麦門冬湯の過去問 1/3/2025年度 東京都
Q:
鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬に配合される生薬成分及び漢方処方製剤に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a オウヒは、バラ科のヤマザクラ又はカスミザクラの根を基原とする生薬で、鎮咳作用を期待して用いられる。
b セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎(りんけい)を基原とする生薬で、去痰作用を期待して用いられる。
c 麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)は、体力中等度以上で、咳(せき)が出て、ときにのどが渇くものの咳(せき)、小児喘息(ぜんそく)、気管支喘息、気管支炎、感冒、痔の痛みに用いられる。
d 麦門冬湯(ばくもんどうとう)は、体力中等度をめやすとして、気分がふさいで、咽喉・食道部に異物感があり、ときに動悸(どうき)、めまい、嘔気などを伴う不安神経症、神経性胃炎、つわり、咳、しわがれ声、のどのつかえ感に適すとされる。
1(a、b)
2(a、c)
3(a、d)
4(b、c)
5(b、d)
正答
1(a、b) あなたの解答
2(a、c) あなたの解答
3(a、d) あなたの解答
4(b、c) あなたの解答 正答
5(b、d) あなたの解答
解説
×a オウヒは、バラ科のヤマザクラまたはカスミザクラの樹皮を基原とする生薬で、去痰(きょたん)作用を期待して用いられる。
○b 正しい。
○c 正しい。
×d 選択肢dの内容は、半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)の説明となっている。麦門冬湯(ばくもんどうとう)は、体力中等度以下で、痰が切れにくく、ときに強く咳(せき)こみ、または咽頭の乾燥感があるもののから咳、気管支炎、気管支喘息(ぜんそく)、咽頭炎、しわがれ声に適すとされる。
基本事項
オウヒ(桜皮)
・バラ科のヤマザクラまたはカスミザクラの樹皮を基原とする生薬。
・去痰作用を期待して用いられる。
▼ オウヒ
・去痰作用を期待して用いられる。
▼ オウヒ

セキサン(石蒜)
・セキサンは、ヒガンバナ科のヒガンバナ鱗茎(りんけい)を基原とする生薬である。
・去痰作用を期待して用いられる。
・セキサン(石蒜)のエキスは、別名を白色濃厚セキサノールとも呼ばれる。
▼ ヒガンバナの花
・去痰作用を期待して用いられる。
・セキサン(石蒜)のエキスは、別名を白色濃厚セキサノールとも呼ばれる。
▼ ヒガンバナの花

漢方処方製剤
漢方処方製剤 

カンゾウの特徴
・カンゾウは、マメ科のGlycyrrhiza uralensis FischerまたはGlycyrrhiza glabra Linné の根及びストロンで、ときには周皮を除いたもの(皮去りカンゾウ)を基原とする生薬である。・カンゾウは、グリチルリチン酸による抗炎症作用のほか、気道粘膜からの粘液分泌を促す等の作用も期待される。
・用途は幅広く、多くの漢方処方製剤に配合されるほか、小児鎮静薬や鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬、かぜ薬、内服アレルギー用薬や痔疾用薬などでも用いられることがある。
▼ カンゾウ
▼ 甘草湯
・甘草湯(かんぞうとう)は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、体力に関わらず使用でき、激しい咳(せき)、咽喉痛、口内炎、しわがれ声に、外用では痔(じ)・脱肛(だっこう)の痛みに用いられる。日本薬局方収載のカンゾウも、煎薬として同様の目的で用いられる。
・いずれについても、短期間の服用にとどめ、連用しないこととされており、5〜6回使用しても咳や喉の痛みが鎮まらない場合には、漫然と継続せず、いったん使用を中止し、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。・なお、甘草湯(かんぞうとう)のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある。
▼ カンゾウの注意点
■ 偽アルドステロン症・カンゾウを大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を起こすおそれがある。・むくみ、心臓病、腎臓病または高血圧のある人や高齢者では、偽アルドステロン症を生じるリスクが高いため、それらの人に1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上の製品を使用する場合は、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談する等、事前にその適否を十分考慮するとともに、偽アルドステロン症の初期症状に常に留意する等、慎重に使用する必要がある。なお、どのような人が対象であっても、1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上となる製品は、長期連用を避ける。
■ カンゾウの摂取総量に注意・カンゾウは、かぜ薬や鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬以外の医薬品にも配合されていることが少なくない。また、甘味料として一般食品等にも広く用いられるため、医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要である。
・用途は幅広く、多くの漢方処方製剤に配合されるほか、小児鎮静薬や鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬、かぜ薬、内服アレルギー用薬や痔疾用薬などでも用いられることがある。
▼ カンゾウ

