1 全身的に現れる副作用/1)ショック(アナフィラキシー)
副作用の早期発見・早期対応のために
・医薬品は、十分注意して適正に使用された場合でも、副作用を生じることがある。一般に、重篤な副作用は発生頻度が低く、多くの患者はもちろん、医薬品の販売等に従事する専門家にとっても遭遇する機会は極めてまれである。しかし、副作用の早期発見・早期対応のためには、医薬品の販売等に従事する専門家が副作用の症状に関する十分な知識を身に付けることが重要である。
・厚生労働省では「重篤副作用総合対策事業」の一環として、関係学会の専門家等の協力を得て、「重篤副作用疾患別対応マニュアル」を作成し、公表している(一覧へのリンク https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/topics/tp061122-1.html )。
・本マニュアルが対象とする重篤副作用疾患の中には、一般用医薬品によって発生する副作用も含まれており、医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等への積極的な情報提供や相談対応に、本マニュアルを積極的に活用することが望ましい。
副作用と疑われる症状で受診する際のポイント
・医薬品の販売等に従事する専門家は、購入者等に対して、一般用医薬品による副作用と疑われる症状について医療機関の受診を勧奨する際に、当該一般用医薬品の添付文書等を見せて説明するなどの対応をすることが望ましい。
副作用の原因にも注意を
・一般用医薬品による副作用は、長期連用のほか、不適切な医薬品の併用や医薬品服用時のアルコール飲用等が原因で起きる場合があり、医薬品を使用した時の状況に応じて適切な指導を行うことが重要である。
ショック(アナフィラキシー)
・ショック(アナフィラキシー)は、生体異物に対する即時型のアレルギー反応の一種である。一般に、以下のように複数の症状が現れる。一旦発症すると病態は急に悪化することが多く、適切な対応が遅れるとチアノーゼや呼吸困難等を生じ、死に至ることがある。
ショックでみられる症状
・発症後の進行が非常に速やかなことが特徴であり(通常、2時間以内に急変する)、直ちに救急救命処置が可能な医療機関を受診する必要があるが、何よりも医薬品の使用者本人及びその家族等の冷静沈着な対応が非常に重要である。
・なお、原因物質によってショックの発生頻度は異なり、医薬品の場合、以前にその医薬品によって蕁麻疹(じんましん)等のアレルギーを起こしたことがある人で起きる可能性が高い。