直近3年で出題が増えている漢方処方TOP10

2026/05/10 更新

朝陽が差し込む森

登録販売者試験の第3章では、毎年いくつかの漢方処方が必ず登場します。手元の過去問データを使って、前期(2020-2022年)と後期(2023-2025年)の年平均出題数を比べてみたところ、後期になって出題が増えてきた処方がいくつか浮かび上がりました。

この記事では、その上位10処方を順位付きで紹介します。各処方について、年度別の推移と試験ブロック別の出題状況も併せて掲載しているので、自分の受験ブロックでの出題傾向を確認するのにも使えます。


集計の前提

出典
AstraStudy 過去問データベース
対象
2020-2025年(6年分)・全国12ブロック・第3章のみ(5章混在を排除)
方法
マスター駆動(LPに登録された全漢方処方を対象)。第5章(添付文書・薬害)で同じ漢方が登場するケースは除外しています。
手順書
PAST_QUESTION_ANALYSIS_METHOD.md に再現可能な手順を文書化しました。

ランキング

順位 漢方処方 前期平均
(2020-22)
後期平均
(2023-25)
差分 増加率
1 桃核承気湯 (とうかくじょうきとう) 1.7問 4.7問 +3.0問 +180%
2 抑肝散 (よくかんさん) 1.0問 3.3問 +2.3問 +233%
3 柴胡加竜骨牡蛎湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう) 1.7問 4.0問 +2.3問 +140%
4 四物湯 (しもつとう) 1.3問 3.3問 +2.0問 +150%
5 牛車腎気丸 (ごしゃじんきがん) 0.3問 2.0問 +1.7問 +500%
6 防風通聖散 (ぼうふうつうしょうさん) 2.0問 3.7問 +1.7問 +83%
7 葛根湯 (かっこんとう) 3.3問 4.7問 +1.3問 +40%
8 八味地黄丸 (はちみじおうがん) 1.0問 2.3問 +1.3問 +133%
9 竜胆瀉肝湯 (りゅうたんしゃかんとう) 1.0問 2.3問 +1.3問 +133%
10 小建中湯 (しょうけんちゅうとう) 1.7問 3.0問 +1.3問 +80%

順位をタップすると、各処方の年度別・ブロック別の詳細に飛びます。

ランキングは「前期との差」を軸に並べています。1〜4位は、前期1〜2問だった処方が後期で年3〜4問前後まで増えてきた群です。一方で5位の牛車腎気丸は前期0.3問→後期2.0問と、もともと出題が少なかった処方が一気に表に出てきたタイプ。7位の葛根湯はもともと年3.3問とトップクラスの出題頻度ながら、それが年4.7問まで伸びていて、定番処方がさらに存在感を強めています。