▼ 甘草湯
・甘草湯(かんぞうとう)は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、体力に関わらず使用でき、激しい咳(せき)、咽喉痛、口内炎、しわがれ声に、外用では痔(じ)・脱肛(だっこう)の痛みに用いられる。日本薬局方収載のカンゾウも、煎薬として同様の目的で用いられる。
・いずれについても、短期間の服用にとどめ、連用しないこととされており、5〜6回使用しても咳や喉の痛みが鎮まらない場合には、漫然と継続せず、いったん使用を中止し、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。・なお、甘草湯(かんぞうとう)のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある。
▼ カンゾウの注意点
■ 偽アルドステロン症・カンゾウを大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を起こすおそれがある。・むくみ、心臓病、腎臓病または高血圧のある人や高齢者では、偽アルドステロン症を生じるリスクが高いため、それらの人に1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上の製品を使用する場合は、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談する等、事前にその適否を十分考慮するとともに、偽アルドステロン症の初期症状に常に留意する等、慎重に使用する必要がある。なお、どのような人が対象であっても、1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上となる製品は、長期連用を避ける。
■ カンゾウの摂取総量に注意・カンゾウは、かぜ薬や鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬以外の医薬品にも配合されていることが少なくない。また、甘味料として一般食品等にも広く用いられるため、医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要である。
鎮咳去痰薬とは
・鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬は、咳(せき)を鎮める、痰(たん)の切れを良くする、また、喘息(ぜんそく)症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。
▼ 鎮咳去痰薬の作用
▼ 鎮咳去痰薬の作用
代表的な配合成分等、主な副作用
・鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬には、咳を鎮める成分、気管支を拡げる成分、痰の切れを良くする成分、気道の炎症を和らげる成分等を組み合わせて配合されている。 
心臓病、高血圧、糖尿病、甲状腺機能障害の人の症状を悪化させるおそれ
・アドレナリン作動成分及びマオウ(構成生薬にマオウを含む漢方処方製剤も同様。)については、気管支に対する作用のほか、交感神経系への刺激作用によって、心臓血管系や、肝臓でのエネルギー代謝等にも影響が生じることが考えられる。
▼ アドレナリン作動成分の特徴と、症状が悪化する可能性があるもの
▼ アドレナリン作動成分の特徴と、症状が悪化する可能性があるもの
カンゾウの注意点
・カンゾウを大量に摂取するとグリチルリチン酸の大量摂取につながり、偽アルドステロン症を起こすおそれがある。
・むくみ、心臓病、腎臓病または高血圧のある人や高齢者では、偽アルドステロン症を生じるリスクが高いため、それらの人に1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上の製品を使用する場合は、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談する等、事前にその適否を十分考慮するとともに、偽アルドステロン症の初期症状に常に留意する等、慎重に使用する必要がある。
・どのような人が対象であっても、1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上となる製品は、長期連用を避ける。
・カンゾウは、かぜ薬や鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬以外の医薬品にも配合されていることが少なくない。また、甘味料として一般食品等にも広く用いられるため、医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要である。
・むくみ、心臓病、腎臓病または高血圧のある人や高齢者では、偽アルドステロン症を生じるリスクが高いため、それらの人に1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上の製品を使用する場合は、治療を行っている医師または処方薬の調剤を行った薬剤師に相談する等、事前にその適否を十分考慮するとともに、偽アルドステロン症の初期症状に常に留意する等、慎重に使用する必要がある。
・どのような人が対象であっても、1日最大服用量がカンゾウ(原生薬換算)として1g以上となる製品は、長期連用を避ける。
・カンゾウは、かぜ薬や鎮咳去痰(ちんがいきょたん)薬以外の医薬品にも配合されていることが少なくない。また、甘味料として一般食品等にも広く用いられるため、医薬品の販売等に従事する専門家においては、購入者等に対して、摂取されるグリチルリチン酸の総量が継続して多くならないよう注意を促すことが重要である。
甘草湯(かんぞうとう)
・甘草湯は、構成生薬がカンゾウのみからなる漢方処方製剤で、体力に関わらず広く応用でき、激しい咳(せき)、口内炎、しわがれ声に、外用では痔(じ)・脱肛(だっこう)の痛みに用いられる。日本薬局方収載のカンゾウも、煎薬として同様の目的で用いられる。
・いずれについても、短期間の服用にとどめ、連用しないこととされており、5〜6回使用しても咳や喉の痛みが鎮まらない場合には、漫然と継続せず、いったん使用を中止し、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
・なお、甘草湯(かんぞうとう)のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある。
・いずれについても、短期間の服用にとどめ、連用しないこととされており、5〜6回使用しても咳や喉の痛みが鎮まらない場合には、漫然と継続せず、いったん使用を中止し、医師の診療を受けるなどの対応が必要である。
・なお、甘草湯(かんぞうとう)のエキス製剤は乳幼児にも使用されることがあるが、その場合、体格の個人差から体重あたりのグリチルリチン酸の摂取量が多くなることがあり、特に留意される必要がある。
抗ヒスタミン成分
・咳(せき)や喘息(ぜんそく)、気道の炎症は、アレルギー【語句解説】に起因することがあり、鎮咳(ちんがい)成分や気管支拡張成分、抗炎症成分の働きを助ける目的で、以下の抗ヒスタミン成分が配合されることがある。
・気道粘膜での粘液分泌を抑制することで痰(たん)が出にくくなることがあるため、痰の切れを良くしたい場合は併用に注意する必要がある。
【語句解説】アレルギー
・アレルギーによる気管支喘息(ぜんそく)は、炎症による粘膜の腫れにより、気道の過敏性が亢進して、気管支の内径が狭くなるとともに、ヒスタミン等の物質が気管支を収縮させることで引き起こされる。
・気道粘膜での粘液分泌を抑制することで痰(たん)が出にくくなることがあるため、痰の切れを良くしたい場合は併用に注意する必要がある。
【語句解説】アレルギー・アレルギーによる気管支喘息(ぜんそく)は、炎症による粘膜の腫れにより、気道の過敏性が亢進して、気管支の内径が狭くなるとともに、ヒスタミン等の物質が気管支を収縮させることで引き起こされる。
出典: 厚生労働省「試験問題の作成に関する手引き」に準拠。