2 高コレステロール改善薬
コレステロール
・コレステロールは細胞の構成成分で、胆汁酸や副腎皮質ホルモン等の生理活性物質の産生に重要な物質でもあるなど、生体に不可欠な物質である。
コレステロールは水中ではリポたんぱく質として存在する
・コレステロールは水に溶けにくい物質であるため、血液中では血漿(けっしょう)たんぱく質と結合したリポたんぱく質となって存在する。
リポたんぱく質の種類
・リポたんぱく質は、比重によっていくつかの種類に分類される。試験でよく問われるLDLとHDLの役割については知っておく必要がある。
・コレステロールを末梢組織に運ぶLDLコレステロールのことを「悪玉コレステロール」、一方でコレステロールを肝臓に運ぶHDLコレステロールを「善玉コレステロール」と呼ぶことがある。
血液中にLDLが多く、HDLが少ないと問題
・血液中のLDLが多く、HDLが少ないと、コレステロールの運搬が末梢組織側に偏ってその蓄積を招き、心臓病や肥満、動脈硬化症等の生活習慣病につながる危険性が高くなる。
脂質バランスの異常(脂質異常症の基準)
・医療機関で測定する検査値が以下の基準を満たした場合、脂質異常症と診断される。基準を満たしていても自覚症状がないケースも多いが、生活習慣病に発展する可能性が高いため、早期の治療が望ましい。
高コレステロール改善薬の特徴
・高コレステロール改善薬は、血中コレステロール異常の改善、血中コレステロール異常に伴う末梢血行障害(手足の冷え、しびれ)の緩和等を目的として使用される医薬品である。
代表的な配合成分
・高コレステロール改善薬に含まれる主な成分は以下の通り。詳細は各項目で説明する。
a 高コレステロール改善成分
・高コレステロール改善成分として配合されるそれぞれの成分の効能・効果と副作用は以下の通り。
※ポリエンホスファチジルコリンは、大豆から抽出・精製したレシチンの一種である。
b ビタミン成分を配合する目的
・高コレステロール改善薬には、ビタミンB2、ビタミンE等が配合されることがある。それぞれの成分がなぜ有効なのか確認しておこう。
①ビタミンB2
・ビタミンB2は、活性化することで糖質や脂質、コレステロールの代謝にかかわると考えられている。詳しく見ていこう。
②ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)
・ビタミンEは、血中コレステロール以上に伴う末梢血行障害の緩和等を目的として配合される。詳しく見ていこう。
3)生活習慣改善へのアドバイス、受診勧奨等
・脂質異常症の治療でまず取り組むべきは生活習慣の改善である。高コレステロール改善薬はその補助的な位置づけとすべきである。
・目安としてウエスト周囲径が男性では85cm、女性では90cm以上だと生活習慣病を生じるリスクが高まるとされており、いわゆるメタボリックシンドロームの予防では、血中コレステロール値に留意する必要がある。ただし、以下の点には注意したい。