出題傾向の詳細

各処方ごとに、年度別の推移と全国7ブロックでの出題分布、章別の内訳を載せています。

1位 桃核承気湯 (とうかくじょうきとう) +180%

婦人薬として登場することが多い処方です。便秘や月経痛など、複数領域にまたがるため出題が広がりやすい傾向があります。

累計出題数
22
前期平均
1.7
後期平均
4.7
増加率
+180%

年度別の出題回数

2020年2021年2022年2023年2024年2025年 合計
2問4問2問4問5問5問 22問

試験ブロック別の出題回数

北海道・東北関東・甲信越南関東(首都圏)北陸・東海関西広域中国・四国九州・沖縄
3問2問5問2問6問2問2問

全国12ブロックを試験合同実施区分7ブロックにまとめて集計しています。0問のブロックは出題されていないことを示します。

2位 抑肝散 (よくかんさん) +233%

小児の疳の虫や精神神経用薬で見かける処方です。抑肝散加陳皮半夏との比較が問われやすいので、両者を並べて覚えておくと安全です。

累計出題数
17
前期平均
1.0
後期平均
3.3
増加率
+233%

第3章以外でも出題があります(第5章 1問)。副作用や添付文書など別の文脈での登場です。

年度別の出題回数

2020年2021年2022年2023年2024年2025年 合計
4問1問2問2問3問5問 17問

試験ブロック別の出題回数

北海道・東北関東・甲信越南関東(首都圏)北陸・東海関西広域中国・四国九州・沖縄
1問2問1問3問4問3問3問

全国12ブロックを試験合同実施区分7ブロックにまとめて集計しています。0問のブロックは出題されていないことを示します。

3位 柴胡加竜骨牡蛎湯 (さいこかりゅうこつぼれいとう) +140%

体力中等度以上の不眠やイライラに使う処方です。第3章の精神神経関連でしばしば登場します。

累計出題数
20
前期平均
1.7
後期平均
4.0
増加率
+140%

年度別の出題回数

2020年2021年2022年2023年2024年2025年 合計
2問4問2問5問4問3問 20問

試験ブロック別の出題回数

北海道・東北関東・甲信越南関東(首都圏)北陸・東海関西広域中国・四国九州・沖縄
1問1問4問3問6問1問4問

全国12ブロックを試験合同実施区分7ブロックにまとめて集計しています。0問のブロックは出題されていないことを示します。

4位 四物湯 (しもつとう) +150%

婦人薬の代表格として登場する処方です。当帰芍薬散などとの違いを問う設問が多い傾向があります。

累計出題数
16
前期平均
1.3
後期平均
3.3
増加率
+150%

年度別の出題回数

2020年2021年2022年2023年2024年2025年 合計
2問1問3問2問4問4問 16問

試験ブロック別の出題回数

北海道・東北関東・甲信越南関東(首都圏)北陸・東海関西広域中国・四国九州・沖縄
1問4問2問1問3問2問3問

全国12ブロックを試験合同実施区分7ブロックにまとめて集計しています。0問のブロックは出題されていないことを示します。

5位 牛車腎気丸 (ごしゃじんきがん) +500%

泌尿器用薬として出てくる処方です。八味地黄丸との関係で問われることが多く、「年齢層」「適応」をセットで押さえると整理しやすくなります。

累計出題数
13
前期平均
0.3
後期平均
2.0
増加率
+500%

年度別の出題回数

2020年2021年2022年2023年2024年2025年 合計
3問2問1問4問1問2問 13問

試験ブロック別の出題回数

北海道・東北関東・甲信越南関東(首都圏)北陸・東海関西広域中国・四国九州・沖縄
0問3問1問3問4問2問0問

全国12ブロックを試験合同実施区分7ブロックにまとめて集計しています。0問のブロックは出題されていないことを示します。

6位 防風通聖散 (ぼうふうつうしょうさん) +83%

体力充実した人の便秘や肥満症に用いる処方で、定番処方として位置づけられています。

累計出題数
23
前期平均
2.0
後期平均
3.7
増加率
+83%

第3章以外でも出題があります(第5章 10問)。副作用や添付文書など別の文脈での登場です。

年度別の出題回数

2020年2021年2022年2023年2024年2025年 合計
5問3問4問4問4問3問 23問

試験ブロック別の出題回数

北海道・東北関東・甲信越南関東(首都圏)北陸・東海関西広域中国・四国九州・沖縄
2問2問4問3問7問3問2問

全国12ブロックを試験合同実施区分7ブロックにまとめて集計しています。0問のブロックは出題されていないことを示します。

7位 葛根湯 (かっこんとう) +40%

かぜの初期症状で語られる定番の処方で、もともと出題頻度がトップクラス。直近3年でさらに出現頻度が伸びました。

累計出題数
28
前期平均
3.3
後期平均
4.7
増加率
+40%

第3章以外でも出題があります(第5章 1問)。副作用や添付文書など別の文脈での登場です。

年度別の出題回数

2020年2021年2022年2023年2024年2025年 合計
4問4問6問4問4問6問 28問

試験ブロック別の出題回数

北海道・東北関東・甲信越南関東(首都圏)北陸・東海関西広域中国・四国九州・沖縄
1問2問4問6問8問4問3問

全国12ブロックを試験合同実施区分7ブロックにまとめて集計しています。0問のブロックは出題されていないことを示します。

8位 八味地黄丸 (はちみじおうがん) +133%

泌尿器用薬として登場する処方です。牛車腎気丸とセットで問われることが多く、両者の構成生薬の違いを意識して読み込むと差をつけやすくなります。

累計出題数
13
前期平均
1.0
後期平均
2.3
増加率
+133%

第3章以外でも出題があります(第5章 1問)。副作用や添付文書など別の文脈での登場です。

年度別の出題回数

2020年2021年2022年2023年2024年2025年 合計
2問3問1問2問2問3問 13問

試験ブロック別の出題回数

北海道・東北関東・甲信越南関東(首都圏)北陸・東海関西広域中国・四国九州・沖縄
2問2問2問1問3問2問1問

全国12ブロックを試験合同実施区分7ブロックにまとめて集計しています。0問のブロックは出題されていないことを示します。

9位 竜胆瀉肝湯 (りゅうたんしゃかんとう) +133%

泌尿器系の漢方として出題される処方です。体力中等度以上の方への適用や、構成生薬を絡めた設問が見られます。

累計出題数
14
前期平均
1.0
後期平均
2.3
増加率
+133%

年度別の出題回数

2020年2021年2022年2023年2024年2025年 合計
2問3問2問4問1問2問 14問

試験ブロック別の出題回数

北海道・東北関東・甲信越南関東(首都圏)北陸・東海関西広域中国・四国九州・沖縄
2問1問2問1問4問3問1問

全国12ブロックを試験合同実施区分7ブロックにまとめて集計しています。0問のブロックは出題されていないことを示します。

10位 小建中湯 (しょうけんちゅうとう) +80%

小児虚弱体質に用いる処方です。第3章の小児関連の論点で登場することが多い処方です。

累計出題数
17
前期平均
1.7
後期平均
3.0
増加率
+80%

第3章以外でも出題があります(第5章 1問)。副作用や添付文書など別の文脈での登場です。

年度別の出題回数

2020年2021年2022年2023年2024年2025年 合計
2問5問1問2問3問4問 17問

試験ブロック別の出題回数

北海道・東北関東・甲信越南関東(首都圏)北陸・東海関西広域中国・四国九州・沖縄
1問2問2問3問6問1問2問

全国12ブロックを試験合同実施区分7ブロックにまとめて集計しています。0問のブロックは出題されていないことを示します。

集計についての注意

  • 漢方処方は基本的に第3章(主な医薬品とその作用)で出題されます。本記事の集計も第3章を対象にしています(防風通聖散など一部の処方は第5章でも登場しますが、副作用や添付文書の文脈なので除外しています)。
  • 前期(2020-2022年)と後期(2023-2025年)それぞれの年平均出題数で比較しています。
  • 前期の出題数が少ない処方は増加率が大きく見える傾向があります(例: 牛車腎気丸+500%は前期0.3問→後期2.0問)。
  • 試験ブロックは試験合同実施区分の7ブロック(北海道・東北/関東・甲信越/南関東/北陸・東海/関西広域/中国・四国/九州・沖縄)でまとめています。

ここで紹介した処方は、AstraStudy のサービス内で実際に演習できます。本記事の出題傾向を意識しながら問題を解いてみると、用語の整理が進みやすくなるはずです。