3 貧血用薬(鉄製剤)
赤血球とヘモグロビン
・血中には赤血球がたくさん存在しているが、その約9割はヘモグロビンでできている。
・鉄分は、ヘモグロビンの産生に不可欠なミネラルである。
貧血のタイプ
・貧血は、その原因により様々なタイプがあるが、以下挙げる巨赤芽球性貧血(ビタミン欠乏性貧血、悪性貧血)と鉄欠乏性貧血はおさえておきたい。
鉄不足から貧血症状が現れるまでの流れ
・体内から少し鉄が減っても、体内に貯蔵されている鉄などを使うことで貧血に至らないように調節されている。しかし、それでも鉄が足りないと、いよいよ貧血症状が現れる。
・鉄欠乏状態を生じる要因としては、日常の食事からの鉄分の摂取不足及び鉄の消化管からの吸収障害による鉄の供給量の不足、消化管出血等が挙げられる。
・また、体の成長が著しい年長乳児や幼児、月経血損失のある女性、鉄要求量の増加する妊婦・母乳を与える女性では、鉄欠乏状態を生じやすい。
貧血の症状
・貧血では、一般的に疲労、動悸(どうき)、息切れ、血色不良をはじめ、以下のように様々な症状が現れる。
貧血用薬(鉄製剤)の役割
・貧血用薬(鉄製剤)は、鉄欠乏性貧血に対して不足している鉄分を補充することにより、造血機能の回復を図る医薬品である。
貧血用薬(鉄製剤)に配合される成分
・貧血用薬に含まれる主な成分は以下の通り。鉄分を中心に、他の金属成分やビタミン成分が配合される。
鉄分
・鉄分は、不足した鉄分の補充を目的として配合される。具体的に、以下の成分が配合される。
貧血用薬に配合される主な鉄分
・フマル酸第一鉄
・溶性ピロリン酸第二鉄
・可溶性含糖酸化鉄
・クエン酸鉄アンモニウム
鉄以外の金属成分
・鉄以外の金属成分として、硫酸銅や硫酸コバルト、硫酸マンガンが配合される。それぞれ、配合される理由をおさえておこう。
ビタミン成分
・ビタミン成分として、ビタミンB6やビタミンB12、葉酸、ビタミンCが配合される。それぞれ、配合される理由をおさえておこう。
貧血用薬(鉄製剤)の主な副作用
・貧血用薬では以下のような副作用が現れる。副作用を避けるために、食後の服用が望ましい。
相互作用
・貧血用薬の相互作用として特に気をつけたいのが、服用前後の飲食についてである。以下よく確認しておこう。
受診勧奨等
・貧血用薬(鉄製剤)の利用においては、いくつか気をつけたいポイントがある。以下の点をおさえておこう。