中黄膏の過去問 1/1/2024年度 東京都
外皮用薬及びその配合成分等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a カシュウは、タデ科のツルドクダミの塊根を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
b 尿素は、角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として用いられる。
c バシトラシンは、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
d 中黄膏(ちゅうおうこう)は、急性化膿(かのう)性皮膚疾患(腫れ物)の初期、打ち身、捻挫(ねんざ)に適すとされ、湿潤、ただれ、火傷又は外傷のひどい場合、傷口が化膿している場合、患部が広範囲の場合には不向きとされている。
a b c d
1 誤 正 正 正
2 正 誤 正 正
3 正 正 誤 正
4 正 正 正 誤
5 正 正 正 正
正答
a b c d
1 誤 正 正 正 あなたの解答
2 正 誤 正 正 あなたの解答
3 正 正 誤 正 あなたの解答 正答
4 正 正 正 誤 あなたの解答
5 正 正 正 正 あなたの解答
解説
◯a 正しい。
◯b 正しい。
×c バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示す。なお、細菌のDNA合成を阻害することによる抗菌作用を示すのは、サルファ剤である。
◯d 正しい。
基本事項
カシュウ
・タデ科のツルドクダミの塊根(かいこん)を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
▼ カシュウ

外皮用薬
・外皮用薬は、皮膚表面に生じた創傷や症状、または皮膚の下にある毛根、血管、筋組織、関節等の症状を改善・緩和するため、外用局所に直接適用される医薬品である。
▼ 外皮用薬使用のポイント

剤形による取扱い上の注意
・外皮用薬の剤形は、塗り薬(軟膏(なんこう)剤、クリーム剤)、貼付(ちょうふ)剤(テープ剤、パップ剤)、スプレー剤、エアゾール剤に分けられる。
・それぞれの剤形の使用時のポイントや注意点をおさえ、効果的に使用できるようにしよう。

皮膚の乾燥と保湿成分
・皮膚の乾燥は、角質層の細胞間脂質や角質層中に元来存在するアミノ酸、尿素、乳酸等の保湿因子が減少したり、皮脂の分泌が低下する等により、角質層の水分保持量が低下することによって生じる。
・角質層の水分保持量を高め、皮膚の乾燥を改善することを目的として、以下の成分が配合されることがある。

にきび、吹き出物等の要因
・にきび、吹き出物は、最も一般的に生じる化膿(かのう)性皮膚疾患(皮膚に細菌が感染して化膿する皮膚疾患)である。その発生要因としては、以下のものが挙げられる。
▼ にきび、吹き出物の発生要因

代表的な抗菌成分
・抗菌作用を持つ成分として、サルファ剤やバシトラシン、フラジオマイシン硫酸塩、クロラムフェニコールなどが用いられる。
▼ 代表的な抗菌成分

カシュウ(何首烏)
・タデ科のツルドクダミの塊根(かいこん)を基原とする生薬で、頭皮における脂質代謝を高めて、余分な皮脂を取り除く作用を期待して用いられる。
▼ カシュウ

外皮用薬の配合成分
・外皮用薬は、使用目的が多岐にわたるため、薬によって様々な配合成分が用いられる。種類が多いので、一つずつ確認していこう。

殺菌消毒薬とは
・殺菌消毒薬は、日常の生活において生じる、比較的小さなきり傷、擦り傷、掻(か)き傷等の創傷面の化膿(かのう)を防止することや、手指・皮膚の消毒を目的として使用される一般用医薬品である。
・殺菌消毒薬のうち、配合成分やその濃度、効能・効果等があらかじめ定められた範囲内である製品については、医薬部外品(きず消毒保護剤等)として製造販売されているが、火傷(熱傷)や化膿(かのう)した創傷面の消毒、口腔内の殺菌・消毒などを併せて目的とする製品については、医薬品としてのみ認められている。
▼ 殺菌消毒薬の種類

殺菌消毒薬に配合される成分
・殺菌消毒薬に配合される成分には、アクリノール、オキシドールなど多くの種類がある。それぞれの特徴をおさえることはもちろん、真菌や結核菌、ウイルスに対しての効果の有無がよく問われるポイントなので、あわせて確認しておこう。

出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。