問題を解く
GL341

1 消毒薬

感染症の概要

・感染症は、病原性のある細菌、寄生虫やウイルスなどが体に侵入することによって起こる望ましくない反応で、日常生活で問題となるのは、飛沫(ひまつ)感染するものや経口感染するものが多い。

食中毒の発生

・特に食中毒は、手指や食品、調理器具等に付着した細菌、寄生虫やウイルスが、経口的に体内に入って増殖することで生じる。なお、一般に夏は細菌による食中毒が、冬はウイルスによる食中毒が発生することが多いと言われている。

食中毒発生の流れ

食中毒の発生

食中毒の予防

・食中毒は何よりも予防が大事となる。以下の通り、十分な予防を実践して発生を予防する必要がある。

食中毒の予防

殺菌・消毒と滅菌の違い

・殺菌・消毒は生存する微生物の数を減らすために行われる処置であり、滅菌は物質中のすべての微生物を殺滅または除去することである。

殺菌・消毒と滅菌

殺菌・消毒と滅菌の違い

消毒薬の作用と注意

・消毒薬が微生物を死滅させる仕組み及び効果は、殺菌消毒成分の種類、濃度、温度、時間、消毒対象物の汚染度、微生物の種類や状態などによって異なる。

・消毒薬によっては、殺菌消毒効果が十分得られない微生物が存在し(全く殺菌消毒できない微生物もある。)、さらに、生息条件が整えば消毒薬の溶液中で生存、増殖する微生物もいる。

消毒薬の使用に適さない微生物も存在する

消毒薬の作用と注意

2)代表的な殺菌消毒成分、取扱い上の注意等

・殺菌消毒成分は、「手指や皮膚+器具等の殺菌・消毒に用いられる成分」と「専ら器具等の殺菌・消毒に用いられる成分」に大別できる。詳細は各項目で説明する。

殺菌消毒成分の分類

2)代表的な殺菌消毒成分、取扱い上の注意等

a 手指・皮膚の消毒のほか、器具等の殺菌・消毒にも用いられる成分

・「手指・皮膚の消毒+器具等の殺菌・消毒にも用いられる成分」には、医薬品と医薬部外品とがある。配合成分等に違いがあるので注意しよう。

a 手指・皮膚の消毒のほか、器具等の殺菌・消毒にも用いられる成分

・「手指・皮膚の消毒+器具等の殺菌・消毒にも用いられる成分」として、クレゾール石ケン液、エタノール、イソプロパノール、クロルヘキシジングルコン酸塩が挙げられる。

①クレゾール石ケン液

・クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、ウイルスに対する殺菌消毒作用はない。その他、特徴を確認しておこう。

クレゾール石ケン液の特徴

①クレゾール石ケン液

②エタノール、イソプロパノール

・エタノール、イソプロパノールは、アルコール分が微生物のたんぱく質を変性させ、それらの作用を消失させることから、結核菌を含む一般細菌類、真菌類、ウイルスに対する殺菌消毒作用を示す。その他、特徴を確認しておこう。

エタノール、イソプロパノールの特徴

②エタノール、イソプロパノール

③クロルヘキシジングルコン酸塩

・クロルヘキシジングルコン酸塩は、一般細菌類、真菌類に対して比較的広い殺菌消毒作用を示すが、結核菌やウイルスに対する殺菌消毒作用はない。

クロルヘキシジングルコン酸塩の特徴

③クロルヘキシジングルコン酸塩

b 専ら器具、設備等の殺菌・消毒に用いられる成分

・「専ら器具等の殺菌・消毒に用いられる成分」は、文字通り器具等の殺菌・消毒に用いられ、通常は人体には使用されない。塩素系殺菌消毒成分と有機塩素系殺菌消毒成分に分けられるので、それぞれ概要をおさえておこう。

①塩素系殺菌消毒成分

・塩素系殺菌消毒成分(次亜塩素酸ナトリウム、サラシ粉など)は、強い酸化力により、一般細菌類、真菌類、ウイルス全般に対して殺菌消毒作用を示す。作用が強力であるため、避けるべきケースも多い。概要を確認しておこう。

①塩素系殺菌消毒成分

②有機塩素系殺菌消毒成分

・有機塩素系殺菌消毒成分は、プールなどの設備の殺菌・消毒に用いられるといえば分かりやすいかもしれない。特徴を確認しておこう。

②有機塩素系殺菌消毒成分

誤用・事故等による中毒への対処

・基本的に応急処置の後は、すみやかに医療機関に受診するなどの対応が必要である。ここでは、「誤って飲み込んだ場合」、「誤って目に入った場合」、「誤って皮膚に付着した場合」、「誤って吸入した場合」の4つのケースにおける応急処置について説明する。

誤用・事故等による中毒時の応急処置

誤用・事故等による中毒への対処