問題を解く
GL204

泌尿器系

泌尿器系

・泌尿器系は、血液中の老廃物を、尿として体外へ排泄(はいせつ)するための器官系である。ここでは腎臓と副腎、尿路について説明する。

・なお、泌尿器のほかに、広義の排泄器官としては、二酸化炭素を排出する呼吸器や、老廃物を汗として排出する外皮等も含まれるが、生命活動によって生じた老廃物の排出のほとんどは、泌尿器系によって行われている。

腎臓

腎臓の構造

・横隔膜の下、背骨の左右両側に位置する一対の空豆状の臓器で、内側中央部のくびれた部分に尿管、動脈、静脈、リンパ管等がつながっている。

腎臓の構造

・腎臓に入る動脈は細かく枝分かれして、毛細血管が小さな球状になった糸球体を形成する。糸球体の外側を袋状のボウマン嚢(のう)が包み込んでおり、これを腎小体という。ボウマン嚢(のう)から1本の尿細管が伸びて、腎小体と尿細管とで腎臓の基本的な機能単位(ネフロン)を構成している。

腎臓の構造

腎臓の機能

・腎臓には非常に多くの機能がある。ここでは代表的な4つの機能について確認しておこう。

腎臓の機能

副腎

・副腎は左右の腎臓の上部にそれぞれ附属し、皮質と髄質の2層構造からなる。

副腎

【語句解説】アルドステロン

・アルドステロンは、体内に塩分と水を貯留し、カリウムの排泄(はいせつ)を促すホルモンであり、電解質と水分の排出調節の役割を担っている。なお、アルドステロンの分泌が過剰になると、高血圧、むくみ(浮腫)、カリウム喪失などを生じる(アルドステロン症)。

尿路(膀胱、尿道)

・左右の腎臓と膀胱(ぼうこう)は尿管でつながっており、腎臓から膀胱を経て尿道に至る尿の通り道を尿路という。

尿路(膀胱、尿道)

・尿のほとんどは水分で、尿素、尿酸等の老廃物、その他微量の電解質、ホルモン等を含む。尿は血液が濾過(ろか)されて作られるため、糞便(ふんべん)とは異なり、健康な状態であれば細菌等の微生物は存在しない。

膀胱

・下腹部の中央に位置し、尿を一時的に溜める袋状の器官である。

・尿が膀胱(ぼうこう)に溜まってくると刺激が脳に伝わって尿意が生じる。膀胱の出口にある膀胱括約筋が緩むと、同時に膀胱壁の排尿筋が収縮し、尿が尿道へと押し出される。

尿道

・膀胱(ぼうこう)に溜まった尿が体外に排泄(はいせつ)されるときに通る管である。

・女性は尿道が短いため、細菌などが侵入したとき膀胱まで感染を生じやすい。

・高齢者では、膀胱や尿道の括約筋の働きによって排尿を制御する機能が低下し、また、膀胱の容量が小さくなるため、尿失禁を起こしやすくなる。また、男性では、膀胱の真下に尿道を取り囲むように前立腺がある。

・加齢とともに前立腺が肥大し、尿道を圧迫して排尿困難等を生じることがある。