登録販売者試験とは
受験資格・難易度・年収まで完全解説

2026/05/14 更新

登録販売者は、薬局やドラッグストア・コンビニ・スーパーなどで「第2類医薬品」「第3類医薬品」を販売できる、薬剤師に次ぐ位置づけの専門資格です。試験は年1回、各都道府県が実施しています。

この記事では、これから受験を検討する方が最初に押さえておきたい情報を、公的な情報源を元に整理しました。「自分が受けられるのか」「どのくらい勉強すれば良いか」「合格後はどう働けるか」が一通りわかります。


登録販売者とは

登録販売者は、2009年6月に改正薬事法(現:医薬品医療機器等法)の施行によって新設された資格制度です。それまで医薬品の販売は薬剤師のみが担っていましたが、薬剤師の人材不足を背景に、一般用医薬品(第2類・第3類)の販売を可能にする新たな資格として誕生しました。

現在、登録販売者はドラッグストアの中核人材として、また薬局・コンビニ・スーパーでの医薬品販売の担い手として、全国で需要が拡大しています。

受験資格

2015年4月の試験制度改定により、実務経験や学歴の要件は撤廃され、誰でも受験できるようになりました。年齢・学歴・実務経験の制限はありません。

ただし、合格して登録販売者として勤務を始めた直後は「研修中の登録販売者」という扱いとなり、薬剤師または正規の登録販売者の管理下で勤務する必要があります。「正規の登録販売者」として店舗管理者などの役職に就くには、合格後に別途実務経験が必要です(下記「資格取得後のキャリア」で詳述)。

試験の内容

試験は厚生労働省の「試験問題作成に関する手引き」に沿って、全5章・計120問・試験時間4時間の筆記試験(マークシート方式)で実施されます。

内容 問題数
第1章医薬品に共通する特性と基本的な知識20問
第2章人体の働きと医薬品20問
第3章主な医薬品とその作用40問
第4章薬事関係法規・制度20問
第5章医薬品の適正使用・安全対策20問
合計120問

合格基準

合格には、全体の 70%以上(120問中84問以上) の正解に加えて、各章で35〜40%以上の正解(都道府県により異なる)が必要です。1つの章だけで足切りになるケースもあるため、全章をまんべんなく押さえる必要があります。

試験日程

登録販売者試験は年1回、各都道府県が個別に実施します。試験日は地域によって異なり、おおむね8月〜12月にかけて全国で順次実施されます。

運用上は全国を7つのブロックに分け、ブロック内では同日同問題で実施されます(2025年度)。

  • 北海道・東北ブロック
  • 関東・甲信越ブロック
  • 南関東ブロック
  • 北陸・東海ブロック
  • 関西広域ブロック
  • 中国・四国ブロック
  • 九州・沖縄ブロック

申込期間や試験会場、受験料は都道府県ごとに異なります。受験予定の都道府県の公式試験ページから最新情報を必ずご確認ください。

合格率と難易度

登録販売者試験の合格率は、各都道府県の試験実施後に厚生労働省から公表されます。年度や受験地によって幅があり、合格率の高い地域と低い地域では大きな差が出ることがあります。詳しくは → 都道府県別の合格率(準備中) で整理予定です。

登録販売者試験は、厚生労働省が作成する「試験作成の手引き」という資料から、すべての問題が作成されます。少しずつ追加される新規の内容を除けば、ほとんどが過去問から繰り返し出題されるため、過去問演習が合格のカギです。

AstraStudy でも繰り返しお伝えしているのは、過去問を解くことです。最初は何度間違えても問題ありません。繰り返し演習することで問題内容を自然に覚えてしまう — これがこの試験合格の最善の道です。

勉強時間の目安と学習法

登録販売者試験の合格に必要な時間を、世の中ではよく「300〜400時間」と表現します。しかしこの数字は「机に向かって独学で均等に勉強した場合」の目安です。仕事や家事で忙しい中、まとまった時間を確保するのは現実的ではありません。

AstraStudy がおすすめするのは、もっとはっきり、もっと現実的な進め方です。

過去5年分(120問 × 5年 = 600問)を、3周繰り返す。

これで合計 1,800問 の演習量になります。机に向かう必要はありません。通勤中・休憩中・家事の合間など、スキマ時間にスマホで1〜2問 解くだけで、十分に進められます。

1問あたりにかかる時間と、スキマ時間を積み重ねた場合のペースは、以下の通りです。

1問あたりの所要時間 1,800問にかかる時間(合計) スキマ時間の積み重ね
1分(慣れたペース)約30時間1日10分で約6ヶ月 / 1日30分で約2ヶ月
3分(解説を読む)約90時間1日30分で約6ヶ月 / 1日1時間で約3ヶ月
5分(じっくり解説)約150時間1日30分で約10ヶ月 / 1日1時間で約5ヶ月

最初から全部を理解しようとする必要はありません。何度間違えても気にせず、ただ過去問を解いて解説を読む — これを 3 周繰り返すうちに、自然と答えが身につきます。

働きながら、家のことをしながらでも、スキマ時間の積み重ねで合格に届きます。 大事なのは、机に向かう時間ではなく、過去問演習をやめないことです。

資格取得後のキャリア

試験に合格すると、各都道府県への販売従事登録を行ったうえで、ドラッグストア・薬局・コンビニ・スーパーなどで第2類・第3類医薬品の販売業務に就くことができます。

「研修中」と「正規」の違い

合格直後は「研修中の登録販売者」という扱いで、薬剤師または正規の登録販売者の管理下でしか勤務できません。「正規の登録販売者」として、自身が店舗管理者となって独立して店舗の医薬品販売に責任を負うには、以下のいずれかの実務経験が必要です。

  • 過去5年以内に、合計2年以上(2,880時間以上)の実務経験
  • もしくは過去5年以内に、合計1年以上(1,920時間以上)の実務経験 + 既定の継続研修受講

要件は合格後の実務で満たす形なので、まずは合格して「研修中の登録販売者」として勤務を開始し、そこから経験を積んでいく流れが一般的です。

平均年収

登録販売者の年収は、勤務先(大手チェーン or 個人薬局)、地域、経験年数、店舗管理者などの役職有無で大きく変わります。詳細は厚生労働省の賃金統計(賃金構造基本統計調査)や、求人媒体の公開データを参照してください。


関連記事インデックス

各テーマの詳細は、以下の派生記事で順次掲載します(準備中含む)。

  • 準備中 試験日程・受験要項(47都道府県の日程一覧)
  • 準備中 都道府県別の合格率(過去5年の推移)
  • 準備中 試験範囲・出題傾向(第1〜5章の出題比率)
  • 準備中 合格までの勉強法(3ヶ月・6ヶ月・12ヶ月プラン)
  • 準備中 過去問演習のやり方(効果的な解き方と復習)
  • 準備中 資格取得後のキャリア(店舗管理者要件・年収目安)
  • 準備中 よくある質問

参照

  • 厚生労働省「医薬品販売制度の概要」
  • 厚生労働省「登録販売者試験問題の作成に関する手引き」
  • 厚生労働省「登録販売者制度における外部研修」
  • 各都道府県の登録販売者試験 実施要領(申込期間・受験料・試験会場)
  • 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」(年収の参考値)
  • 主要な登録販売者試験対策テキスト・予備校資料(勉強時間の目安)

※ 制度・要件は改定される可能性があります。受験・就職にあたっては必ず最新の公的情報をご確認ください。