科のウツボグサの花穂を基原とする生薬で、尿量増加(利尿)作用を期待して配合される。
・日本薬局方収載のカゴソウは、煎薬として残尿感、排尿に際して不快感のあるものに用いられる。
▼ カゴソウ

サンキライ(山帰来)
・ユリ科のケナシサルトリイバラの塊茎(かいけい)を基原とする生薬で、尿量増加(利尿)作用を期待して配合される。
▼ サルトリイバラ

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。