1 強心薬
心臓のはたらきと調節
・心臓は、全身に血液を循環させるポンプの役割を担っている。
・運動時などで一時的に全身に多くの血液を供給する必要がある場合は心臓のはたらきも亢進(こうしん)するが、その後は自律神経などの作用により、通常時の状態に戻る。
a 動悸、息切れ、気つけ
・体の不調による動悸、息切れは、日常生活の身体活動や平静にしているときに起こる。なお、気つけは一時的なめまいやたちくらみを改善することを指す。動悸と息切れ、気つけについて確認しておこう。
b 強心薬の働き
・強心薬は、疲労やストレス等による軽度の心臓の働きの乱れについて、心臓の働きを整えて、動悸(どうき)や息切れ等の症状の改善を目的とする医薬品である。
2)代表的な配合成分等、主な副作用
・強心薬には、強心作用を持つ「強心成分」と、強心成分のはたらきを助ける成分が配合されている。詳細は各項目で説明する。
a 強心成分
・心筋に直接刺激を与え、その収縮力を高める作用(強心作用)を期待して、以下の生薬成分が用いられる。なお、これらは強心薬のほか、小児五疳(かん)薬、滋養強壮保健薬等にも配合されている場合がある。
b 強心成分以外の配合成分
・強心成分のはたらきを助ける効果を期待して、また、一部の強心薬では、小児五疳(かん)薬や胃腸薬、滋養強壮保健薬等の効能・効果を併せ持つものもあり、鎮静、強壮などの作用を目的とする生薬成分を組み合わせて配合されている場合が多い。
漢方処方製剤
・強心薬として用いられる強心薬として、苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)が知られている。詳細を確認しておこう。